就職活動に行き詰まったとき、ふと頭をよぎる「もうフリーターでいいような気もする」という考え。
JOBRASS編集部では、就職活動に行き詰まった経験がある人118名に、「就職活動をやめて、フリーターになろうと思ったこと」があるかどうか、そして「その後結局どうしたか」を聞いてみました。
【就職活動をやめて、フリーターになろうと思ったことはありますか?】
・ある 35.6%
・ない 64.4%
その結果、35.6%と、3人に1人以上の人が、「フリーター」への道を考えたことがあることがわかりました。
では、そういう人たちは、その後どうしたのでしょうか? そのままフリーターに? それとも……。結果は半々。それぞれの声をみてみましょう。
フリーターになった人たちにも、タイプは3つに分かれます。一つ目は「就職できず」にフリーターになった人。本当は就職したかった人たちです。二つ目は「就職活動に疲れたうえ、正社員というものに興味がなくなった」人たち。三つ目は「フリーターになりながら、就職活動を続けている」人たちです。
1)「就職できず」にフリーターになった人
・就職できずフリーターになった。実家暮らしだったので、大丈夫だと思った(女性/主婦/28歳)
・フリーターになり、家事をやった(男性/その他/36歳)
2)「就職活動に疲れたうえ、正社員というものに興味がなくなった」人
・フリーターになった。就職活動に疲れたから(男性/学生・フリーター/36歳)
・サラリーマンは結局その会社の兵隊でしかない(男性/その他/44歳)
・正社員に興味がなくなり、フリーターになった(男性/その他/32歳)
3)「フリーターになりながら、就職活動(試験勉強)を続けている」人
・フリーターから社員に登用されるのを期待した(男性/学生・フリーター/26歳)
・フリーターになりながら仕事を探した(男性/学生・フリーター/35歳)
・資格勉強してる(男性/その他/28歳)
では、フリーターになるのは辞め、就職活動を続けたという人たちの意見は?
多かったのは「雇用・給与が安定しない」というもの。フリーターは“最終手段”で、就職活動を頑張って続けた結果、就職したという声も多くみられました。
・フリーターになるのはやめた。雇用が安定しない(男性/その他/45歳)
・やめた。現実逃避はダメだと思った(女性/主婦/33歳)
・結局は親等のススメで当初の目的の職業に就いた(女性/総務・人事・事務/37歳)
・結局、正社員で採用になった(男性/総務・人事・事務/33歳)
・結局、正社員になれるまで活動した(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
フリーターになるのも、ならないのも、自分の考え次第。フリーターになることを真剣に考えたというMさん(27歳)は、「フリーターには何歳からでもなれるけど、就職活動で“新卒”を使えるのは、その時だけ。そのことを考えたら、よっぽど別に何かやりたい夢がみつかったとかならともかく、まずは就職活動を続けてみてもいいのかな、と思います」と話してくれました。一度しかない新卒のタイミング。自分はどう働いていくのか、真剣に考える時期でもありますね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年6月16日~2016年6月22日
対象:就活に行き詰まった経験がある人 計118名