同級生たちは、もういくつも内定をもらっているのに……、なんて焦る就活生も出てくる頃。でも、秋だからこそ採用されるということもあるかも!?
JOBRASS編集部では、これまでに、秋以降に新卒採用した学生がいたかどうか、いる場合は秋以降に採用した理由と、どんな学生を採用したのか、採用担当者160名に聞いてみました。
【これまでに、秋以降に採用した学生はいましたか?】
・いる 29.4%
・いない 70.6%
調査の結果、秋以降に新卒の学生を採用したことがあると答えた採用担当者は、およそ3割でした。では、なぜ秋以降に採用したのか、またどんな学生を採用したのでしょうか?
企業が、新卒で秋採用をした理由は大きく3つ。「(内定辞退などで)欠員が出た」というものと、「是非欲しい人材だった」というもの、そして「必要な人数に到達していない」というものです。通年採用で、「いい人材がいたら、時期に関係なく採用したい」と考えている企業も少なくないのですね。
就職活動をしている学生は、なかなか内定が決まらないとき、志望していた業界や職種を広げるものですが、企業側も同じ。「春採用がうまくいかなかったため、秋にチャレンジした。間口を広げた」(男性/コンサルタント/40歳)という声にあるように、 “イマイチ”な学生を見送っていた結果、秋になっても必要人員に達していないというケースがあるものです。
採用担当者の声をまとめたところ、秋に採用される学生には、特徴があることがわかりました。
まず一つめは「真面目」で、「目標意識が高い」こと。そんなの秋に限らないのでは!? と思ってしまいそうですが、企業側からしてみれば、「春から夏にかけて会った学生」に、やる気がなく、どこでもいいから内定が欲しいというようなタイプが多いと、秋に目標意識を高くもって就職活動をしている学生は、「おっ」と目を引くことも。
また、「即戦力」があったという回答も多くありました。英語力やIT技術など、即戦力があると、企業側としては、自分の会社で働くイメージがわきやすく、採用につながるのですね。
・見るからに真面目ないわゆる“クソ”真面目くん(男性/その他/45歳)
・こちらが質問をした時に、たどたどしくても真摯に答えてくれた人を採用した(女性/その他/49歳)
・明るくて目標意識の高い学生(男性/金融関係/49歳)
・意欲のある若者(女性/その他/42歳)
・仕事の内容と、研究内容のスペックが合致したから(女性/その他/42歳)
・IT関連の即戦力が必要だった(男性/総務・人事・事務/42歳)
・出来の良い学生で米国帰り、英語力(男性/その他/41歳)
なかには、「コネで……」(男性/会社経営・役員/46歳)なんていうこともあるようですが、これは特殊ケース。より真摯に、そして意欲的に就職活動を続ければ、秋採用の道だって十分にあるということです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月17日~2016年8月22日
対象:企業の採用担当者 計160名