いよいよ明日は面接!
という時に、あなたが気になるのはどんなことでしょうか?
「うまく思いを伝えられるだろうか……」
「内気でしゃべることがそもそも苦手……」
「緊張でなにか粗相をしてしまったらどうしよう……」
それぞれに悩みや心配があると思います。
準備をしっかりしていても、不安が尽きない面接前日。
あなたが本当に気をつけるべきなのは――?
こんな話を一度は聞いたことがある人もいると思います。
「面接は第一印象で8割決まる」
これは、多くの人事担当経験者が言っていること。
ある調査では面接のスタート3分間で、人物面や意欲などを判断しているという結果も出ています。
人材紹介会社対象に行われた東京ガス都市生活研究所の調査によると、
入室時から第一声までに第一印象が決まる→47.7%
自己紹介からはじめの質問への応対までに第一印象が決まる→28.1%
数回のやりとり以降で第一印象が決まる→24.2%
入室時から最初の質問までの数分間で、第一印象が決まると回答した紹介会社が80%もあることがわかりました。
面接官があなたの第一印象を決めるまでの数分間。
あなたは記憶に残ることができるでしょうか?
「記憶に残る」ためにはなにが必要か――
今回は、面接で記憶に残る振る舞いとNG例をご紹介します。
入室時は、第一印象を決める大事な瞬間。
基本マナーをしっかり抑え、まずは好印象を与えましょう。
≪STEP1≫
ノックは 3回、扉はゆっくりと開けて、「失礼します」と大きく元気な声で挨拶をして入室。
≪STEP2≫
入室したら面接官の方を向いて「よろしくお願いいたします」とはっきりとした挨拶をして、45度の角度で一礼。
≪STEP3≫
イスの横(扉に近い方)もしくはイスの前に立ち、合図があったら「大学名・学部・フルネーム」の順で返答。名乗り終えたら「よろしくお願いします」と言ってから一礼。
≪STEP4≫
着席の合図があったら「失礼いたします」と会釈をして着席。
これが基本形です。
一礼する際、男性は手を体の脇にそろえる、女性は利き手を下にして体の前でそろえましょう。
また着席時の体勢は、男性の場合は足を肩幅に広げ、手は軽くグーを作って膝の上に。女性の場合は、足を閉じて膝の上に手を置き、左手を上に重ねましょう。
面接官の記憶に残る人というのを大きく分類すると
■見た目
■言葉
■話し方
この3点に分かれます。
まず「見た目」これは非常に重要です。
見た目と聞くと容姿を気にする人がいますが、ここで言う「見た目」とは次のとおり。
・親しみやすいか
・仕事頼んだら応えてくれそうか
・人間関係を良好に築けそうか
など、仕事で求められる能力を持ちあわせていそうかどうか、です。
これを一瞬で面接官にアピールする方法、それは“姿勢”で示すほかありません。
姿勢や歩き方はその人の性格を明確に表すもの。ピンと伸びた背筋はそれだけではつらつ、いきいきとした印象を与えることができます。指先ひとつにまで気を配って、常に姿勢を正す習慣をつけておくと、面接前に慌てることなく自信を持って挑めますよ。
次に「言葉」と「話し方」です。
「面接官の印象に残りたい!」という思いから、つい“自分アピール”を詰め込み過ぎてしまう人がいますが、それは逆効果。印象に残るコツは次のとおりです。
・短めの時間に抑え、ポイントを絞る
・謙虚さを忘れずに、高い実績をアピールしたいときは表現に注意
・「聞き手の興味・関心はどこにあるか?」を考え、それに沿った話をする
特に、ポイントをしっかりと抑えた短い話は覚えやすく、簡潔でわかりやすいので、面接官に好印象を与えることができます。
話のテクニックとしては、まるで映画予告のように期待をさせて、あとは本編で…… というようにすると、さらにあなたに興味を示してくれるでしょう。
面接は、あなたと今後も仕事を一緒にしたいかどうか、また会いたいと思えたかどうかを見極めるもの。その場で全てを話しきろうとせずに、短くポイントを絞って話すと良いと思います。
それでは最後は、実際に「失敗しちゃった」先輩たちの例から学びましょう。
≪case1≫
とにかく目立つために奇抜なスタイルで面接へ行った
これはいわゆる“面接あるある”として、毎年多くの例が挙がります。
就活は一発芸大会ではありません(笑)目立てばいいというわけではない、ということを忘れずに。むしろ、目立つ人(“悪目立ち”というやつですね)が不利になる場合もあるので注意しましょう。
≪case2≫
「最後に質問ありますか?」という逆質問に答えられなかった
逆質問は、面接官が「この学生はうちの企業に興味があるか」どうかを計るバロメーターとなるもの。これは事前にいくつか準備していくのがよいでしょう。ただし、調べればわかる逆質問は逆効果なので注意しましょう。大切なのは、仕事に対していかに具体的なイメージがあり、意欲的な姿勢を見せられるかどうかです。そこを意識した上で質問すると、印象を良く残すことができますよ。
≪case3≫
前日に面接のイメトレをしすぎて寝不足で本領発揮できなかった
これは非常に残念なケースです。一生懸命に準備をしたため、悔やまれますね。しかし、しっかり睡眠をとることも大切な面接対策。十分な睡眠をとり、万全の状態で面接に臨みましょう。もし、面接対策を再確認したくて、夜遅くなってしまいそうであれば、それは翌朝に回した方が得策です。少し早起きをした方が頭の回転もいいため、しっかりと確認することができますよ。
≪case4≫
面接官がとてもフランクに話してくれたのでつい本音がポロリ
これはよくある“面接トラップ”です。面接官の中には、若くて話しやすい人もいるでしょう。気軽になんでも話せるお兄さん・お姉さんのように、フランクに話してくれるものだから、「ついうっかり」というのはよくある話です。しかし、面接は“だましあい”ではないので、本来であれば“タテマエ”なんてなく、しっかり“ホンネ”で話せることが理想です。面接を進めていく中で、しっかりとコミュニケーションがとれ、自分の思いをきちんと伝えることができれば、その面接は成功と言えるでしょう。
≪case5≫
緊張しすぎて頭が真っ白になってしまった
多くの人が「面接で緊張し過ぎて失敗した」という経験を持っています。しかし、「緊張=失敗=不採用」と思い込んでしまっていませんか? その思い込みこそが“緊張”を生み出しているのです。人生を左右する就活の面接で緊張するのは当然。そして、適度な緊張感は真剣さや熱意の表れであり、好印象につながります。「失敗したくない」とあまり考え過ぎずに、落ち着いた気持ちで面接に臨みましょう。
面接における第一印象は、あなたが思っている以上に面接の結果に大きな影響を与えてしまいます。
しかし、ガチガチの“教則本”みたいに、マニュアルどおりにする必要はありません。ほんの少しの“気配り”や“気遣い”で、見た目や言葉・話し方を整えるだけで、あなたの第一印象はグッと良くなるでしょう。
みなさんの就活が良い方向に進みますように――
JOBRASSマガジン編集部一同、心から願っております。
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