金融業界は、転勤が多いことで知られています。もちろん総合職で、全国的に支社がある企業であれば、金融業界に限らずどの企業でも転勤の可能性はあります。しかし、金融は他業界に比べて格段に転勤が多いということは、就活生なら知っておくべきことの一つです。
金融業界で転勤が多いのはどうして? どのくらいのスパン?
まずJOBRASS編集部では、金融業界に勤める会社員に、「転勤を経験したことがあるかどうか」を尋ねてみました。
【転勤を経験したことがありますか?】
・はい 51.9%
・いいえ 48.1%
すると、回答者の年齢にもよりますが、経験したことがあるのは半数以上。経験したことがなくても、同僚や先輩の姿をみて、「大体これくらいかな?」という転勤頻度を聞いてみました。
周囲をみていると、人によると言いつつ、「3年」から「5年」という声が多く見られました。なかには「半年」という会社も!
・半年(東京都・女性/40歳)
・1年~3年(宮城県・女性/30歳)
・3年に1度程度(佐賀県・男性/38歳)
・4年に1回程度(福井県・男性/49歳)
・5年(岡山県・男性/31歳)
・人による(広島県・男性/51歳)
実際に転勤を経験した人で、最も多かったのは「3年」というスパン。その地域にある程度慣れるのに必要な時間で、ただ、慣れた頃にはもう転勤というわけです。
・2年(福井県・男性/35歳)
・3年(東京都・男性/49歳)
・3年くらい(兵庫県・男性/45歳)
・3年程度(富山県・男性/51歳)
・3-4年に一度が多いが、決まっていない(東京都・男性/56歳)
・平均4年ごと(東京都・男性/55歳)
・4~6年(静岡県・男性/29歳)
・10年(東京都・男性/52歳)
金融業界では、突然の転勤を命じられるケースもよくある話。転勤が多い理由としてよく言われるのは「同じ職場が長いと、(その地域の)お客さんと癒着したり、着服したりしやすくなるため、転勤によって不正を防止する」ということ。
まさに、お金を扱う業界ならではの理由ですね。お客さんと仲良くなると、お金の取引をするときに、情が湧くなどで判断がおかしくなる可能性がある。また、お金の管理を扱う期間が長くなると、着服する“抜け穴”をみつける可能性があるというわけです。
証券会社や保険業界、銀行など、業種によっての違いや、会社ごとの特徴もあるでしょう。金融業界を志望する人は、業務内容などだけでなく、転勤事情もよくチェックしておきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月23日
対象:金融に勤務する会社員 計100名