年々人気の高まる公務員ですが、狭き門。公務員試験を目指しながらも、一般企業への就職活動も並行しておこない、
結果的に一般企業に就職する人も少なくありません。
どうしても公務員になるか、就職することを優先に一般企業も受けるか……。
「何がなんでも公務員!」と、一年目で試験に不合格となり、公務員浪人する人はどのくらいいるのでしょうか?
JOBRASS編集部では、現役公務員110名に浪人したかどうか、
そして浪人した人には“浪人時に辛かったこと、努力したこと”を聞いてみました。
公務員を志望している方は、ぜひ参考にしてみてください!
〈目次〉
・大学4年生時に公務員試験に合格しなかったら…
・公務員浪人をした人の割合は?
・大学を留年するか卒業するか
大学4年生時に公務員試験に合格しなかった場合、 その後の進路としては
1)大学を卒業して公務員浪人
2)大学を留年して公務員浪人
3)一般企業に就職
4)一般企業に就職して仮面浪人
という4択になります。
これはなかなか悩みどころ。3)にあるように「一般企業に就職」でき、それで自身が納得すれば良いのですが、そもそも公務員試験の勉強と就職活動を両立させるのは大変。また、4)のように仮に一般企業に就職できても、そこで公務員試験の勉強を続けるのも大変です。
公務員を目指す人は、まず公務員試験一本に絞るのか、不合格時の保険を用意するのかを考える必要があります。
では、1)および 2)のように、公務員一本に絞ったものの、不合格になってしまい、公務員浪人をした人はどのくらいいるのでしょうか?
【公務員になるために「浪人」をしましたか?】
・した 12.0%
・していない 88.0%
調査の結果、約8人に1人の割合。でも、公務員浪人をするからといって、翌年合格する保証は何もありません。
浪人している間をどう乗り越えるかが大切になってきます。公務員浪人をするにあたっては、たっぷりある時間の中で、
次は必ず合格するんだという強い意志が必要なのです。
ここで、大学を卒業するか留年するかという問題が浮上します。
前述した 2)のように「留年」して勉強を続けるという選択をすれば、学費はかかりますが、最悪次の年にまた公務員試験に落ちたとしても、「新卒」として一般企業に就職できます。
繰り返しますが、どのくらい情熱をもって「公務員」になりたいかどうかをよく考えることです。
では、「公務員浪人時に大変だったこと」は?
「勉強」(男性/26歳)は当たり前ですが、「収入がなかったこと」(男性/27歳)と、無収入の期間が辛かったという声が散見されました。
実家暮らしならまだしも、ひとり暮らしで勉強のためにアルバイトをする時間も削るとなると、生活費は厳しくなるかも。
また、専門の予備校に行くのであれば、その学費を親に頼るのか、自分で稼ぐのかという問題も出てきます。
また、多かったのが「孤独だった」(女性/31歳)「バカにされる」(男性/22歳)など、周囲がどんどん社会人になるなか、1人勉強を続けることが辛かったという人たち。
強い意志をもってこそ、合格を勝ち取ることができるということを心しておきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年4月7日~2016年4月12日
対象:全国の公務員 計110名