就活に行き詰まったときの学生がとる行動は大きく二つ。一つ目は「気分転換」をすること。ちょっとどこかに出かけたり、人に愚痴を言ったりなど、ストレス発散です。二つ目は「これまでの自分の活動」を振り返り、どうすればいいかを考えること。
過去の学生のなかには、「メイクを変えてみたら受かるようになった」という女性もいました。そんなことで!? と思うかもしれませんが、人に与える印象はかなり変わるということですね。では実際、行き詰まったときに何かを「変えた」経験がある人はどのくらいいるのでしょうか?
JOBRASS編集部では。就活に行き詰まった経験のある人118名に、「何」を変えたのかを聞いてみました。
【就活に行き詰まってしまったとき、何かを変えた経験はありますか?】
・ある 37.3%
・ない 62.7%
調査の結果、何かを変えた経験があるという人は37.3%。3人に1人以上の人が、行き詰まって何らかを変えているのですね。では何を変えたのでしょうか?
人気業界ではどうしようもなさそうなとき、選択肢として業界や職種、企業の幅を広げるのは鉄板ですね。
・業界(男性/営業・販売/31歳)
・就職先のカテゴリーを変えた(女性/営業・販売/42歳)
・受ける業種を変更した(男性/総務・人事・事務/37歳)
・職種の幅を広げた(女性/総務・人事・事務/38歳)
・希望職種を営業から事務職に変えた(女性/総務・人事・事務/33歳)
なかには、「好きなことを仕事にする」という発想を転換するという人もいます。その場合、内定はもらえたものの“結局転職した”という声があるのも事実。しかしある人事担当者は、「結局転職することになっても、とにかく最初になんらかの形で就職することも大事です。“その空白期間は何をしていたの?”となりますし、少なくともどこかの企業に認められた人なんだな、という見方になるからです。就職できなかった人と、就職したことがある人に対する第三者の目は、学生が自分で思っている以上にシビアです」と話します。
・目指す職業自体変えた。収入を重視していたので、美容関係の仕事が良かったが安定しているという理由で事務職に。結果働き続けていく上で何のために働いているんだろう、やっぱり自分のしたいことをしたい!と転職しました(女性/営業・販売/21歳)
・自分の好きなことを仕事にしたかったが、なかなか採用されなかったので職種を変えた(男性/その他/37歳)
自己分析・自己PRを見直すのも大切です。その際、自分の目でみているばかりでは、何をどう改善したら良いのかわからないもの。先輩やOB、先生などにみてもらうと良いでしょう。
・自己分析を一からやり直した(女性/総務・人事・事務/40歳)
・自己PRの見直し、エントリーシートの書き方の見直しをした(女性/主婦/28歳)
・調べたり人の意見を聞いて、自己PRが少し改善されたと思う(男性/デザイン関係/44歳)
・OB訪問でかなりダメ出しをもらい、自己分析・PRを一からやり直した。その後は採用担当者の反応もよくなった(男性/金融関係/30歳)
自分の思いが企業側に伝わっていないから内定をもらえない……と考える場合、見直す必要がありますね。これも自己分析・PRと同じで、できれば誰かにみてもらうと良いでしょう。
・なかなか内定が出なかったとき、志望理由の具体性をあげ、なぜ志望するかを簡単かつ明確に伝えられるようにした(女性/総務・人事・事務/26歳)
・面接時の会社を選んだ理由を変えた。通り一遍な理由では印象に残らないから(女性/主婦/36歳)
・きちんと会社の見学に行ったりして、面接の前に下調べを十分行った(女性/主婦/31歳)
自分を追い込むことで、やる気をさらにアップさせるという人も。これはその人の性格によりそう。
・滑り止め受験の考えを一切なくし、ギャンブル的に後がない形で試験にのぞみました(男性/総務・人事・事務/37歳)
・ひらきなおり(女性/その他/44歳)
髪型、スーツなど、ルックスに気を遣うようにしたという人も多数。清潔感や明るい雰囲気は、やはり重要な判断材料の一つです。
・髪型です。見た目が汚かったので(男性/金融関係/41歳)
・髪型(男性/その他/44歳)
・雰囲気(男性/その他/28歳)
・スーツを替える(男性/その他/38歳)
・身なりに気をつかった(男性/その他/36歳)
行き詰まってしまったら、何も変えずに就活を続けるのか、何かを変えるのかは人それぞれですが、まずは身近な人に話を聞いてもらうというのはアリですね。また髪型を変えるのは、気分転換にもなりそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年6月16日~2016年6月22日
対象:就活に行き詰まった経験がある人 計118名