就職にあたり、理系学部のほうが文系学部よりも有利だとか、文系学部のなかでも文学部は不利だとかいう“都市伝説”があります。それってどこまで本当なの?
JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、「文学部」は就職にどう影響するのかを直撃! 「不利だと思う」と回答した人は3割。「有利」という担当者もいましたよ。それぞれの理由は……?
【文学部は就職に有利だと思いますか?不利だと思いますか?】
・有利だと思う 3.0%
・不利だと思う 30.0%
・関係ない 67.0%
調査の結果、選考にあたって、「文学部」かどうかは無関係とした採用担当者が最も多く、67%を占めました。ただ、それ以外の割合でみると、わずかながら「有利だと思う」とした人もいたものの、「不利だと思う」という回答の割合は30%にものぼっています。
「関係ない」「不利」「有利」、それぞれの根拠をみてみましょう。
・「専門性の高い理系ならいざ知らず、文系はあまり学部は関係ない」という意見
「文系は学部に影響されにくい」
「仕事でどれだけ成果を出せるかが問題」
「専攻も一つの採用基準になるが、最終的にはパーソナリティを重視するから」
・「大学で学んだことは、仕事の役に立たない」という意見
「学部と職務能力は関係ない」
「大学で何を学んだかはそれほど問題でない」
「本人次第。学部の勉強なんてどの学部も社会に出れば役に立たない」
・「学部よりも大学のほうが重要」という意見
「学部より大学が重要視されていると思う」
「大学名ならいざ知らず、今の日本の就職活動環境において大学で何を学んだかは殆ど重要視されていないから」
・「実務知識に欠ける」という意見
「実践的でない」
「仕事に結びつく学科ではないと思うから」
「ビジネスと掛け離れた学部だから」
「ビジネスに直接生かせる実務知識に乏しい」
「文学は、仕事と関係のない知識だと思うから」
「差別化が難しい知識の習得しかないから」
・「応用力に乏しく、つぶしが利かなさそう」という意見
「特徴がない」
「つぶしが利かない」
「特に語学力にスキルがあれば良い」
「営業、事務や企画、開発など幅広い職種に就ける」
文学部が「有利」、という採用担当者は、「語学力」を期待。また、前述「不利」とした担当者は「特徴がない」としていましたが、裏を返す形で、「どんな職種にでも就かせられる」という見方をする採用担当者もいました。
結論として、文学部かどうかを気にすることはありません。それよりも、何をどう学んだのかを説明できることが大切です。そのときに注意したいのは、わからない人に対してわかりやすく説明できること。採用担当者は、説明する能力、話し方などをみていますよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:企業の採用担当者 計100名