就職活動の早期化・長期化が叫ばれています。
大学3年生の春から冬にかけて「インターンシップに参加すること」が当たり前になりつつあります。
その中でも、面接での”ガクチカ”や”自己PR”では、長期インターンシップをトピックとして話す就活生が増えています。
今回は、特に「営業インターンシップ」に注目し、伝え方のポイントと注意すべき点をまとめます!
《 目 次 》
1.長期インターンシップとは?
2.営業インターンシップとは?
3.定量性を伝えよう!
4.メンタリティをアピールしよう!
5.”生々しい”言葉で語ろう!
1.長期インターンシップとは?
そもそも長期インターンシップとは、どのくらいの期間を指すのでしょうか?
つまり、2週間以上であれば「長期」と堂々と言えると思いますが、厳密な定義はありませんし、実際2週間の活動を「自分の強み」というには短すぎます。
とりわけ面接官は「長期的に取り組んだこと」を評価する傾向にあるので、最低でも1カ月、できれば3か月以上は継続したことを伝える方が望ましいでしょう。
さて、ではこの長期インターンシップに、どのくらいの割合の学生が参加しているのでしょうか。
リクルートの「就職白書2023」によると、3ヵ月以上のインターンシップに参加経験のある学生は、わずか3.0%となっています。
2022年度は3.4%と、実際には長期インターンシップに参加する学生は、まだまだ少ないと言えます。
だからこそ、長期インターンシップに参加することで、他の就活生との差別化を図れるのです。
2.営業インターンシップとは?
長期インターンシップの中でも、特に「営業職」を経験することは、大きなPRになります。
というのも、新卒採用における三大職種は、営業・接客販売・エンジニア(総合職であったとしても「営業配属」になることが多い)です。
すなわち、「営業職としての再現性を伝える」という視点からみると、実際に「営業経験がある」というのは大きなアドバンテージになるのです。
では、長期インターンシップにおいて、どのような営業職があるのでしょうか?
<BtoC>
・太陽光パネル、家庭用品等の訪問販売
・通信機器の訪問販売
・電気、ガス等のインフラ商材の電話営業
・求職者に対するサービス勧誘
<BtoB>
・広告、人材、教育、通信等の新規営業
(インサイドセールス、フィールドセールス)
上記はほんの一例です。
近年は多様な業種、商材、企業規模でインターンシップを募集しています。
営業インターンシップはBtoB、BtoCにかかわらず「新規営業」が圧倒的に多く占めています。
新規営業とは、接点のない顧客に対して、電話・メール・訪問でサービスを提案することです。
ぶっちゃけてしまうと、100件電話したら99件断られる世界です。
そのため、基本的には「かなりハード」な業務になることを覚悟する必要はあります。
3.定量性を伝えよう!
そんな長期営業インターンシップで伝えるべきは、次の3点!
順を追って説明します。
1つめは、「定量性を伝えること」です。
具体的に、以下の数値を盛り込みましょう。
・取り組んだ期間
・KGI、KPI
・1日の行動数、結果(売上等)
<例文>
広告代理店の営業インターンシップに8カ月取り組んでいます。
1か月の目標売上が80万円であることに対し、4カ月連続で目標達成することができました。
その要因として、1日40件の架電目標件数に対して、私は60件到達を意識していたことにあります。
定量性を伝える意図としては、前提情報が伝わりにくい話を理解しやすくする点、そして、実際に仕事をする上での「再現性の解像度を上げる」といった点があります。
というのも、多くの営業職では、チームまたは一人あたりの「年間予算(目標)」が設定されます。その上で、1日、1週、1カ月、4半期ごとに「行動指標」があるのです。
例えば、年間1,500万円の売上予算が割り当てられた際、●月の予算はいくらで、1日あたり何件の商談があるのか、そのためには何件のアポイント獲得が必要なのか……と、逆算していきます。
したがって、営業職として目標に対してどのような行動数を上げたのかを伝えることで、即戦力に近いパフォーマンスが見込めると評価してくれるのです。
ただし、1点注意すべきことがあります。
それは、その数字が客観的に伝わるか?という点です。
新規営業といっても、業種やサービス等によって「数字の持つ意味」が変わります。
「1ヵ月で10件契約を取りました」
「1ヵ月で10件契約を取りMVPを獲得しました」
「1ヵ月で10件契約を取り、30名が在籍する営業部でMVPを獲得しました」
上記で1番「スゴイ」と思わせるのは、3つめになりますよね?
初めて読む・聞く人にとって「スゴイ」と理解してもらえるような客観性を伝えていきましょう。
4.メンタリティをアピールしよう!
2つめは、「メンタリティをアピールすること」です。
苦労が多い業務を継続できた原動力について盛り込むのです。
負けず嫌いな性格だから/誰よりも成長したいから/苦労が経験となって役に立つと考えるから……といった逆境にも打ち勝つことのできる人物であることを示しましょう。
一方で、以下は自分のPRにならないので表現に気をつけましょう。
周囲の励ましがあったから/研修が整っていたから/社風が良かったから……これらは、他者や環境要因と受け取られてしまいます。
<例文>
太陽光パネルの訪問販売では、当初、1日100件訪問してもまともに商談すらできませんでした。しかし、「同期に絶対に負けたくない」という思いから、とにかくめげずに明るい声と笑顔を意識するようにしました。
言わずもがな、企業が採用したいのは、向上心が強く、簡単には諦めないメンタルを持っている人です。ただし、深堀されやすいところでもありますので、しっかり自己分析しておきましょう。
5.”生々しい”言葉で語ろう!
最後に、「”生々しい”言葉で語ること」です。
書類選考や面接でありがちなのが「抽象的な言葉/上辺の言葉」で伝えてしまうこと。
そうすると、1日何十人も面接を行う面接官にとって印象に残りにくくなります。
例文を見比べてみましょう。
<例文:A>
人材会社の営業インターンシップで、主にテレアポを行いました。
最初はうまくいかず、全くアポイントが取れませんでした。そこで、先輩の電話の様子を見てマネをし、1日1件はアポイントが取れるようになりました。
<例文:B>
人材会社の営業インターンシップで、主にテレアポを行いました。
最初はお客様に「もう二度と電話しないでください」と厳しい言葉をいただきました。そこで、先輩の電話を分析し、とにかく声で「笑顔」を作っていることに気がつきました。そこから意識を変えて、1日1件はアポイントが取れるようになりました。
いかがでしょうか?
どちらが印象に残りますか?
実は、非常に多くの学生が「抽象的な言葉/上辺の言葉」を使ってしまっています。
せっかく良い経験をしたのであれば、初めて会う面接官にも最大限に伝わるよう、印象に残る工夫を重ねていきましょう!
長期営業インターンシップに挑戦し、継続し、最高のPRに繋げることで、大手人気企業からの内定もグッと近づきます!!
ぜひチャレンジしてみてください!
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