就職活動をする学生にとって、志望する企業のインターンシップをチェックするのは必須。インターンを受けたあとの面接では、「インターンで何を学びましたか?」と必ず聞かれます。では逆に、企業側は、インターンを受ける学生に何を学んで欲しいと思っているのでしょうか?
JOBRASS編集部では、全国の採用担当者78名に、「インターンで何を感じてもらいたい、学んでもらいたいか」を尋ねてみました。
インターンのいちばんの目的は、会社の雰囲気を肌で感じることで、「自分が本当にこの会社で働きたいかどうか」(男性/営業・販売/41歳)、「自分に合っているかどうか」(男性/金融関係/39歳)を考えることです。
・会社の風土など(女性/総務・人事・事務/27歳)
・会社の雰囲気、自分に合うかどうか(女性/広報・宣伝/29歳)
・会社の雰囲気や仕事内容(男性/会社経営・役員/39歳)
・現場の雰囲気(女性/営業・販売/40歳)
・職場の風土(男性/営業・販売/31歳)
社会人とは何かを学べといわれても、いきなりではよくわからないかもしれません。まずは謙虚な姿勢で、「学生との違い」をじっくりと学びましょう。
・学校で学べないこと(姿勢・言葉づかい)を学んでほしい(男性/営業・販売/35歳)
・学生との違い(男性/営業・販売/43歳)
・学生とは違うという事を学んでほしい。メリハリのある態度で研修してほしい(男性/営業・販売/39歳)
学生との違いにも通じますが、仕事や会社というまえに、そもそも社会の厳しさを知ること。約束の時間や挨拶など、マナーはしっかりと。
・社会の厳しさ(男性/会社経営・役員/37歳)
・社会一般常識(男性/コンピュータ関連以外の技術職/38歳)
・社会環境に対応していく柔軟性(女性/総務・人事・事務/38歳)
・社会人として働くことの厳しさ(男性/出版・マスコミ関係/42歳)
ふわっとしているようで、もっとも大切なことがこれ。ひとことで「仕事のこと」といっても、「仕事の雰囲気」「厳しさ」「考え方」「大変さ」「意義」など、いろいろあります。インターンをしている間に、「仕事とは何か」を考え続け、自分なりの回答が用意できればいいですね。
・仕事する上での基本的な考え方(男性/総務・人事・事務/38歳)
・仕事とは何か。自分の求めている将来のビジョンがそこにはあるか。その為にどんな努力が必要なのか(女性/金融関係/39歳)
・仕事の厳しさ(男性/公務員/41歳)
・仕事の考え方(男性/金融関係/37歳)
・仕事の大変さと現実(男性/営業・販売/35歳)
・仕事の難しさ(男性/公務員/28歳)
・仕事の雰囲気(男性/コンピュータ関連以外の技術職/37歳)
・働く意義(男性/金融関係/35歳)
・実際に就職してからの仕事をするスタンスなど(男性/企画・マーケティング/37歳)
社会にでたら、自分の頭で考え、判断することが求められます。「思うようにいかないことがあるということを学んで欲しい」という声もこちらに含まれます。
・現場での判断力(男性/公務員/40歳)
・自分で考えること、行動することで経験が増えるのでそういったところ(女性/会社経営・役員/34歳)
・自分で行動することの大切さ。(男性/公務員/20歳)
・目の前のことから始めてゴールをめざすよりゴールから逆算して目の前のことに取り組む思考を習得してもらいたい(男性/営業・販売/39歳)
・例外のある世界を学んで欲しい(男性/営業・販売/36歳)
・現場の苦労、思うように行かないことがあるということ(男性/会社経営・役員/37歳)
仕事内容や事業内容の他に、その地域のことをどれだけ理解しているかがインターンにおいても重視されます。
・地域の問題点(男性/営業・販売/39歳)
・地域の良さ(男性/営業・販売/42歳)
・田舎のよさ(女性/営業・販売/30歳)
その他、学校生活だけではなかなかわからない「社会に必要で、自分の足りないところ」(男性/営業・販売/45歳)、「チームワークをもとに成果を出すということ」(男性/総務・人事・事務/39歳)、「理不尽さを感じることもあるだろうが、まずはお客様に尽くすこと」(男性/営業・販売/37歳)など。
そして仕事とは何かということについては、もしかしたら「人生の目的を持って生きるということ」(男性/公務員/43歳)というアドバイスがヒントになりそう。あなたが働く目的は何ですか?
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年5月13日~2016年5月30日
対象:企業の採用担当者 計78名