就活を進めていると、エントリーシートや履歴書などで「志望動機」を記入する機会が多くなります。就活生の多くは、この志望動機作成に頭を悩ませていることでしょう。自分なりの考えをまとめて志望動機を書いたつもりでも、実際に採用担当者へ真意が伝わっていないことがありえます。では、どのような志望動機が採用者の目に留まるのでしょうか。志望動機を考える際のポイントについて、いくつかご紹介しましょう。
就活中、「自分にはどの企業が合っているのか」「どの会社に就職したいのか」を考える機会はたくさんあるでしょう。数え切れないほどの企業の中から志望企業を見極める必要があるため、これは当然と言えます。そこで、まずは自分自身をよく見つめ返してみましょう。
「何に興味や関心があり、どんな職に就きたいのか」
この気持ちが、就活を意欲的に突き進むための原動力になってくれます。興味関心の矛先に、希望する企業が見つかるはずです。
無数にある企業の中から興味や関心を持てる企業を絞ったら、まずは企業分析を行いましょう。企業について詳しく知らなければ、何も始まりません。会社案内を詳しく読み返し、機会があれば会社説明会参加やOB訪問を行うのも良いでしょう。
また、多くの場合は類似業務を行う「同業他社」があるため、そうした周辺企業についても調べてみると安心です。数社を比較検討する中で、1つ1つの企業の社風や利点、強みが見えてきます。業界内において「なぜ自社なのか」というポイントは、どの企業においても志望動機として気になる点です。他社を知るからこそ、志望企業独自の魅力が見えてきます。
エントリーする企業が決まったら、志望した理由をどんなことでも良いので書き出してみましょう。その際、企業の利点ばかりではなく、疑問に感じたことや良く理解できなかったこともまとめておくことがポイントです。単なる企業研究だけではなく、自分なりに考えをまとめることも、志望動機を具体化させるために重要となるでしょう。
「企業のどんなところに最も魅かれたのでしょうか?」
「他社と比較して、どの部分に強みを感じましたか?」
面接時には、こうした質問が数多く飛び交います。企業分析によって得られた情報が、必ずこれら質問への回答へ繋がるでしょう。いざ急に志望動機を書こうとすると、記入欄を埋めることに頭が働き、とかく「自分のやりたいこと」に目が向きがちです。しかし、企業分析から自分が感じたことや自分の強みとの一致点をまとめておくことで、企業実態を捉えたうえでの動機作成が行えます。
志望動機の欄に書かれている内容は、採用判断を左右するほど重要なものになってきます。書類選考の段階で「いかに採用担当者に読んでもらうか」ばかりに気が向き、中には自己PRに終始してしまう就活生が少なくありません。しかし、それでは志望動機という質問意図から外れてしまいます。
分析によって集めた情報に基づく志望動機には、採用担当者を納得させるだけの具体性が伴います。それと共に、その情報は面接等の際にも強い武器となり、自信に繋がるはずです。
志望動機を考える際には、まず志望する企業を知らなければ始まりません。企業の採用担当者が面接で志望動機を聞いたり、書類上で見たりする理由の1つには、「どうしてこの企業を志望したのか」という理由を確かめることが挙げられます。その理由がどの企業でも該当するような一般的なもの、もしくは他就活生と類似するようなものでは、あなたに魅力を感じてもらうことはできないでしょう。また、明確な理由がなく曖昧なものであっては、採用担当者を納得させられません。書類選考の段階で、選考対象から外されてしまう要因にもなります。
自分がなりたい社会人像や自分自身の強みが志望企業の特徴と合致すること。志望動機には、この図式が成り立っていることが大切です。それぞれの企業に即した志望動機をまとめておきましょう
最後に、志望動機で高く評価されにくい点を見てみましょう。数多く訪れる入社希望者の中で、採用担当者の目を惹く志望動機でなければ、採用を勝ち取ることはできません。
1.志望した理由よりも、会社の説明が多い
2.自分の考えや魅力に感じていることが伝わらない
3.社会貢献や「役に立ちたい」などのコメントのみの方
4.どの企業にでも当てはまる志望動機である
5.自己分析や企業分析が曖昧で、何を感じているのかが伝わらない
また、志望動機では次のような内容が必要です。
1.企業の何に魅力を感じ、具体的に何をしたいのか?
2.就職後に何をやりたいと思っているのか?また、なぜこの企業を志望したのかが明確である
3.企業の強みや目指しているものに、自分の強みを重ね考えが明確である
これらを参考に、自分の意欲が伝わる魅力的な志望動機を考えてみましょう。