刑事もの、ドクターものなど、職業モノのドラマは人気がありますが、2013年には銀行員が奮闘するドラマ「半沢直樹」が大ヒットしました。銀行内部のことがわからなくても面白いと思った人が多かったということですが、では、実際に金融業界に勤める人たちは、どのように思っていたのでしょうか? リアルと現実の違いは?
大ヒットテレビドラマ「半沢直樹」(TBS系)。原作の小説は池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」で、バブル末期、大手銀行に入行した半沢直樹が、いろいろな逆境に立ち向かう姿を描き、「倍返しだ!」というセリフも大流行。ドラマを見て、銀行員からもさまざまな反応が寄せられていました。
同ドラマは、池井戸さん自身が慶応大学卒業後、1988年に三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行、1995年まで勤務していた経歴をもつことから、描写にも説得力があったのか、大ブレイク。「半沢直樹」はさておくとしても、企業とお金まわりのドロドロ劇はドラマになりやすいネタですよね。実際の銀行員たちは、こういうドラマについてどう思うのでしょうか? JOBRASS編集部では、金融業界で働く人たちに、「テレビドラマで見る金融業界と現実の金融業界にギャップはありますか?」という質問をぶつけてみました。
そうすると、約4割の人が「ギャップがある」と感じていることが判明。では、どういうところに違和感をおぼているのでしょうか。
【テレビドラマで見る金融業界と現実の金融業界にギャップはありますか?】
・ある 40.4%
・ない 59.6%
もっとも多かったのが、「現実はもっとドロドロしている」「もっとえぐい」というもの。何がどう「えぐい」のかは「ここでは記入できない」(宮城県・女性/30歳)と、一言では語り尽くせない様子です……。
・実際はもっと暗い(岩手県・男性/54歳)
・あんなきれいじゃない(北海道・男性/40歳)
・スマートではない(東京都・男性/56歳)
・もっとえぐい(神奈川県・男性/41歳)
・もっと生々しい(東京都・女性/33歳)
続いて、「もっとのんびりしている」という回答。そんなに大事件が頻繁に起きたり、日々ドラマチックなことはないという声です。まあ、現実の金融業界において、あちこちで大事件が勃発していても困るのですが。
・そんなドラマティックではない(東京都・男性/59歳)
・もっとのんびりしている(東京都・男性/55歳)
・事件、事故……よほど大きな事件でもない限り、大袈裟な報道はなく、短期間で終息する。(神奈川県・男性/62歳)
・あんなにドラマティックに不正なことは行われない(愛知県・男性/50歳)
・あまりにも強引大げさ野蛮(兵庫県・男性/45歳)
・もっと、仕事が地味。(富山県・男性/51歳)
・ドラマは大げさ(静岡県・男性/29歳)
リアルを知るためにも、業界研究は「実際の声」を集めることが大切です。ネット上の情報だけでなく、是非OB・OG訪問を!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月23日
対象:金融に勤務する会社員 計100名