あなたは小さい頃、どのような夢を持っていましたか? おそらくスポーツ選手やお花屋さん、ケーキ屋さんなどの人が多いのではと思います。この段階で“マーケティングコンサルタント”などの夢を持つ子供は、なんだか逆に将来が不安ですよね…。成長するにつれて、世界が広がると、なりたい職業が変わっていく人も多いのではと思います。
就職活動においても、「企業・業界についての知識が広がり、よく調べてみたら予想以上に面白そうな業界があることに気付いた」など、理由は様々あるとは思いますが、途中で志望企業を変更する人もいるでしょう。
今回はその割合を明らかにするために、就職活動を経験した先輩たちにアンケート調査を実施しました。
・「あなたが就職・内定した企業は、元から志望した企業・業界でしたか?」
はい:54.0%
いいえ:46.0%
元から志望した企業や業界に就職したという人は54.0%と半数を上回る割合となりました。「十分に多くの業界を研究したのちに志望企業を決め、そのまま選んだ業界に就職した」という声もあり、そのような人も54.0%に含まれると考えると、1つの業界だけではなく、広い視野を持って臨んだ人の方が、もしかしたら多いのかもしれません。
今回のアンケート回答者に「仕事ができる方か・平均より頭がいい方か」という質問を同時に投げかけ、元から志望した企業・業界に就職した割合とクロス集計し、細かく分析してみたところ、特に大きな差は出ませんでした。優秀な人でも志望した企業・業界を変更しながら迷いながら…ということを経験しているようです。これは正解がない就職活動ならではと言えそうですね。
視野を広く持ち、様々な情報を集めた上で、変更していくのはいいと思いますが、色々な業界を手当たり次第に受験するのは、避けた方がいいでしょう。興味のあることや、気になることがたくさんある人は幅広く受けがちですが、企業側からは「本当は何をやりたいのか」を疑問に思われる場合もあります。特に面接の際は、志望動機の軸がぶれないように注意が必要です。不安になると、隣の家の芝が青くみえてしまい、あっちもこっちも手を出したくなるかもしれませんが、そんなときは改めて自分の心の声に耳を澄ませてみて下さい。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2014年11月21日(金)~11月23日(日)
対象:入社1~2年目の社会人100名・就職活動を終えた2015卒の学生100名