公務員を目指してはいるけれど、「何がなんでも公務員になりたい!」という人がいる一方で、「受かったら公務員になりたいけれど、落ちたら浪人せずに一般企業に勤める」という人や、「一応一般企業を受けておこう」という人もいます。
では、一般企業を受ける人はどれくらいいるのでしょうか? JOBRASS編集部では、現役公務員110名に、就職活動の時期、一般企業の面接も受けたかどうかを尋ねてみました。
【就職活動の時期、一般企業の面接も受けましたか?】
・受けた 50.0%
・受けていない 50.0%
なんと、ちょうど半々という結果になりました。では、一般企業を受けた理由と、受験した企業数は?
なるべく就職浪人をしたくないという人は「滑り止め」として一般企業も受験。
・滑り止めで1社(男性/49歳)
・公務員は難しいから(男性/46歳)
・もし、だめになったらそこに就職するため(男性/45歳)
・主に地場産業でアパレル、公務員試験に自信がなかったので(男性/37歳)
・公務員試験が落ちた時のため。一つだけソフト会社を受けました(男性/34歳)
試験慣れをするため、という人も多数。試験内容というよりは、会場の雰囲気や、時間制限があるなかで試験に向き合うといった場慣れの意味合いが大きいと思われます。
・就職試験の経験のため。金融機関を3社(男性/46歳)
・公務員試験以外に1社受けました。その企業は営業職です。営業にも興味があった事と、試験慣れの理由です(男性/24歳)
・練習になるからインフラを3社(男性/28歳)
・試験慣れするため。有名企業ばかり10社ほど受けた(女性/34歳)
公務員を目標にしていたけれど、一般企業も受けるという人とは逆に、最初は一般企業(民間)を志望していて、後から公務員志望に切り替えた人も少なくありませんでした。
・最初は民間企業を考えていた。10社ぐらい(女性/45歳)
・その時は民間志望だった(男性/35歳)
・切り替えました(男性/39歳)
安定しているイメージの強い公務員を目指して入るものの、一般企業で給料が良いところも魅力的……と揺れる心をもっていた人。何を優先するか、ですね。
・給料が良いので1社だけ受けた(男性/35歳)
・お金が欲しいから(女性/44歳)
・給与がよい。オンリーワンの技術を持った地元企業(男性/39歳)
“併願”する場合、自分の目的によって受ける業界もさまざま。大きく分けて、「試験慣れ」をするだけの目的の人は、どこでもいいわけなので、大企業を受験する傾向があるようです。「滑り止め」目的の人は、「地元」か「自分が興味のある業界」を受けています。
上記以外では、「比較検討するため」(男性/44歳)という人も。とりあえずどちらも合格してから考えようということですね。その他教員を目指す人では、「予備校や塾」(女性/43歳)、「専門学校の教員を受けた」(男性/35歳)と、公務員以外で人に何かを教える職業を検討する人もいるようです。
公務員試験を受けるからといって勉強ばかりしていては、もし不合格になったときに、興味のある一般企業がすでに採用活動を終えており、“時すでに遅し”の可能性も。一般企業を受けるのかどうかも含めて、公務員という選択肢を考えましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年4月7日~2016年4月12日
対象:全国の公務員 計110名