就職活動をしていてなかなかうまくいかない時、1人で抱え込まずに誰かに話を聞いてもらうことも大切です。自分にはなかった視点でものを言ってもらえる可能性がありますし、先輩なら具体的にどこが悪いのか、経験をもとにアドバイスしてくれそう。
JOBRASS編集部では、就職活動に行き詰まったことがあるという現社会人106人に、どんな人にどんな相談をしたのかを尋ねてみました。就活生が行き詰まったとき、先輩たちが誰に、どういう相談してきたのかを知ることで、現状打破の参考になれば幸いです。
【就職活動に行き詰まったなと感じたタイミングで、誰かに相談しましたか?】
・した 48.1%
・していない 51.9%
相談したという人は約48%。相談しなかったという人がわずかに上回っています。相談しなかったという人の声をきいてみると「ネットで相談した」「ネットで、自分と似たような経験をした人の話を検索した」などというものもあり、実際に誰か、どこかに“行き詰まり感”をぶつけたことがある人は多いようです。
さらに、どんな人にどんな相談をしたのかを尋ねてみました。
相談相手としてもそうですが、「今後自分がどうするか」を先に知っておいてもらうという意味で、多くあがったのが「親」。親は何もいわなくても、子供が大学卒業後どうするのかは気になっているもの。現状を伝えることも、親孝行のひとつです。
・親にキャリアアップ全般について相談した(男性/営業・販売/41歳)
・上手くいかないから、バイトとかしながら就活浪人すると母親に相談した(女性/研究・開発/30歳)
・親に相談して、絞っていかないで幅広い分野を選択した方が良いと言われた(女性/研究・開発/40歳)
・親に今後のことについて相談した(男性/総務・人事・事務/25歳)
就活生にとって、身近で頼りになるのが先輩。自分と近い時に就職活動をしていて、リアルな体験もわかってもらえ、具体的に先輩の失敗談や成功例を聞いて参考にすることもできます。
・先輩に自分の希望を優先するか、入れそうな会社に入るかの相談をしました(女性/研究・開発/27歳)
・学校の先輩に、履歴書をみてもらった(男性/コンピュータ関連技術職/30歳)
・部活の先輩に、希望の業種の状況について相談した(男性/公務員/41歳)
・先輩に成功例と失敗例を聞いた(女性/総務・人事・事務/32歳)
友人というのも目立ちましたが、これは友人の就活状況を聞いて自分と比較・参考にしたり、愚痴、気分転換などといった目的もあるでしょう。
・友人にどのように活動しているかを聞いた(男性/企画・マーケティング/46歳)
・先に内定を貰った友達(女性/総務・人事・事務/30歳)
・バイトの友達で就職浪人をしている人に話を聞いた(男性/コンピュータ関連技術職/25歳)
ガッチリ相談したい人は、学校の就職相談課。部活などに入っておらず、頼る先輩がいないという人でも、就職相談課にいけば、先輩たちの経験をまとめたファイルなどがあるものです。
・はじめは先輩などにも相談していましたが、内定がなかなかもらえないつらい時期には仲の良い友達の家を転々として、何気ない話から悩みまで多くを話したりして気分転換をしていました。また、大学の就職課の担当のお姉さんにもたくさん相談していました。なんでも話せたので、かなり支えに感じました(女性/広報・宣伝/29歳)
・学校の就職相談室の職員に相談した(男性/営業・販売/35歳)
・就職技術促進センターの先生に電話や直接の面談含め親身に相談にのってもらった(女性/総務・人事・事務/48歳)
その他、「仏様」(男性/研究・開発/43歳)なんていう人も。考えうる、すべきことを全てやり尽くしたら、もう最後は神様仏様というのは、ある意味真理なのかもしれません……。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年5月13日~2016年5月30日
対象:就活に行き詰まった経験がある人 計106名