入社後すぐ辞めてしまう人も多いといいます。イヤなところはすぐに見切りをつけるべき? あるいは、転職したほうが幸せになれるもの? 入社5年目以上の社会人で、転職を考えたことがある人のうち、「転職をして良かった」人はどのくらい!? さらに「転職して良かった理由」、踏みとどまった人に「転職をしないで良かった理由」を聞いてみました。
【転職を考えたことはあるが踏みとどまって良かったと思いますか?】
・あてはまる 36.0%
・あてはまらない 64.0%
その結果、「転職を考えたが、結局しないでよかった」と思う人は、36%。「転職を考え、してよかった」人は64%という結果になりました。では、転職してよかった、しなくてよかった両方の意見をみてみましょう。
当たり前ですが、転職してよかったかどうかは、してみないとわからないこと。 “転職成功組”からは、「給料がよくなった」「やりたい仕事ができるようになった」という声が聞かれました。
・職場環境が良くなった
「転職して環境も給料も良くなった」
「職場を変えたことで収入が増えたから」
「やりたかった仕事だから」
・挑戦するのも大事、という考え方も
「若い時の方が何にでもチャレンジできる」
「挑戦することはいいこと」
「自分の可能性は、無限にあると信じているから」
「年々転職するのが難しくなってくるから若いうちに挑戦するのも大事。若い頃はそういうことを知識として知っていても、実感を伴って理解していなかった」
「現時点で先がみえないから」
「どこにチャンスがあるかは解らない」
「若いうちに転職したほうがあとあといいから」
・スキルアップ、ステップアップに必要なこと
「今の自分のスキルをもっと磨きたいから」
「転職はスキルアップのため必要だったから」
・視野を広げるため
「可能性ある将来へのステップ」
「転職したら視野が広がった」
「いろんな会社や業界を知ることができたのも、転職を経験したから。わたしは今でよかったと納得できる」
「色々な世界が広がるため」
社会人5年目以上になると、経験を積んで実力もつき、同じ社内でも自分の立ち位置や環境が変わってきます。それを実感し始めたとき、いかに経験がないなかでの転職が無謀だったかということに加え、「焦って転職しないでよかった」と思う人は少なくないようです。
・自分を見つめなおすいい機会だった
「自分の将来を考えるいい機会だったので」
「じっくり悩んで本当にやりたいことを考えぬくこと」
「以前、異業職に転職を試みたが、全く暖簾に腕押しで大変だったから」
「入社時の志に立ち返ることができたため」
「無謀だった」
・今の環境が良くなった
「いまがよくなったから」
「経験がある」
「思うようにまわりはじめた」
「継続は力なり」
「耐えることで得られることもある」
「それまでなかった資格手当がついたり、ボーナスがそれまでよりも多く支給されるようになった」
「現在ではやりたい業務ができているから」
「仕事は大変だったが、そこを乗り越えたことで心に余裕が生まれた。 周りの協力があった。続けた結果、今の仕事に満足している」
・不景気だし、どこにいっても……
「不景気が続いているから」
「不況だから」
「不安が強くなるから」
「どこもそんなに良くはない」
もちろん人それぞれの環境、考え方は異なるものなので一概に、「長く働き続けなければいけない」「転職した方がよい」ということではありません。大切なのは入社した会社で一生懸命働き、自分にとって働くのはどういうことなのかを考えぬくこと。そのためにも最初の就職はとても重要です。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:入社5年目~10年目の社会人 計100名