相手の本心を引き出すために、あえて意地悪な質問をしてみるのも1つの手です。実際に就職活動では、「圧迫面接」と呼ばれるものも存在します。わざと否定的、威圧的な質問をぶつけ、それに対して学生はどう応答するのかを見る面接テクニックであり、採用担当者は決して就活生をいじめたいわけではありません。とはいえ、受ける側の就活生からしたら、たまったものではありません。
では、どのくらいの採用担当者が学生の対応力を見るために、あえて意地悪な質問をしたことがあるのでしょう。JOBRASS編集部で行ったアンケート調査によると、43.5%の採用担当者が“ある”と回答しました。この割合から考えると、就職活動中に一度くらいは圧迫面接に出くわすと覚悟しておいたほうがよさそうです。具体的にどのような質問があったのかを就職活動経験者から伺い、「意地悪な質問」のパターンを以下にまとめたので参考にしてみてください。
(以下、「面」は面接官の。「就」は就活生のセリフ)
面:なぜうちの会社のビジネスモデルがすごいと思うのですか?
就:今後の時代の流れに沿った暫時なアイディアを取り入れているからです。
面:他社でも同じような取り組みをしていますが、なぜここの会社なのでしょう?
就:ビジネスモデルに加え、社風の良さを感じたからです。
面:なぜそう感じたのでしょうか?具体的にどの部分ですか?
就:えーっと…
「なぜ?」という言葉を繰り返し使って、どんどん深く追求されるパターンは多く見られるようです。これは本当に深いところまで考えているかを試しているだけなので、事前に準備をしておけば乗り越えられるでしょう。逆に企業研究を怠っていた場合は、メッキをはがされてしまい、追い込まれるかもしれません。
面:もしも、希望しない部署に配属されたらどうしますか?
就:いい機会だと思って、業務を全うするつもりです。
面:もしも、やりがいを感じられなかった場合はどうしますか?
就:そこで結果を残せば、やりがいのある部署への異動希望も聞いていただける可能性があるので、まずは自分の力を発揮することだけを考えたいと思います。
面:でも万が一、上司に恵まれず、正当な評価がされなかったときは…?
就:…
特に人数が多い会社の場合、希望の部署に配属されないこともあります。そのとき、「希望の仕事ではないので辞めます」と言われたら、会社もたまったものではありません。この「もしも」シリーズはあくまで仮定の話なので、深く考え込むより、熱意を伝えることを意識したほうがいいでしょう。
面:君、留年しているけど理由は?
この仕事にあなたの長所って役に立つと思う?
あなた、成績が良くないですね。学生時代、何をしていたのですか?
自信がなさそうな話し方をしていますが、大丈夫ですか?
選考に落ちた企業はありますか? なぜ、落ちたのですか?
質問されると答えにくいような部分を、ズバズバと的確についてくる辛口コメンテータータイプです。このような質問がきた場合は、変にごまかさないほうがいいでしょう。言い訳をすればするほど、自ら泥沼にはまってしまいそうです…。
面接官が突然仕掛けてくる意地悪な質問にも、しっかり意図があるはずです。その意図を汲み取ることができれば、冷静な対処が可能になると思うので、よく考えて対策を練りましょう!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2014年12月24日(水)~2015年1月5日(月)
対象:企業の採用担当者207名