こんにちは、「マナー上手で好感度UP! 就活後も役立つ「合格マナー」~初級編~」と「これであなたも“愛されキャラ”に! 就活後も役立つ「合格マナー」~中級編~」で就活マナーについてお話をしてきた『あさ姉』です。
皆さんの中には、就活関連のイベントやセミナーに足を運び、すでにマナーの大切さを実感した人もいるのでは?
過去2回の記事を通して――
「マナー上手は愛されます」「マナーはあなたを好印象にするエッセンス」
と、お伝えしてきました。また、マナーそのものが選考の合否に大きく影響するものではない、ということも重ねてお伝えしてきましたね。
社会人の立場から言わせていただくと「たかがマナー、されどマナー」です。
マナーができていないだけで“即刻アウト!”なんてことにならないように……
上級編は、皆さんに「デキル大人の心遣い」をお教えします。
今やビジネスシーンにおいて、使用頻度No.1のコミュニケーションツール。だからこそミスも目立ち、“デキル”“デキナイ”を判断されてしまいます。
書き方のポイントをおさえて「お!この子は違うな!」と感心させるメールを送りましょう。
≪正しいメールマナーのポイント≫
■メールタイトル(件名)は簡潔に、所属と名前を書く
■誰に当てたメールなのか、書き出しに注意
■自分の名前を名乗る
■適度に行間を空け、適度な位置で改行する
■終わりは署名を
メールでのコミュニケーションは、面と向かって会話するのとは違います。しぐさや表情などで自分の感情や意図を伝えることができません。メールで大切なのは「伝えたいことをわかりやすく伝える」ことです。
以上のポイントに注意して、「お礼メール」と「謝罪メール」の例文を役立ててください。
≪お礼メール 例文≫
件名:○月○日会社説明会参加のお礼
△△△株式会社
△△△部 △△△△様
●●大学 ●●学部 ●●学科の ●●●● と申します。
本日は貴社の会社説明会に参加させていただき、誠にありがとうございました。
具体的な業務内容についてお話を伺えたことで実際に働く姿のイメージが湧き、
貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。
質問にも丁寧に答えていただき、感謝しております。
いただいた資料を熟読し、貴社への理解をさらに深めたいと思います。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
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●●●●
○○大学○○学部○○学科
〒111-1111
東京都■■区■丁目■番
電話:03-
携帯:090-
Mail:******@****.ac.jp
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≪謝罪メール 例文≫
件名:選考辞退のご連絡
△△△株式会社
△△△部 △△△△様
●●大学 ●●学部 ●●学科の ●●●●と申します。
この度、 ●月●日に開催の●次選考に参加予約させていただいておりましたが、
大学での試験日程と重なり、お約束した時間に
お伺いできないことがわかり、ご連絡いたしました。
自分の不注意で誠に申し訳ありませんが、
この度の選考を辞退させていただきたいと思います。
今後のスケジュールの調整の際には、このような間違いがないよう、注意いたします。
本来、直接お伺いしてお詫びするべきところ、
メールでのご連絡となりますこと、重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら貴社のご発展と皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願いいいたします。
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●●●●
○○大学○○学部○○学科
〒111-1111
東京都■■区■丁目■番
電話:03-
携帯:090-
Mail:******@****.ac.jp
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「尊敬語や謙譲語の使い分けがムズカシイ……」というのは、就活生からよく聞く悩みです。また、面接官の中には、緊張を解いてもらおうとフレンドリーに接してくれる人も。そんな時、気持ちが緩んでしまいタメ口や若者言葉を使ってしまうなんて失敗談もよく耳にする話です。
確かに、社会人であっても使い方を間違えている人がいるくらい、正しい日本語はむずかしいもの。完璧に使いこなせる人も多くはないでしょう。
特に間違えやすい言い回しは次のとおりです。
≪間違い≫ | ≪正しい≫ |
---|---|
・~と言います ・やってくれませんか ・電話ください ・待ってくれませんか ・どうもすみません ・すみませんが ・悪いのですが |
・~と申します ・お願いできませんでしょうか ・お電話をいただけませんでしょうか ・お待ちいただけませんでしょうか ・失礼いたしました ・恐れ入りますが ・お手数ですが |
また、つい気が緩んでしまって出てしまいがちな若者言葉は次のとおりです。
≪間違い≫ | ≪正しい≫ |
---|---|
・うんうん ・逆に ・ありえない ・~になります ・わかりません ・微妙ですね ・~でよろしかったですか |
・ええ、はい ・別の側面から見ると ・信じられない ・~でございます ・わかりかねます ・判断がむずかしいところですね ・~でよろしいでしょうか |
敬語のミスとは言えませんが、すごく目立つ若者言葉。うっかり使ってしまわないように気をつけましょう。
就活では、エントリーシートや履歴書を企業に送付することもあります。この時、「ただ郵送するだけだし」「普通に送ればいいんでしょ?」などと侮ってはいけません。人事担当者によっては、中身を見ずに封筒を見ただけで“サヨナラ”なんて人もいるかも……
では、正しい郵送マナーのポイントをおさえましょう。
【封筒を用意】
白が一般的ですが茶色でもかまいません。サイズはA4折らずに入る大きさを推奨。
【送付状は? クリアファイルは?】
送付状とは、書類の郵送やFAXを送信する際に一緒に添える書面のこと。企業によっては「添え状不要」「送付状不要」などと明記されている場合もあります。募集要項を確認し、不要の表記があった場合はそれに従いましょう。
クリアファイルに入れた方が、万が一封筒が濡れてしまった場合に保護してくれるので安心です。ただし、クリアファイルも「不要」と明記されている場合はあえて入れないようにしましょう。
【封筒の表面の書き方】
1.住所の省略はNG! マンション名やビル名が短い場合は下の方へ。
2.会社住所・会社名は高さを揃えて。部署名・担当者名は一文字分下げて書くとGOOD。
3.宛名は省略せずに正式名称で。○○(株)→○○株式会社
4.担当者名は封筒の中央に。宛名面の文字の中で最も大きくなるように書く。
5.会社や人事部などの団体に送る場合は「御中」、担当者などの人に送る場合は「様」と書く。
6.切手は記念切手やアニメのキャラクターものは避けましょう。郵便局の窓口から出すのが望ましいです。
7.あらかじめ印刷してあるものもあるが、左下に赤字で「応募書類在中」と記入。四角で囲むか囲まないかは、どちらでもOK。
基本は手書きです。上手い下手に関わらず、丁寧に書くことが大切です。また、文字は水に強い黒のペンで書きましょう。
【封筒の裏面の書き方】
裏面には必ず住所・学校名・氏名を書きましょう。A4サイズの場合は、左上に郵送する日付を漢数字で書きます。
【封をする】
封筒は「のり」で封をしましょう。セロテープやホッチキスで封をしてはいけません。のりで閉じたら「〆」の文字を付けましょう。封をした、という印になります。
【切手】
封筒の重さ、サイズにより切手の料金が異なるため、注意が必要です。また、アニメの柄や記念切手などはNG。郵便局の窓口へ持っていく方が無難でしょう。
いかがでしたか?
初級編・中級編・上級編の3回を通して、就活後も役立つ「合格マナー」とは何か、をお伝えしてまいりました。
マナーとは――
ルールではなく目の前にいる人への心遣い。
思いやり、相手を敬う気持ち、とも言えるでしょう。個人間でも、価値観や捉え方によって差異があるものでもありますが、大切なのは「社会の中で人と人が気持ちよく関わる」ために必要な知識であり、スキルです。
今後もありとあらゆる場面で、マナーの“ある”“なし”で、あなたと言う人物を判断されます。「こんな時はどうしたらいいの?」「この場合はどうするんだっけ?」と迷った時は、ぜひこの記事のことを思い出し、役立てていただけたら幸いです。
皆さんが素敵な大人になれるように、願っています。