就活を始めた人の中には、「エントリーシートがなかなか通過しない」と悩んでいる人がいるようです。就活で最初の関門ともいえるエントリーシートの通過率は、その後の活動に関わってきます。しかしエントリーシートは、その文章を少し工夫するだけで通過率が大きく違ってくるのです。適切な書き方を学び、エントリーシート通過を目指しましょう。
エントリーシートを出しても、半分以上は落とされてしまう。そんな人は、エントリーシートの内容をもう一度見直してみましょう。学歴や経験以前に、エントリーシートの書き方そのものに問題があるかもしれません。同じ就活生でも、エントリーシートで評価されやすい経験を持っている人と、持っていない人がいます。しかし半分以上も落とされてしまうのは、もっと別の部分に理由があるでしょう。
エントリーシートに書く話題を選ぶだけで、読み手に与える印象は大きく変わってきます。また、文章そのものを読みやすくし、見せ方を考えて作成することで、エントリーシートの魅力的が引き出されてくるはずです。
「大学時代に、アルバイトもサークル活動もしていなかった」という人は、就活において不利と感じるかもしれません。しかし、実際には経験豊富な学生など少ないものです。話題選びや上手い文章の書き方を身に付けることで、印象の良いエントリーシートを作成しましょう。それが、他の就活生との差別化にも繋がります。
いざ文章を書こうとすると、どうしても自己表現ばかりに意識が向きがちです。就活を左右するエントリーシートですから、当然と言えるでしょう。しかしエントリーシートは、自分が読むものではありません。自分が書いた文章は相手に読んでもらうものであり、読み手の側に立った配慮が必要です。
文章技術の1つである「簡潔でわかりやすく書く」ことも、読み手の負担を軽くし、内容を正確に伝えるという視点から重要となります。文章を作成するときには、書き手が満足するのではなく、読み手が満足できるものにすることを意識しましょう。そして、書く内容についても注意します。自分が訴えたいことを優先するのではなく、あくまで読み手が知りたいと思っている内容を考えて構成しなければなりません。そこで「おもしろい」と感じてもらえれば、さらに効果は高まるはずです。
文章を作成したら、最低でも一晩置いてから再度読み返してみましょう。できれば、家族や友人に読んでもらうのがおすすめです。客観的に読むことで、読み手側からの意見を得ることができます。
エントリーシートがなかなか通過しない人の中には、「自分は国語力が乏しいから」と諦めている人がいるかもしれません。しかし、国語力と文章力はまったくの別物です。
国語の成績が良い人でも、文章が下手な人はたくさんいるでしょう。どちらかと言えば、文章力はスピーチ力と似ています。ただしスピーチ力は一発勝負であるのに対し、文章力は何度も書き直すことが可能です。その点、文章力は何度も書き直し、誰でも魅力のある文章を作成することができます。スピーチも場をこなすことで上手くなりますが、文章を書くことも同じです。文章を書くことが苦手な人は、何度も書くことで文章力がついてくるでしょう。諦めず、繰り返し書くことが重要です。
エントリーシートは第一印象が大切です。そのために、冒頭の書き方が特に大切なものとなります。そこでエントリーシートは、結論から書くことが基本です。文章を書くときには文章構成を考えますが、多くの文章で使われている「起承転結」や「序論-本論-結論」という構成は、エントリーシートでは使いません。中には、エントリーシートの冒頭だけを読んで合否を判断する企業も多くあります。それだけ、エントリーシートは冒頭文章がとても重要なのです。
エントリーする企業によっては、採用担当者が何百・何千というエントリーシートを読むこともあるでしょう。一度で内容が理解できない、あるいは印象に残らないエントリーシートは、どうしても不合格と判断される可能性が高くなります。冒頭を整理して簡潔でわかりやすく、印象に残るエントリーシートを目指しましょう。
文章力はスポーツと同様に、練習することなく上達は望めません。例えば有名作家でも、作品が世に出るまでには何作もの原稿を書いているのです。ただし、やみくもに書けば上手くなるわけではないでしょう。考え、書き、そして見直すこと。その繰り返しが重要です。
特に見直しでは自分の欠点を知ることで改善点がわかり、次回から修正することができます。文章読本や文章上達の技術本なども、読むことで文章作成の基本を学べるでしょう。ほとんどの場合、就活では何枚ものエントリーシートを作成します。ただ書いて終えるのではなく、その文章をもとに学び、改善するようにしてください。