面接は就活の90%を左右するといっても過言ではありません。
面接において、多くの就活生の頭を悩ますものが、自己PRです。
そこで今回は、面接の際に自分をどのようにPRすべきなのか、5つのポイントに絞って解説したいと思います。
面接の際によく見られるのは「自分は『面接』というテストを受けに来ている」と勘違いしている学生です。
特に小さい頃から勉強が良く出来た優等生に多いのですが、面接はテストではありません。従って「模範解答」も「正解」もないのです。だから、いくら想定質問集などを丸暗記してもムダです。
面接官の立場になってみましょう。あなたの解答が模範解答であればあるほど、「あ~、この子は〇〇社の質問集で練習したんだなあ」ということまでわかってしまうのです。
もちろん「ああ、これだけ完璧に模範解答を暗記してきたんだな。その努力と暗記力は認めるよ」ということはあるかもしれません。しかしそれ以上の評価は決して得られないでしょう。
「自分をどう魅力的に見せるか?」
「どう対応したら面接官は自分を『欲しい!』と感じるだろうか?」
この2点を徹底的に考え抜いて面接に臨んでください。
面接時間は、だいたい10~15分程度が平均的ではないでしょうか。
だとすれば、最初に「自己紹介をお願いします」と言われて喋るべき時間はせいぜい3分程度でしょう。
ビジネス研修ではよく「3分間スピーチ」を行います。
時間を余らせても、もちろんオーバーしてもダメ。3分ジャストで必要十分な話を伝えきる。これには物理的なトレーニングが必要です。
まず原稿を用意し、時計で秒数を計りながら早口に読み上げてみてください。3分きっかりで読み上げられるように原稿を推敲しましょう。
原稿が完成したら、今度は時計と原稿を見ずに喋る練習をします。
3分後にアラームをセットし、喋り終わる瞬間にアラームが鳴るまで練習を繰り返してください。
この練習は、スムーズに自己紹介ができるだけでなく「これだけの練習をしてきた」という自信の裏付けにもなり、面接官の前で堂々と話せるというメリットもあります。
「あなたの長所はどんな点ですか?」と言われた時、
「サークルでリーダーを務めていたので人望があります」とか「協調性が高いです」などという回答はNGです。
そもそも人の長所というのは他人が見て判断・評価するものであって、自分の長所を自分に言わせるというこの設問は、かなり意地が悪いのです。
あえて意地の悪い質問をぶつけて学生がどう対応するかを見ようという意図なのですが、そこに正面から答えると自意識過剰と判断されかねません。
ですからここでは、「社交的」「打たれ強い」などの、一切の形容詞は使うべきではありません。
こういう時は、「周囲の人から自分が褒められたり感謝されたりした時のこと」を想い出し、そのエピソードを短く話せばいいのです。
「どんな点ですか?」と聞かれたから「○○な点です」と答えなくてはならない、というのは思い込みです。「どう言えば相手に正しく伝わるのか?」を考え、話し方にまで工夫が求められるのが実社会です。
面接の時「自己PRをしなくては」という意識が強すぎると、大学、高校時代の自慢話大会になりかねません。PRと自慢は違うのです。
面接官にとって興味があるのは、「現在のあなたがどんな人間か?」と「将来、この会社での活躍が期待できるか?」の2点だけです。
過去の栄光について語るのは、現在の自分がどういう人間かを説明するためだけにとどめましょう。
そして「こういう自分が、御社で将来やりたいこと・出来ると思う事」に重点を置き、お互いにとって最も大切な未来について語るべきではないでしょうか。
私たちの身の回りには多くの広告が溢れています。テレビCMや雑誌広告、ネット上の広告などです。
あなたは、これらを真剣に眺めたことがありますか?
いかに商品を魅力的に、価値あるように見せるか?
どうやって消費者に「欲しい!」と思わせるか?
「これがあったら便利だな」「これを買えばあの不満が解消できるかも」「持っておいた方が安心だな」などなど、広告業界という巨大な市場が成立しているのは、広告に確かな効果があるからです。
これらの広告から、「自分」という商品を売るテクニックを学ぶのです。
ほとんどの広告はキレイでカッコいいでしょう。商品には見た目の良さが大切です。これだけでも清潔感や就活マナーがいかに大切かわかると思います。
そして、広告は好印象でわかりやすく単純明快。これは表情・笑顔の作り方や話し方の印象をつくる際の参考になりますね。
「自分を評価してもらう」と考えると面接が窮屈になります。
「自分をどうやって売るか?」と考えれば気もラクになり、いろいろとアイディアが浮かんでくるのではないでしょうか?
以上、5つのポイントを説明しました。
今回挙げたポイントをしっかり意識して面接に挑めば、とりあえずは企業の人事に響く自己PRができるようになるでしょう。
しかし、面接全般に言えることですが、なにより大事なのは、練習と経験です。
日頃から、しっかりと練習をしていれば、どんな企業の面接でも臆することなく挑めるようになることでしょう。
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