面接で不合格になると、誰だって凹むもの。でも、採用担当者だって人間です。どんなことを思って、採用をしているのでしょうか……? JOBRASS編集部は、採用担当者428名に「採用をしていて辛かったこと」をきいてみました。
採用担当者は、「人の一生を左右する」ことはもちろん、会社にとって利益をもたらす人材かどうかという点では、会社への責任を負うことになります。
その点で、判断はもちろん、「いいと思う人がこない」ことや、「入社したら思っていた能力と違っていた」なども含め、まず「人を判断することの重責を感じる」ということが大きな割合を占めました。
■いい人がこない
・いい人材が少ない(男性/総務・人事・事務/49歳)
・これはという、能力の突出した応募者が少ない(男性/総務・人事・事務/65歳)
・常識のない人も相手しないといけないこと(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
・適性のある候補者が全然いない時(男性/金融関係/48歳)
■「ハズレ」だった
・面談では良かったが実務ではさっぱりの採用時面談社員がいた時(男性/コンピュータ関連技術職/54歳)
・採用したら外れだったのはしんどい(男性/研究・開発/47歳)
■人を「選別する」ことの重圧
・たくさんの人を、短時間にキチンと評価する(男性/その他/66歳)
・人を見抜くのが難しい(女性/デザイン関係/47歳)
・人間を見極めるのがしんどい(男性/総務・人事・事務/61歳)
・面接だけではその人を知るには限界があるので、責任を感じる(男性/総務・人事・事務/44歳)
・会社の利益になる人材か将来にわたって責任を感じる(男性/その他/55歳)
■落とすとき
・応募者が多く採用人数が少ない時(男性/その他/70歳)
・どうしても採用者を絞り込まないといけないこと(男性/その他/62歳)
・採用人数が限られており優秀と思える人材が多いとき(男性/その他/74歳)
・試用期間中に不合格を通知すること(男性/その他/67歳)
・落ちた人から憎まれる(女性/総務・人事・事務/32歳)
・落選連絡がつらい(男性/公務員/45歳)
■人の一生を左右する
・その人の人生に関わる(男性/その他/68歳)
・その人の人生をある意味預かるので(男性/研究・開発/32歳)
・その人の人生を左右してしまう可能性があるのが大変!(男性/その他/49歳)
・人の人生の責任(男性/営業・販売/54歳)
そして、一日のうちにたくさんの学生に会わなくてはいけないという肉体的な辛さ。しんどくなってきても、人を見る目を鈍らせてはいけません。そんななかで、どの学生に会っても似たような話ばかりというのは、しんどさ倍増なのかも。「同じような答えばかり」という回答も散見されました。
■たくさんの人に会わなくてはいけない
・一日に何人も面接するとき(男性/営業・販売/55歳)
・何人もと会うとき(女性/その他/47歳)
■同じような答えばかり返ってくる
・同じような話を聞かされる(男性/金融関係/59歳)
・同じ対応が続くこと(男性/総務・人事・事務/43歳)
■やる気がない学生の相手
・やる気がないのに受けに来る学生にはうんざり(男性/総務・人事・事務/41歳)
・やる気の無い学生を相手にしなければならない時(男性/コンピュータ関連技術職/56歳)
採用担当者なりに様々な苦労や重圧を背負っているということがわかります。採用担当者側の目線に立って就職活動を行ってみることで、面接やセミナーなどでの採用担当者との接し方や見方が変わるかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年4月7日~2016年4月12日
対象:企業の採用担当者 計428名