企業には、どうしてあの人が管理職に!? という人が少なからずいるものです(←おっと)。では、今現在管理職の人たちは、どうして管理職になれたのか、その理由を、自己分析してもらいました。そこで明らかになった、管理職になるための条件とは!?
【自分が管理職になれた理由は、何だと思いますか?】
管理職になった人の自己分析をきいてみると、トップは「実力」「実績」。そしてそのためには「勤勉」で「地道な努力」が必要で、それらをやってきたと自覚している人が多いようです。そういった意味では、なるべくしてなった、という感じなのでしょうか。
しかし人によっては「学歴」というほか、「運」「他に人がいなかった」と、「実力などはさておき、どうして自分が管理職に!?」というケースも。自分が管理職というポジションにつくかどうかは、会社の規模などにも左右される場合もあるようです。
そのなかで「能力」と答えた人の声には、具体的な“管理職向き”の力といえるヒントが隠されていました。
1)「調整・交渉力」
・調整ができるため(男性/兵庫県/人事採用・51歳)
・社内外の企画調整がうまかった(男性/埼玉県/その他専門職・50歳)
・交渉力があるから(男性/栃木県/人事採用・47歳)
2)「人の話を聞く力」「コミュニケーション力」
・全員に耳を傾ける(男性/東京都/情報システム・56歳)
・自分含めて、技量を公平に見れる事(男性/千葉県/購買調達・43歳)
・管理職ではない時期に協調性を示したから(男性/兵庫県/財務経理・41歳)
・コミュニケーションがとれるから(男性/東京都/営業販売・44歳)
・観察力(男性/東京都/人事採用・50歳)
3)「指示する力」
・面倒見が良い(男性/東京都/営業販売・42歳)
・部下に目標を持たせて仕事をする為(男性/兵庫県/その他専門職・47歳)
・部下に指示して仕事を進めることが出来るから(男性/鳥取県/その他専門職・45歳)
その他、多かった意見をまとめてみました。
・成績が良いから(男性/兵庫県/その他専門職・54歳)
・実績(男性/千葉県/購買調達・47歳)
・数字をあげてる(男性/愛知県/営業販売・31歳)
・与えられた各種のプロジェクトを率先して取り組み、成功に導いたから(男性/広島県/総務・52歳)
・目に見える業績を3年続けて上げたから(男性/栃木県/その他専門職・57歳)
・仕事を頑張ったから(男性/神奈川県/企画マーケティング・48歳)
・仕事で成果を出してきたから(男性/愛媛県/その他専門職・45歳)
・経験とスキル(男性/神奈川県/総務・45歳)
・経験、実績、ポテンシャル(男性/宮城県/企画マーケティング・43歳)
・努力と実力(男性/埼玉県/人事採用・49歳)
・地道な努力(女性/東京都/総務・50歳)
・地道な仕事を継続すること(男性/栃木県/その他専門職・43歳)
・そのポジションに上がるために努力したから(男性/東京都/その他専門職・49歳)
・頑張ってきたから(男性/東京都/一般事務・55歳)
・頑張った(女性/東京都/営業販売・32歳)
・同僚に恵まれたこと、真摯に業務に取り組んできたこと(男性/東京都/営業販売・36歳)
・忍耐と勤勉(男性/山形県/その他専門職・48歳)
・真面目な仕事ぶり(男性/岡山県/財務経理・51歳)
・確実な仕事を正確にこなす(男性/千葉県/企画マーケティング・55歳)
・年齢とキャリア(男性/神奈川県/営業販売・40歳)
・年齢(男性/新潟県/その他専門職・58歳)
・年功序列(男性/千葉県/営業販売・52歳)
・勤続年数(男性/神奈川県/総務・47歳)
・他にやれる人がいない為(男性/神奈川県/営業販売・29歳)
・人材不足(男性/広島県/営業販売・45歳)
・仕方なく(男性/栃木県/経営者・45歳)
・上司のおかげ(男性/静岡県/一般事務・57歳)
・頑張りを認めてくれる上司がいたから(男性/奈良県/その他専門職・55歳)
・親の七光り(男性/三重県/経営者・58歳)
・運(男性/大阪府/一般事務・42歳)
・運(男性/東京都/情報システム・48歳)
・ラッキーだった(男性/東京都/営業販売・58歳)
まとめると、管理職になる能力として、大きく次の3つが必要といえそう。
1)「調整・交渉力」
2)「人の話を聞く力」「コミュニケーション力」
3)「指示する力」
運や親の七光りはともかく、将来管理職を目指したい人は、これらを気にしつつ、地道な努力で経験を積み、実績を上げることが必須条件かも。管理職を目指すわけではなくても、自身のキャリアアップに大切なことですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年12月11日~2015年12月17日
対象:管理職クラスの社会人 計100名