華やかで、年収も良いイメージのあるマスコミ業界。学生にも不動の人気を誇ります。「ザ・会社員」というようなメーカー、商社、金融などの業界に比べて自由な印象も強いマスコミ業界には、向く人・向かない人が分かれそう……。
JOBRASS編集部では、現在マスコミに勤務している人たちに、「マスコミ業界に向いている人はどういうタイプと思うか」を聞いてきました!
・厚かましい人(愛媛県・男性/研究・開発/54歳)
・物おじしないで人とコミュニケーションを取れる人(奈良県・男性/コンピュータ関連以外の技術職/39歳)
・明るい(東京都・女性/総務・人事・事務/30歳)
・話上手(神奈川県・男性/コンピュータ関連以外の技術職/52歳)
・物事への関心(神奈川県・男性/出版・マスコミ関係/59歳)
取材から明らかになったのは、「好奇心がつよく、積極的にコミュニケーションがとれる」能力はマストだということ。さらに、取材にこたえてくれた出版社に勤める男性会社員・Mさん(39)の話をまとめました。
1)厚かましい人
「物おじしないで、人とコミュニケーションをとれる人」と同義。もちろん相手の都合などは考慮する必要がありますが、何も行動をしないうちからああだこうだと考えてしまうタイプは不向き。人の懐に入り込んでいく図々しさとセンスが必要です。
2)不規則な生活に耐えられ、体力がある人
夜遅く、一日家に帰れないということや、急遽取材が入るということも当たり前。男女問わず、定時に絶対帰りたいという人は、少なくとも正社員は務まりません。不規則な生活に耐えられる資質は必要です。
3)何かをつくり出したい人
最終的に、世の中に「何か」を発信したい、生み出したい人がいいですね。
ただ、例えば出版社は、そもそものコンテンツ(漫画や小説など)を社員が「作って(かいて)」いるわけではありません。コンテンツに対して「敬意」を払えるかどうか、というのは大切です。
採用面接をしたこともあるMさんは、過去不採用にした例として、
「(コンテンツや会社が)有名だから、というだけで受けにくる人」
を挙げました。
「子供の頃、●●という漫画が好きだったからというだけ。『で?』と聞き返したくなる話をする人はとても多いです。受けに来る人が、(その会社の)コンテンツを好きなのは、ほぼ当たり前。『何をしたいか』が大事で、具体的ではなく、夢を語るのでもOK。例えば漫画が好きだといっても、その部署にいくとは限りません。出版社なら出版社、テレビ局ならテレビ局、と『会社』として捉えているかどうかを見ます」(Mさん)
ちなみに、トラブルなどは日常茶飯事。Mさんは「どの業界もそうだと思いますが」と前置きしたうえで、「仕事から逃げない人」ということも大切と話してくれました。それは、例えばマスコミ特有の記者やプロデューサーといった職業では、普通の会社員よりも「その人の能力」に依ったものが大きいということも関係がありそうです。
とりわけ短期決戦となる今年、漠然と「華やかそうだから」などとマスコミ業界を目指すのは時間の無駄。是非●●社で●●をしたい! という熱い心をもってこそ、狭き門を突破できる第一歩です。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月23日
対象:マスコミに勤務する会社員 計100名