面接は、自分をアピールするチャンス!ですが、企業側からすると、数多くの志望者の中から自社にあった人材を選ぶ過程、選考過程では、否応なしに優劣をつけられることになります。気付かないうちに面接で不利になることを言ってしまうと、せっかくのチャンスを失ってしまいます。面接で避けるべきフレーズを考えてみましょう。
面接は、あなたの人となりをアピールするチャンス、その会社で使える人材、一緒に働きたいと思える人材だと思ってもらえたら、成功です。面接で避けなくてはいけないのは、そう思ってもらえないような言葉です。具体的にはどういった言葉でしょうか。
1.ネガティブワード
「知りません」、「できません」、「よくわかりません」といった言葉は、準備不足を示すだけで、先につながることのない言葉です。もちろん、面接官が尋ねるすべてのことを準備できるわけではありませんが、会社の理念や製品、サービス等に関してはある程度の準備をしておけば、何らかの意見を言えるはずです。自分の知らない領域から質問された際には、「不調法で申し訳ありません、その点に関しては勉強不足なのですが、○○といったことでしょうか。」といった形で質問をしながら、自分なりの意見を伝えられると良いかもしれません。
その会社のことを持ち上げるつもりで他社の悪口を言うのもNGです。業界研究をする際に、他社と比較する必要はありますが、会社の短所をあげつらうのではなく、短所と長所の両方をおさえましょう。その上で、志望会社への魅力を挙げるなら、より広い視野を持っていることを示せます。
2.当たり前だと思われてしまうフレーズ
志望して面接に来ている以上、そんなこと当たり前だと思われるようなことを言うのはNGです。具体的に言うと、「御社の企業理念に共感しました」といったフレーズです。その会社を受けている以上、企業理念に共感していることは最低条件といってもいいことで、志望者の多くが感じているはずのことだからです。特別に感銘を受けた理念があるなら、具体的に挙げた上で、なぜそう思うのかという理由を具体的に説明できるなら、考え方をわかってもらえてプラスイメージに変えることができるかもしれません。
3.何にでも当てはまる一般論的なフレーズ
「人と関わる仕事がしたい」、「社会貢献がしたい」といった漠然とした言葉は、オリジナリティがないと判断されてしまいます。どんな仕事であっても、人と全く関わらない仕事はありませんし、経営体として動いている以上どのような業態でも社会に貢献しているものです。自分らしさをアピールするためには、多くの人が使う一般論を述べるのではなく、自分なりの言葉を使うようにしましょう。
4.経歴を盛りすぎた言葉
なぜか就職活動になるとサークルリーダーやゼミ長が増えると言われています。実際に、サークルリーダーをしていたとしても、「サークルリーダーをしていました」だけでは、良さを伝えることができません。「で、どんなことをしたの?」と聞かれた時に、盛った言葉であれば自爆するだけです。実際に、どんなことを考えて、さらに良くするためにどういったことを行っていたのか、ということを説明できるように準備しましょう。過剰に持った言葉は必要ありません。あなたがどんな人かを、企業側は知りたいと思っています。実際の経験を活かした、自分らしさが伝わる経験を盛り込んで語るよう気を付けましょう。
5.思い込みが強いと思われる言葉
自分なりの企業イメージをつくるのは大切なことです。しかし、独りよがりなイメージを創りあげてそれをごり押しするのはNGです。例えば、「ベンチャー企業は風通しがいいと思うので」、「大企業だと思うような仕事ができないように思うので」といったフレーズです。現実にその企業は風通しがよいとしても、それはベンチャー企業だからでしょうか。大企業でも自分のやりたい仕事をしている人は数多くいます、一方で、中小企業でも自分のやりたい仕事ではない仕事を黙々と果たしている人もたくさんいます。面接官がなるほどと思えるような理由なしに自分のイメージ先行で言ってしまうと、思い込みが激しい人といったマイナスイメージを持たれかねません。
6.突っ込まれどころが満載のフレーズ
あなたが面接官だとして、「働きながら多くのことを学んでいきたいと思います」、と言われたら、どう感じるでしょうか。実際の面接官は「会社は学校じゃない!」と思ってしまう可能性があります。もちろん、多くのことを吸収し学ぶという姿勢は大切です。常に持ち続けなくてはいけない姿勢ですが、面接で使うには、あまりふさわしい言葉ではありません。自分の目指す方向性、学びたいことはどういったことなのか、何のために学びたいのか…と突っ込みどころが満載のフレーズとなってしまいます。突っ込まれた際に、自分らしさを打ち出せる内容で、具体的に述べることができればよいかもしれませんが、時間の限られた面接では、アピールできる内容とはなりにくいでしょう。
7.カタカナ用語の羅列
ソリューション、サスティナビリティ、ビジョン、ミッション等々。多くのカタカナ用語が飛び交っていますが、企業によって、業界によってそれぞれの定義が微妙に異なっていたりします。それらのすべてを押さえた上で、自分なりの定義をもって語るのであれば、カタカナ用語を使わなくてもすむでしょう。よくわからないでカタカナ用語を多用してしまうと、知ったかぶりをしているように思われたり、逆に自信がないのかと思われたりもしがちです。面接は、お互いが会話をする場です。相手にわかりやすい言葉を使って、自分を表現するほうがずっと良い印象を与えることができます。
8.漠然とし過ぎている言葉
「日本を元気にしたい」といった大きすぎる言葉は、具体的にどういったことを考えているのかを説明する必要があります。まず、「日本は元気がないのか。なぜそう思うのか。どのように元気にできると思うのか。志望する会社でどのように実現できると思うのか。」といったことを考えた上で使うのならかまいませんが、そうでなければ、大風呂敷を広げていると思われるだけです。
9.空気をよめない言葉
面接に来ているということを忘れないようにしましょう。「御社で経験を積んでいずれは起業したいと思っています。」という言葉は、社内公募型で起業を勧めている会社でなら、使っても構わないかもしれませんが、通常の会社ではNGです。あなたの会社を踏み台にして辞めますと言っているに近いからです。
10.冗長なフレーズ、無駄な口癖
気づいたら言ってしまっている口癖がありませんか?話始める時に、「えーと、あー、あのー、うーん、、、」といった不必要な言葉を入れる癖があるようなら、使わないように気を付けましょう。聞き苦しいと思われる可能性が高いですし、自信がないようにとられてしまいます。面接に限らず、常に気を付けておくなら、社会人になった時にも苦労しないですむかもしれません。
面接の時間は限られています。無駄に長々と説明してしまって冗長にならないように気を付けましょう。ある程度の想定をしてきちんと準備をして、自分の良さをアピールできるようにしましょう。