エントリーシートに付きものなのが「自己アピール」。でも、自分をアピールするって、何をどんな風に書けばいいのかわからない……という就活生が多いはず。自己アピールについて悩む就活生の割合は? 何に悩んでいるの? みんなの悩みを大公開!
JOBRASS編集部では、全国の就活生114名に、「自分の何をアピールしたらいいのかわからない」と思ったことがある人の割合を調査。すると、「そう思う」と、自己アピールについて悩む人が58.8%と、およそ6割いることがわかりました。
【自分の何をアピールしたらよいのか分からない】
・そう思う 58.8%
・そう思わない 41.2%
「自己アピール」とは、「自分にはどういう能力があり、その企業にどう貢献できるか」をアピールすること。大きな流れは、以下3つのポイントをおさえればOK。
1)企業研究。事業概要や仕事内容などから、その企業が求めるものを把握する
2)自分がそこで活かせる長所・アピールポイントを探す
3)2)の根拠となるエピソードを元に、その企業でどう活かせるのかをアピール
では、みんなの悩みは? 多いものから順に、みていきましょう。
もっとも多かったのは、「自分の長所がわからない。そのため、何をアピールすれば良いのかわからない」という悩みでした。続いて多かったのは、その表現方法について悩む声。「あんまり大したこともしていないのに、アピールなんて……」という弱気な心境や、「自慢っぽくならないか」といった懸念を吐露する人も多くみられました。
・自分を悲観的に考えてしまう(広島県/女性・23歳)
・何がアピールできるのかわからない(東京都/女性・21歳)
・短所は浮かびやすいが、長所はなかなか浮かばない(北海道/男性・22歳)
・頑張ってきたことなどを考えるのに長い時間がかかる上に、手がかりがつかめない(埼玉県/男性・20歳)
「自分自身の長所は自分ではわからない」という人は、一度周囲の人に「他己分析」をしてもらうのも一つの手。新たな自分を発見できるかもしれません。
・特別に何か資格を持っているわけでなく何をアピールしていいか分からない(神奈川県/男性・21歳)
・長所や短所はありきたりのものしかなく、みんなとかぶってしまう恐れがある。面接でかぶったりすると、自分をよく見せようと思い、嘘をついてテンパってしまいそう(茨城県/男性・20歳)
・誰にでもできることばかりだから、これと言ったことがない(東京都/女性・21歳)
・自分の強みとか、他人とかぶりそう(埼玉県/女性・21歳)
・どこか「ありがちなセリフ」になってしまい、まだ自己分析ができていないんだと実感している(神奈川県/女性・24歳)
・人と違うことを書きなさいとよく言われるが、ありふれたことしか思い浮かばない(奈良県/女性・21歳)
学生のアピールポイントは似たり寄ったりになりがちなため、エピソードなどでオリジナリティを出すのが良い、といわれます。そのため、せっかく自分の長所やアピールポイントをみつけたと思っても、そんなことを言われると自信がなくなるという声がたくさんありました。
よく思い出してみましょう。ありふれたように思える経験のなかに、こだわった点はありませんでしたか? 気をつけたことはありませんでしたか? 嬉しかったこと、悲しかったことはなんでしたか? 人は他人とは異なる人生を歩んでいるのですから、絶対にオリジナルのものがあるはずです。
・自分の長所や短所などがなかなか思いつかないことや大学で大した活動をしていないのにアピールをする必要があり、文章をうまくまとめるのが難しいと思った(栃木県/女性・23歳)
・アピールポイントを模索中である。 また、相手への伝え方が難しい(東京都/女性・21歳)
・人に誇れるようなことをしてきていないと感じる。 自分をうまく表現できないから(東京都/女性・20歳)
練習あるのみ! 書き出しては何度も推敲し、表現方法を研究しましょう。
・的外れのことを言ったら恥ずかしい(東京都/女性・21歳)
・アピールするときに自信過剰に思われそう(福岡県/男性・20歳)
経験に裏付けられたエピソードであれば、自信過剰、的外れということはないハズです!
・アピールする点と具体的エピソードの結び付け方が分からない(東京都/女性・21歳)
・自分の何がアピールポイントで、企業とどう関係するのかを見出せない(愛知県/女性・21歳)
・会社に入ってからの仕事内容がわからないので、自分のいかせるところが分からない(徳島県/男性・23歳)
・就職先にとってメリットとなる長所が自分にないこと(宮城県/女性・21歳)
・相手の希望が把握できず、素直に自分のことをアピールすることができません。相手好みの答えになるかどうか不安ですから(東京都/男性・24歳)
自分のアピールポイントはもとより、それをどう企業と関連付けすればいいのかわからないという人のほか、「企業にとっての自分のメリットがわからない」という声も多数みられました。
一つ言えるのは、「相手好み」の回答を用意しようと一生懸命になるようでは本末転倒ということ。そうやってもし面接に合格しても、入社してから“本来の自分”を出せずに苦しんでしまいそう。その企業に、自分のどういう点がメリットになりそうかが想像できないようであれば、もしかするとその企業は相性の良い就職先ではないのかもという考え方もできますよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職活動生(大学3年生、大学院生(修士課程または博士課程))計114名