採用担当者の“あるある”が、「インターンのときは良かったのに……という学生がいること」。その逆もありますが、JOBRASS編集部では、採用担当者に、インターンの時と本採用の時とでギャップを感じたことがあるかどうか、あるのであればそのギャップはどんな内容なのかを尋ねてみました。
【インターンから採用した人に、インターンの時と本採用の時とでギャップを感じたことはありましたか?】
・ある 63.9%
・ない 36.1%
ギャップを感じたことがあるという採用担当者は、約64%にものぼり、ギャップにも良いギャップと悪いギャップがあるようです。それぞれ感じたことをみてみましょう。
インターンのときは真面目だったのに、採用したらいきなり言葉遣いが乱れ、遅刻をするなど勤務態度が雑になってきたという声が多くみられました。また、実際に仕事をさせたら口だけ達者だった、というガッカリ経験を挙げる人も。
・急に敬語を使わなくなった(男性/総務・人事・事務/30歳)
・採用後はサボりはじめた(男性/公務員/37歳)
・勤務態度が悪くなった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/39歳)
・実はそそっかしかった(男性/金融関係/35歳)
・時間にとてもルーズになってきた(男性/会社経営・役員/39歳)
・思ったより技術がない(男性/コンピュータ関連技術職/41歳)
・思ったより出来ないことが多い(男性/コンピュータ関連技術職/41歳)
・積極性がなくなった(男性/総務・人事・事務/39歳)
・実際に仕事をしだしたら口だけ達者だった(男性/企画・マーケティング/36歳)
・学歴と学部を見て出来そうな仕事(技術系専門職)を手伝わせたら期待値以下でした(女性/コンピュータ関連技術職/26歳)
また、インターンのときはやる気をみせていたのに採用したら積極性がなくなったという人がいる一方で、「オレはインターン採用だから」など、そうでない人に比べ、妙に自信過剰になってしまう人もいるようです。
・緊張感がなくなると、ずるさが出てきた(男性/会社経営・役員/37歳)
・低姿勢ではなくなった(男性/その他/43歳)
・本採用された後で態度が大きくなる人がいる(女性/金融関係/44歳)
・自信満々過ぎて困った(女性/コンピュータ関連以外の技術職/37歳)
・真面目さがなかった(男性/企画・マーケティング/36歳)
・態度が急変した(男性/その他/40歳)
・短期間のインターンでは猫をかぶっていた(男性/公務員/39歳)
・急にふてぶてしくなった(男性/その他/32歳)
・慣れるとすぐ調子にのる(男性/営業・販売/45歳)
カタブツそうだったけど、柔軟だったという人や、チャラそうにみえたけど真面目だったなど、良いギャップを感じたという声。こういう良いギャップなら大歓迎というところですが……。
・仕事ができなそうに見えたけど、柔軟に対応できていた(女性/その他/28歳)
・やたら外来語を使う点は悪かったが、有能だった(男性/公務員/28歳)
・見学者気分だったのが一掃されて、自覚を持って話を聞いてくれるようになった(男性/金融関係/40歳)
・事前情報より優れていた(男性/研究・開発/40歳)
・インターンのときはあまり話をするタイプでなかったが、採用後は明るい人柄だったことがわかった(男性/コンピュータ関連技術職/39歳)
インターンのときだけ出来る学生風にしていても、採用されて負荷の大きい仕事を任されたり、自分が辛くなるだけ。“ウソの自分”を見られて良いことは何一つありません。インターンから採用されたら、ますます緊張感をもって勤務につきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年5月13日~2016年5月30日
対象:企業の採用担当者 計78名