毎年人気の商社ですがB to B(Business-to-Business、企業間取引)なだけに、具体的に何をやっているのかが見えにくい業界です。だからこそ志望動機をしっかり答えられるようにしておくのが大切。JOBRASS編集部では、今商社に勤める先輩たちが、入社面接時に聞かれたことを取材してきました!
どの業界でも聞かれることとして、学生時代の経験や学んだことがありますが、海外とのやりとりも多い商社では、とりわけ語学、勉強について尋ねられることが多いようです。また、経済や世界情勢についての知識があるかどうかも問われます。
面接の際に聞かれた、商社ならではの質問を教えてもらった結果、様々な質問をされていることがわかりました。
「なぜメーカーや金融ではなく、商社なのか」
「商社のなかでも、どうしてウチなのか」
という質問は鉄板です。というのも、「本当に学生が商社というものをわかっているか」をみたいから。もちろん、”本当に”の定義は難しいですが、少なくともよく調べ、研究し、自分なりのビジョンを持っているかどうかは、「なぜ商社なのか」「なぜウチなのか」という質問で、面接官にはすぐわかるのです。
商社で「何を」やりたいか、ということも自分なりに考え、準備していきましょう。その際、面接官が気になるのは、やはり「それはウチでなくてもいいのではないか」「何故ウチなのか」ということ。綿密な企業研究がマストです。
・何をやりたいか?(千葉県・男性/営業・販売/66歳)
・どのような業務を担当して、将来どうなりたいのか?(東京都・男性/営業・販売/42歳)
・それがなぜウチでないとできないのか?(神奈川県・男性/営業・販売/36歳)
ビジネスとビジネスの架け橋役となる商社では、人物評価も念入りです。自分がその会社に入ったらどういうところで役に立つことができるか、ウリは何かを押さえましょう。
・あなたが入社したら、会社にどんなプラスになりますか(北海道・男性/営業・販売/51歳)
・自分の売り込み(愛知県・男性/営業・販売/46歳)
・入社してあなたが会社に与えられる一番のメリットを1つ答えて下さい(茨城県・男性/営業・販売/39歳)
語学、海外経験の有無はほぼ間違いなく聞かれます。
英語ではTOEICの点数など、相手に具体的に示せる数値や経験があると良いでしょう。
海外経験がある場合、生活していた期間や何をしていたか、またどのような影響を受けたか・何を学んだかなども整理しておきましょう。面接官は、そういった質問でグローバルな思考力をみています。経験がなくても、海外出張や海外赴任についてどういう考えを持っているかもよく聞かれることです。
・海外出張に関しては、どう思いますか?(東京都・男性/会社経営・役員/45歳)
・海外赴任(東京都・男性/営業・販売/54歳)
・語学力(静岡県・男性/総務・人事・事務/57歳)
・語学力の必要性とグローバルな思考(京都府・男性/営業・販売/49歳)
その他、よく「体育会系は商社に強い」ともいわれます。これはタテのつながりが強いためと、体力も求められるから……? もちろん人並み外れた体力が必要そうではありますが、それよりも「思考力」が問われる業界といっていいかもしれません。商社を目指す人は、是非積極的にOB・OG訪問をして、リアルな話を聞いてくださいね。面接ではそのバイタリティも、アピールポイントの一つになるでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月23日
対象:商社に勤務する会社員 計100名