自己分析をしていると飽きてしまったり、煮詰まってしまったりすることがあります。
そんな時にはマインドマップを作成して、大まかな自己分析表を作ってみると良いでしょう。ここでは、そんなマインドマップの書き方についてご紹介します。作成時には就職活動を意識せず、自由にのびのびと作ってみてください。色々な発見があり、楽しみながら自己分析にも活用できるはずです。
そもそもマインドマップとは、英国の教育者であるトニー・ブザンが提唱した、自分の考えを絵で整理して思考するための技術です。考えたいテーマを紙の中央に描き、そこから放射状に枝を伸ばしていきます。キーワードやイメージを繋げながら、発想を広げていく思考法です。
実際にマインドマップを描いてみると、思考が整理されて次々と発想が浮かんでくるでしょう。頭の中にある情報を整理するだけでなく、発想力や想像力、記憶力、直観力、集中力などの養成にも役立ちます。就職活動においても、自身を理解するうえで有効な方法となるでしょう。
脳が完全性や全体性を求める特徴を利用して、その欲求を満たすことで連続性を持つ思考を続けます。脳や立体を利用してイメージを描くと、視覚から脳を刺激することができるでしょう。脳の受容力を高め、次のような効果が期待できます。
・思考が整理される
・自分の意見をスムーズに相手へ伝えられるようになる
・記憶力が向上する
・発想力が高まる
・深く物事を探ることで自ら答えにたどり着ける など
就活の面接でも、より自分の魅力を強く面接官へ伝えられるようになるでしょう。また志望企業や業界を選ぶうえでも、マインドマップは有効といえます。
マインドマップ上には、自分のありのままの姿が反映されます。これによって自身の特徴や特性、性格などを的確に捉えられ、自己分析にも具体性が増します。就活における優先順位が明確になり、「就職してどうなりたいのか」の将来像などが見えてくるはずです。
マインドマップと言っても、書き出す情報によっていくつかの分類があります。自分の状態等に合わせ、使い分けてみましょう。
学歴やアルバイト歴、所属サークル、よく聞いた音楽、印象深かった本など、自分に関する事実情報だけを書き出す。
他者の評価、あるいは結果をもとにその内容を書き出す。
好き、嫌い、得意、苦手など、自身の感情に関する事項を書き出す。
自分の思い描く「こうなって欲しい」という未来像を書き出す。
これらのマインドマップを描いて自己分析に取り組めば、就活の面接試験などでおおいに役立つでしょう。質問への回答や自己PR、志望動機などにも説得力が増します。
とはいえ、マインドマップの書き方が分からない人も多いはずです。マインドマップは、次のようなポイントにそって書きましょう。
1)セントラルイメージを描く
紙の中央に3色以上の絵を描けば、記憶に残りやすくなります。
2)最初の分岐枝であるメインブランチを作る
太さなど目立たせて中央のイメージに繋げ、抽象的な言葉を使うとアイデアが広がりやすくなります。
3)ブランチをつくる
なめらかな線でブランチとブランチを繋げます。全体にまんべんなく広げ、だんだんと細くしていきましょう。
・言葉は分岐の上に一つの言葉で書く
・色はたくさんの色を使いカラフルに書いていく
・ブランチの上にも絵をたくさんのせていく
マインドマップは簡単に見えて奥深く、自分で書いてみなければ理解しづらいでしょう。そのため、まずは枚数を重ねていくこともコツです。また、他人のマインドマップを真似てみることが、イメージを広げるキッカケになることもあります。
マインドマップはビジネスでも多く利用されており、作成を支援するツールがいくつも提供されています。その中からおすすめのツールを数点ご紹介しますので、自分に合ったものを見つけてみてください。
<Coggle(Webアプリ)>
シンプルで使いやすく、初心者におすすめのツールです。Googleアカウントを持っていれば、ログインするだけで利用できます。マップが作成できたら、そのままPDFやPNGデータとしてダウンロードも可能です。
<Mindjet(Windows/Mac/iOS)>
Mindjetは、ブレインストーミングやプロジェクト管理、タスクコラボ、組織力の強化などに有効なアプリケーションです。マインドマップの作成はもちろん、複数名でのプロジェクト管理にも役立つことが強みです。尚、個別アプリとしてMindManagerというツールも含まれています。
<Freemind(Windows/Mac/Linux)>
無料ツールでありながら、GNU一般公衆利用許諾を受けたアプリです。Javaで開発されており、環境を問わず利用できる点も魅力です。
<MindNode(Mac/iOS)>
iPad向けに設計されたiOS版は、枝のドラッグやノード追加・接続、他社とのファイル共有などが可能です。またMac版では、さらにマインドマップの共有やエクスポートもできます。
<XMind(Windows/Mac/Linux)>
好みに応じて作成するマインドマップの種類が選べます。図やアイコンを追加すれば、特定のアイデアを強調するといった表現も可能です。
自己分析は、深堀りするほど新しい発見を得られ、就活を通じて望む未来が明確になってきます。それが自信にも繋がり、就活成功の糸口となることでしょう。就活の第一歩は、自分を知ることから。マインドマップで、その一歩を踏み出してみてください。
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