こんにちは、「社会人10年目シリーズ」「合格マナー」でお馴染み!? 『あさ姉』です。
最近、肌寒くなって体調を崩している人が多いみたいですが……皆さんは大丈夫ですか? これからクリスマスやお正月などの楽しいイベントが控えているので、体調管理には十分気をつけてくださいね。
さて、突然ですが……
女性がキャリア形成を考える上で、結婚や出産、育児は誰もが気になるポイント。「結婚したら何か変わる?」「産休って?」「育休って?」「手当てはどうなっているの?」「復職後の待遇や心境の変化は?」「働きながら子育てって本当にできるの?」などなど、不安は尽きないと思います。
特に「あなたはどんな未来を描く? 【女子学生のための就活対策講座】(https://agent.jobrass.com/magazine/self_analysis/3235/)」にある「自分自身にとっての働きやすい会社はどんな会社ですか?」という質問で
□仕事とプライベートのバランスを大事にしたい
□出産しても長く働きたい
□福利厚生の整った職場に勤めたい
以上3つのいずれか一つでも当てはまった人は、この先をじっくり読んでほしいです。
今回は、3歳の娘を育てながら、仕事・育児・家事を何とかこなしている私の実体験や、同じように社会で活躍している“ワーキングママ友だち”から聞いた話などを元に、「女性の働き方について」紹介しようと思います。
女性の場合、結婚をすると「名字が変わる人」が多いですよね。働く身でこの「名字の変化」は、心境の変化はもちろん、色々な変化をもたらします。会社では旧姓のまま通す人も多いのですが(私も旧姓のままでした)、書類上はそうはいきません。新しい姓に慣れず、ほんの少し照れくさい気持ちになります(笑)。また、あってはならないことですが……結婚したことにより、部署や職種を変更させられることも、まだまだ今の世ではあることです。私の友人の中には「これまで築き上げたキャリアを捨てさせられた」なんて人もいました。
これは、就職活動中にしっかりと人事担当者にヒアリングしておくことで、このミスマッチは防げます。「聞きにくい」と敬遠しがちな質問ですが、大切なことです。自分が、将来どんな風に働きたいかのビジョンを明確にした上で、質問をすれば、快く答えてくれると思いますよ。
仕事をしていると、妊娠した時の“うれしさ”はもちろんありますが、同時に色々な心配が出てきます。「今やっている(任されている)仕事の引継ぎはどうなるのか」「妊娠中の体調不良などで休めるのか」など、これまでの生活がガラリと変わることへの不安がこみ上げてきます。ちなみに私は、当時コピーライターをしていたため、取材同行など外へ出向く仕事は控えたい……という思いがありました。これも、会社の就業規定によって異なりますが、私はすぐに上司に報告し、外へ出る仕事などは減らしてもらいました。
妊娠中の女性労働者は、ラッシュアワーの混雑を避けて通勤することができるように、「母性健康管理指導事項連絡カード」というものがあります。医師等から通勤緩和の指導があった場合に、主治医が発行してくれるもの(厚生労働省のHPでダウンロードも可能)。このカードを会社に提出すると、時短勤務などの処置をしてもらえます。ちなみにこのカードは、適度の休養や補食、休憩時間の延長、休憩回数を増やす等の措置を受けることもできるんです。
私はこのカードをフル活用し、休憩時間を増やしてもらったり、つわりで具合の悪い時に裏でこっそりフルーツを食べさせてもらったりしていました。
――妊娠は病気じゃない――
なんてよく言われますが、人1人を体内に宿しているのです。通常とは言いがたい体の変化が伴います。つわりの程度は人それぞれ違うので、無理をせず働ける環境が確保できるかどうかも、就活中に見極めておくと安心です。
いよいよ出産予定日を控え「産休」に入る……この「産休」ですが、正しくは「産前・産後休業」と言います。そして、「産後休業」終了後に取得できるのは「育児休業」と言います。
私も、私のワーキングママ友だちも「産前」と「産後」の違いをあまりよくわかっていませんでした。さらに「産休」と「育休」の違いもイマイチわかっておらず、知った時は目から鱗! この時、意外と社会から私たちは守られているんだ、という印象を受けました。
お金の面も心配していましたが、「こ、こんなにもらえるの?」とビックリするほどの手当てがあるんです。
産前・産後休業中
・社会保険料免除
・出産育児一時金
・出産手当金
育児休業中
・社会保険料免除
・育児休業給付金
他
・地方自治体のお祝い金
・会社による出産祝い金
・医療保険
など
もちろん、バリバリ働いていた頃とまではいきませんが、普通の生活を送るのに困らない程度に助けていただけるんです。ただし、これらの給付金や返還制度を受けるには手続きが必要。知らずに損してしまった、なんてこともよく聞く話です。規定の申請用紙や出産を証明するものなど、必要なものの準備も含め、しっかりとリサーチしておきましょう。
結婚、妊娠、出産は、不安はあるものの新しい生活への期待で基本はワクワクしているものです。私も「手続きとかよくわからないし、不安だなぁ」とか「めんどくさいなぁ」と思っていた口ですが、「どんな未来が待っているのか♪」ワクワク・ドキドキしていました。
しかし、「復職」はちょっと違います。私の場合、しばらく仕事から離れ、社会から離れた場所で赤ちゃんとのほほんとしていたからか、「復職」に対しては不安しかありませんでした。「昔と同じように働けるのか」「育児と仕事の両立ができる部署(仕事)があるのか」「自分の時間は持てるのか」挙げだしたらキリがないほどの不安が急に押し寄せてきたのです。
「復職」後の待遇や配属先・仕事内容がどうなるかについては、これも会社の就業規定によって異なるでしょう。私の会社は、保育園の保育時間や通勤時間を加味していただいた上で、配属先・仕事内容を変えてもらえました。結果、朝の支度や帰宅してからの時間はそれなりに忙しいけど、仕事もきっちりできているので満足しています。ただ、ワーキングママ友だちの中には、復職後の仕事内容が以前と変わらず、とても育児をしながら働ける環境ではないと判断し、退職した人もいました。
育児をしながら働き続けるために、会社の規定がどうなっているか確認しておくことをおすすめします。
3歳に満たない子を養育する労働者は、働きながら育児ができるようにするために、以下のような措置を受けることができます。(育児・介護休業法第23条)
・短時間勤務制度
・フレックスタイム制
・始業、就業時刻の繰上げまたは繰下げ
・所定外労働をさせない制度
・託児施設の設置運営その他これに順ずる便宜の供与
※内容は企業によりますが、必ずいずれかの制度があるはずです。
「そんなこと知りませんでした」なんてことがないように、事前に会社へ確認しておくと、育児と仕事の両立に対する不安が解消されます。
今回は、簡単ではありますが「結婚」「妊娠」「出産」「復職」について、どんな制度があるのかをご紹介しました。
私の母親世代、私世代、皆さんの世代から時代は変わり、女性の活躍する場が広がってきたのは喜ばしいことです。私と皆さんとのわずかな世代間であっても、働くママを支援する制度がどんどん増えています。
とは言え、育児をしながら働き続けるのは大変なこと。周りのサポートがあってこそできるのです。家族の協力、職場の協力、社会の協力があって働ける。そのことへの感謝を忘れてはいけない、私はそう思います。
「制度が整っていない」「お金が足りない」「時間がない」という環境への不満をよく耳にします(私もついつい言ってしまう時もあります)が、工夫次第で解決できるものもあるんです。
不安もたくさんあるでしょうが、今の段階(就活中)でできることをしましょう。
まずは、志望先企業の産休・育休制度の有無について。働くママがどれくらい在籍していて、どのようなスタイルで働いているのか。そして、一番大切なのは「自分がどう働きたいか」を明確にしておくことです。
私は、3歳の娘と一緒に「ワーキングママ2年生」として成長中。なかなか自分の時間なんて持てないし、娘に振り回されっぱなしで、家族にも職場にも迷惑をかけているけど……胸を張って「楽しい!」と言えます。
毎日おりこうに保育園で待っていてくれる娘に――
ちょっとした家事の手伝いをしてくれる夫に――
急な休みにも快く対応してくれる上司と同僚に――
感謝の気持ちを忘れないで、これからも育児をしながら働き続けたいと思います。
皆さんも、後悔のない就活とその後の人生を歩んでくださいね。