社会に出て働くようになると、実際の業界が「就活(学生)時に思っていたイメージと違う」のは、“あるある”です。JOBRASS編集部が、社会人101名を対象に「社会人になってみて、学生時代と印象が変わった業界」があるかどうかを尋ねてみたところ、「ある」と答えた人が46.5%にものぼりました。
ほぼ2人に1人の人が、就活時と社会に出てからのギャップを感じているわけですが、ギャップを感じやすい業界とは? 華やかに見えるけれど、入ってみたらキツいこともあった、ブラックだと思っていたけれど、そうでもなかった……などなど。【前編】では、ギャップが大きかった業界トップ3を解説しましたが、今回【後編】では、4位以下をご紹介します。
前編はこちら
【社会人になってみて、学生時代と印象が変わった業界はありますか?】
・ある 46.5%
・ない 53.5%
多かったのは、美容やアパレル・ファッションなど、一見華やかそうにみえる業界が、実際は体力勝負、人間関係も大変……といった声でした。
・お客様として通っていたお店があるが、入社してみて裏側を知り、呉服業界は華やかな世界ではなかった(女性/営業・販売/32歳)
・ファッション業界、アパレル業界など、流行を追いかける職場。ミーハーな気持ちだけじゃとてもできない。体力勝負な部分も大きい(男性/公務員/29歳)
・ファッション業界は楽しそうに働くイメージでしたが、配置・カラーなど細かく上下関係が激しくて大変なところが多かった(女性/その他/26歳)
・美容業界、アパレル業界。見た目が華やかな業界であるからこそ、裏のシビアさとのギャップがある(女性/その他/21歳)
・美容業界。想像していたより華やかではないし、裏手の仕事ばかりだった。学生時に習ったこと半分以上が実践では何の役にも立たなくて、お店の特徴や技術を習得するのに数年かかった(女性/総務・人事・事務/28歳)
・解体や建設等の外仕事に対しての印象が変わりました。存在していなければ確実に世の中が回らない業界ですし、勤労し始めて有り難みを感じています(男性/その他/27歳)
・建築業界。けっこう残業が多いのが普通。また、大学で学んでも、資格がなければ専門的な知識を生かすことができない(女性/その他/25歳)
・航空関係。働いてみて、時間に追われる日々。もっとたくさんのスタッフで仕事をしていると思っていた(女性/総務・人事・事務/25歳)
・自動車業界。思っていた以上の大量の部品、仕事があり、また、必要とされる知識の幅がとても広いことを知った(女性/その他/29歳)
・運輸は結構居心地がよいことがわかった、イメージはイメージでしかない(男性/その他/28歳)
・小売業界。大変であろうことは覚悟していたつもりだったが、年々人手不足などで、仕事が手一杯になっていく一方で、人口減少の波から、売り上げが減少傾向にあったこと(男性/営業・販売/28歳)
・小売業。もっと楽しそうな仕事だと思っていたが、少ない人員で膨大な仕事量をいっぱいいっぱいで仕事をしていてみんな余裕がなさそうだった(女性/その他/31歳)
・公務員。学生時代は楽そうな印象であったが、部署によっては精神面などで大変なところもあると知った(男性/その他/25歳)
・公務員。農業関係の公務員だからまた特殊かもしれないが、変人だらけだった(女性/その他/27歳)
・公務員や役所の職員は残業が少なく定時で帰れることが多いと思っていたが、部署によっては残業が多く、残業代が全額出ない場合もあるのを知った(女性/公務員/28歳)
・介護業界はきつくてブラックなイメージだったが会社によってはとてもクリーンだった(女性/その他/29歳)
・在宅介護業界。サービスが手厚くなってきてるのはもちろんだけど、大元のケアマネや担当者によってかなりの差があるということ(女性/その他/26歳)
・福祉業界。理想と現実の差に、愕然とすることが多いように感じた(女性/その他/30歳)
・保育士。やさしい人が多いイメージだったが、職場内での人間関係が難しいと聞いた(女性/総務・人事・事務/28歳)
・保育士をしていたが、理想と現実は大きく違い、子どもの人数に対して保育士の人数が少なく十分な配慮が行き届かず負担が大きかった(女性/その他/22歳)
・家電業界は厳しそうだと思った。学生のときは魅力的に思っていたが、時代の流れかもしれない(女性/総務・人事・事務/28歳)
・金融業は皆真面目で堅い人たちが働いていると思っていたが、実際は人数が多いこともあり色んな人がいて、意外と柔軟な人たちが多いと思った(女性/金融関係/30歳)
・芸能。ブラックなイメージがあったけど、実際に働いてる人はキチンと頑張っている人が多い(女性/総務・人事・事務/27歳)
もちろん同じ業界でもさまざまな職場がありますし、感じ方は人それぞれですが、頭ではわかっているつもりでも、実際に足を踏み入れてみたとき、体で感じるギャップは大きいもの。
考えようによっては、どうせ何らかのギャップがあるなら、就職する前に“あの業界はイヤ・自分には合わない”などといった選り好みは、しなくてもいいのかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:社会人1~2年目の男女 計101名