一般職人気が高まっているといわれるなか、一般職と総合職の両方を受けて、総合職にも内定をもらったものの、あえて一般職を選んだ人たちもいます。それってどうして?
JOBRASS編集部では、一般職の会社員578名に、就職活動時に総合職も受けたかどうか、そして受けた人には「どうして総合職を蹴ったのか」を尋ねてみました。
【いわゆる「総合職」も受けましたか?】
・受けて合格した 13.5%
・受けてすべて落ちた 6.8%
・受けなかった 79.7%
その結果、総合職を併願した人の割合は20.3%。約2割の人が一般職と総合職を同時に受けているようです。では、総合職を受けた理由は?
1)給料が良い
多くの場合、一般職よりも総合職のほうが基本給を高めに設定してあります。
・給料がいいから(男性/総務・人事・事務/41歳)
2)自分が成長できそう
さまざまな経験を積むことになる総合職のほうが自分を成長させられそう、という意見。
・一般職より総合職の方が自分を成長させられると思ったから(男性/その他/26歳)
3)いろいろなことをやってみたい
とりあえずいろいろなことをやってみてもいいかな、と考えた人。一般職よりは総合職のほうが、さまざまな部署でいろいろなことを経験できます。
・総合職だとなんでもやりたい好奇心あったから(女性/その他/27歳)
・バリバリ働くことに憧れていた(女性/その他/28歳)
4)最初は総合職志望だったが、途中で一般職も受け始めた
総合職で就職活動をしていたもののなかなか決まらず、途中から一般職を視野にいれる人もいます。ただ途中からよりは最初から視野にいれたほうが、選択肢は多いことは間違いありません。
・はじめは大手の総合職を狙い、その後中小の総合職も一般職も受けました。不況の中、総合職のこともあれば一般職でもありました(女性/広報・宣伝/28歳)
1)総合職しか募集していない企業があった
基本的には一般職志望だけど、興味のある企業が総合職しか募集していなかったというケースです。
・総合職しか募集していない会社だった(男性/その他/43歳)
・総合職しかなかった(女性/その他/36歳)
2)転勤がイヤだった
転勤の可能性もある総合職はイヤだという人たち。ただし一般職でも転勤があるケースもあるので、企業を受けるときにはよく確認したほうが良いでしょう。
・転勤が嫌い(男性/総務・人事・事務/24歳)
・地方転勤したくない為(男性/その他/41歳)
3)自分のやりたい仕事内容がハッキリしていた
どこに配属になるかわからない総合職よりも、専門スキルを持っている人や、最初から職務の“立ち位置”をハッキリさせたい人は一般職を選ぶ傾向があります。
・自分のスキルが生かせると感じた(男性/総務・人事・事務/33歳)
・直接的に、やりたいことが出来るので(男性/営業・販売/45歳)
・総合職は自分の希望を入れづらい(男性/その他/45歳)
4)自分の価値観に合っていた
一般職のほうが自分の価値観にあっていると考える人もいます。自分の望む生活と給料などを検討した結果、一般職を選ぶ人たちです。
・給料と業務難易度を比較した(男性/その他/45歳)
・自分に向いていると思ったから、ノルマやサービス残業が多かったので一般職に就いた(男性/その他/39歳)
5)企業の雰囲気
総合職か一般職かにこだわらずにいろいろな企業を受験してみて、最終的には雰囲気、相性といった自分の感覚で決めたという人たちもいます。
・色々な職場の中から決めたかった(女性/その他/35歳)
・職場の相性(男性/その他/45歳)
・雰囲気(男性/営業・販売/26歳)
一般職か総合職か。自分が働くことで求めるもの、生活で大事にすることなどを総合して考える必要がありますが、必ずしもどちらかに限らなくてはいけないというわけではありませんね。「この企業では一般職」「ここでは総合職」など、企業と、そこで募集している職種を合わせて考えるとよいでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年4月7日~2016年4月12日
対象:企業の一般職 計578名