冬休みに入れば、企業の採用活動が始まるまで残り数ヶ月。「まだ時間がある」などと、のんびり構えてはいられません。経団連の発表で、2017年卒の選考開始は6月となりました。解禁から選考開始まで3か月しかないのです。
就活は時期毎に何へ取り組むかが大切。いざ始まってみれば、時間はあっという間に過ぎてしまいます。まだ大丈夫だろう、まだ大丈夫だろう・・・・・・と、甘く見ずに早めのスタートがきれるようにしましょう。ここでは、就活生が冬休みに陥りがちな3つの落とし穴についてご紹介していきます。
冬休みのこの時期には、インターンシップに参加する就活生も多いはず。あるいは休み前から、既にインターンに参加している人もいるはずです。
しかし採用活動の解禁前には、インターン経験だけで十分とは言えません。就活スタートに向けて、実のある準備を進めたいものです。
就活準備といえば、多くの就活生が採用に有利となる資格取得や、SPIなどの試験対策を思い浮かべることでしょう。もちろんこうした勉強は、悪いことではありません。いざ就活が始まってしまえば、資格取得を目指す余裕などなくなってしまうからです。また、筆記試験は多くの企業が取り入れており、選考の序盤で取り組むこととなるはずです。就活を成功させるうえで、避けては通れないでしょう。
しかし就活生の中には、こうした勉強に取り組むことで満足してしまう人が少なくありません。いくら大切な準備の1つでも、これだけに力を入れていると周りに遅れを取ってしまいます。
就活で自分をアピールするために必要なエントリーシートの作り込み、あるいは面接のトレーニングなど、より実践的な準備も忘れてはいけません。いざその場になって焦らないよう、偏らずバランスを取って準備することが重要です。
インターネットで検索すれば、さまざまな情報が集められるようになりました。しかし、そうした上辺だけの業界研究や企業研究だけで、志望企業を決めるのは非常に危険です。企業のホームページを読み込んで「十分に理解している」と思い込んでいるようでは、面接の質問で答えに詰まってしまうこともあるかもしれません。
そうした事態を避けるために、OB・OG訪問や会社説明会などを通じ、生の情報を得ることが大事。しっかりとヒアリングをして、その志望企業が本当に自分の入社したい企業なのかどうかを見極めることが必要となります。
企業へのエントリーが開始してから、面接選考が始まるまでは1ヶ月ほどの期間があります。この期間もただ選考の連絡を待つのではなく、常に情報収集しておきましょう。選考を受けるまでに、企業について疑問や不安点を解消しておくと安心です。
企業の業務によってはサービスを利用したり、商品を購入したりすることも可能。仕事内容についても、説明会や面接の質問タイムに深く掘り下げて聞くことができればベスト。さらにOB・OG訪問でヒアリングできればパーフェクトです。志望企業に対する知識と理解が深まっていくことで、ミスマッチのない企業選択ができるようになります。
企業説明会とは、企業が事業内容や会社の方向性、求める人材像などを説明する場です。基本的には、企業の人事部が主体で説明会を進めていきます。ただし内容に応じて、営業やその他職種の社員も、説明会に参加するケースがあるでしょう。
情報収集のために、こうした説明会への参加は有効です。しかしそれだけで充実した就活を進めているかのように錯覚してしまってはいけません。説明会はスタートラインに過ぎず、問題はそこで得た情報をどのように活かしていくのか。まるで社会人の仲間入りをした、あるいは成長したかのように感じがちですが、これは非常に危険な状態と言えるのです。
また企業説明会は、ただ話を聞いて帰るだけで終わらせないようにしましょう。その場にいる企業担当者と会話し、疑問に感じたことはできるだけ解決するようにします。就活生が仕事について無知であることは相手も承知していますので、丁寧に説明してもらえるでしょう。特に自分の所属する大学でOB・OG訪問の機会が得られない場合は、実際に企業で働く社会人と話す絶好のチャンスになるはずです。たとえ初めて参加する説明会でも、臆せず積極的な姿勢で臨んでください。ただしもちろん、質問などに応じてもらった際は感謝を告げ、謙虚かつ丁寧な姿勢を忘れてはいけません。
なお、合同企業説明会であれば、たとえその時点で志望していない企業でも時間の許す限りたくさんの企業を見て回ることをおすすめします。就活初期の段階では、何がキッカケで興味を惹かれるか分かりません。そうした活動が、志望先の幅を広げることに繋がるのです。もしかしたら説明会を通じ、思いもよらないところに自身の働きたいと思える企業・業界が見つかるかもしれません。
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