いざ面接の本番を迎えると、いつ部屋に入ったらいいのか、ドアはノックすべきなのかなど、細かいところが気になってきます。JOBRASS編集部では採用担当者106名に、面接会場に入る際、ドアが開いていてもノックはすべきかどうかをアンケート。ちなみに面接時のノックは「2回」はNGだという噂も……一体何故!?
今回の記事では、会場に入るときのノック、声がけ、挨拶の仕方に加え、ノックをする場合、何回が適切なのかを解説します。第一印象から面接官をガッカリさせないように、入室のマナーを学びましょう。
【面接会場に入る際、ドアが開いていてもノックはすべきだと思いますか?】
・ノックすべき 62.3%
・ノックする必要はない 37.7%
ドアが開いていてもノックはすべきだとする担当者は、約6割。ある採用担当者いわく、
「ドアが開いていた場合でも、ノックはしたほうが無難ではあります。ただ、ドアが開いていた場合、就活生がノックをする前に、担当者から『どうぞ』『お入りください』などと入室を促すケースが多く、その場合はもちろんノックは不要。
その意味では、ノックをしたからといって、入室を促されないのに部屋に足を踏み入れるのは若干印象が悪くなります。声がかからない場合は、『失礼します』など挨拶したうえでお辞儀をし、それから入室しましょう。細かいようですが、『失礼します』と言った後、部屋の中の面接官の様子をうかがってください。会釈をされる、なんらか声がかかるものですので、それから軽く頭を下げると良いでしょう。いずれにしても、ドアが開いていても、勝手に入室するのは避けましょう」
とのこと。
ちなみにノックの回数についても、チェックされている可能性があります。JOBRASS編集部が調査したところ、「回数を気にする」という担当者が36.8%と3人に1人以上の割合でした。では何回が適切なのでしょうか?
【就活生が面接会場の部屋に入る時の「ノックの回数」は気にしますか?】
・気にする 36.8%
・気にしない 63.2%
プロトコールマナー(世界標準マナー)では、「2回」はトイレ。「3回」は家族や友人など親しい間柄、「4回」は礼儀が必要なところとされているそうです。これにのっとれば、面接では4回ということになりますが、マナーOJTインストラクター・平口穂 奈美さんによると、日本のビジネスシーンにおいては「3回」で良いとされているとのこと。前述の採用担当者は、
「日本人にとっては、4回は多いと感じる人も多いようです。知り合いの担当者では、何か苛立ちがあるのかな、という感想をもった人もいました。やはり3回が妥当、という感じです」
と話します。さて、JOBRASS編集部が“ノックの回数を気にする”という採用担当者に聞いてみたところ、「3回」「2回か3回」「4回」などと意見は分かれました。「2回」はトイレのとき、ということにこだわらない担当者も多いようですが、
「細かいことかもしれませんが、面接に臨むにあたって学習してきていることが分かるので気になる点です」(女性/公務員/30歳)
という声にあるように、気にする担当者は気にするもの。「3回」が妥当、と覚えておいて損はありませんね。また、ノックをするときはハッキリと聞こえるようにすることも、ポイントです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名