大学3年生となった皆さんの中には、そろそろ就職活動について意識しはじめている人もいるのではないでしょうか。
中には周りの先輩方から「大学3年生の夏にインターンシップに行ったのがきっかけで就活をはじめた」といったエピソードを聞いた人もいるかもしれません。
「インターンシップ」とは、実際に企業で働く体験をしてみることで、その企業や業界に対する理解を深めること。
近年は、就活が超短期決戦になっていることもあり、選考期間だけでは企業と学生の相互理解を深める時間が少なすぎるという現状があります。そこで多くの企業は、選考より前からインターンシップを行うことにより、双方のミスマッチを事前に防ぎ、早いうちから有望な学生との接点を図ろうとしているのです。
そこで今回は、就活における「夏のインターンシップ」に関して、みなさんより一つ上の2017年度卒の先輩たち658名にアンケートを行い、調査した結果をまとめてみました。大学3年生の夏休みをどう過ごすのか、ぜひこの結果を参考にしながら考えてみてくださいね。
はじめに、17卒の先輩方に<夏期インターンシップの参加状況>について聞いてみたところ、「参加した」53.3%、「参加していない」46.7%と、およそ半分の学生が参加したという結果が出ました。
また、夏期インターンシップに参加した先輩方に<参加社数>を聞いてみたところ、「1社」と回答した学生が47.9%とおよそ半数を占めるものの、「3社以上」という回答も32.5%に上りました。1社に限らず、複数社のインターンシップに参加して、早いうちから視野を広げていた人も少なくないようです。
次に、夏期インターンシップに参加した先輩方に、<参加したインターンシップのプログラム日数(複数参加した場合は、最も長い日数)>について聞いてみたところ、結果は「4~5日」が29.1%で最も多く、次いで「1日」が23.4%、「2~3日」が19.7%という結果が出ました。
また、参加したインターンシップの内容を聞いてみたところ、「実施企業の会社概要についての説明」「実施企業が属する業界についての説明」「実施企業やその業界に関するテーマのグループワーク・ディスカッション」の回答が60%前後と多い結果となりました。
具体的なインターンシップの内容については、日数が「1日」「2~3日」と比較的短いプログラムでは、6~7割が企業や業界の概要説明や、グループワーク・ディスカッションを行っているということがわかりました。
また「4~5日」になると、前述の企業・業界説明などに加え、会社や先輩社員との座談会・職場見学・就職対策講座など、様々な内容が実施されているようです。
さらに、「6~10日」「11日以上」の長期プログラムでは、企業・業界説明などよりも、実際の業務の体験を実施する傾向が強くなっています。
夏期インターンシップに参加した先輩方に<参加した目的>を聞いてみたところ、最も多かった回答は「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」72.6%、次いで「企業・業界研究のため」69.5%でした。
また、「就職活動の空気を知るため」という理由も47.6%と半数近くいることから、インターンシップをきっかけに就活をスタートした人も、それなりに多かったということが伺えます。
夏期インターンシップに参加した先輩方に、<実際に参加したことで、その企業や業界に対する印象・イメージが変化したことがあるか>について聞いてみました。
企業に対しては、「良くなった」という回答が76.6%と比較的多かったものの、「変わらなかった」16.8%、「悪くなった」6.6%という回答もありました。
一方、業界に対しては、「良くなった」61.8%、「変わらなかった」30.5%、「悪くなった」7.7%という結果でした。
夏期インターンシップに参加した先輩方に、<終了後もその企業からイベントや採用選考などの案内や連絡があったか>について聞いてみたところ、「あった」と回答した人が47.6%とおよそ半数に上りました。
また、参加企業の採用選考にエントリー・応募をするかどうか聞いたところ、「すると思う」と回答した人が55.6%でした。
インターンシップでは、企業側も当然、みなさんと同じように相手の印象を見ています。そんな企業から連絡が来たとしたら、相手が好印象だと感じている可能性も考えられます。こういったチャンスはどんどん掴んでいくようにしましょう。
いかがでしたか?
このアンケート結果を見てみると、17卒の先輩たちのほぼ半数が、夏期のインターンシップに参加し、就活をはじめていたことがわかります。
こういった経験をすることで、企業に対する印象・イメージがより明確になれば、次へのステップへと活かせますよね。もし悪くなった場合でも、早めに方向転換することができるのですから、参加する意義は大いにありそうです。
また、企業によっては、インターンシップを選考の一部と捉えているところも多いと言われていますので、参加する際は、そういったことも意識して、気を抜かずにしっかり自分をアピールしていきましょう。
【調査概要】
株式会社アイデム 人と仕事研究所調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年10月10日~14日
対象:658名
「JOBRASS 新卒」登録学生(347名)
株式会社クロス・マーケティングのアンケートモニター(311名)
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