金融業界でイメージを持たれがちなのが、「結婚して初めて“一人前”扱いされる」「既婚者のほうが出世する」というもの。これは本当なのでしょうか……。未婚率も上がっている昨今ですが、JOBRASS編集部では、金融業界に務める会社員91名に、「結婚は出世に関係あるのかどうか」、そして関係ある場合その理由を直撃しました。
【金融業界において、「結婚は出世に有利に働く」と思いますか?】
・思う 52.7%
・思わない 47.3%
その結果、「結婚は出世に有利」という意見が半数超え。では、「既婚者のほうが出世に有利」と思う理由、特段そうは思わないという理由、それぞれをみてみましょう。
■家庭を持つことで「責任感がある」ことの証明になる
結婚するということは、「責任をもつ」ということ。また結婚し、家族ができることにより、責任感が生じるのでは……という見方が強くなるようです。
・独身は責任感がないように思われる(女性・49歳)
・家庭を持つと責任感が増すから(男性・46歳)
・どの職業でも 配偶者ができると全てに頑張れる(男性・67歳)
■「結婚」というハードルを超えることで「信頼」できる人だと思われる
人と人生を歩むという大きな決断をすることで、「信頼できそう」という印象に。
・信頼(女性・32歳)
・家庭を持っている方が信頼される(女性・41歳)
・信用度が増すから(女性・58歳)
・家庭を持つことで生活が安定する事から信用が増し出世に有利になる(男性・64歳)
■「常識」をもてる
結婚することにより、自分だけでは知り得なかった世界の人と接せざるを得ないことも増えます。そういう経験をすることで、社会的な「常識」をもてるのではないかという理由です。
・いつも多くの人と接するから(男性・61歳)
・常識的な考えができる(男性・67歳)
■他人と生活できる人のほうが、「しっかりした」人のような印象がある
・独身の人が出世しないわけではないが、他人と上手く生活出来る人の方が、仕事が出来る気がする(女性・33歳)
・結婚が社会的にしっかりした人物だという印象を内部だけでなく、顧客にも見せることになると思うから(男性・50歳)
一方で「独身でも家柄、学歴と抜群の実績+人脈があればその限りではない」(男性・62歳)という意見もあります。「出世と結婚の有無は関係ない」という人たちからの声をみてみましょう。
■仕事ができれば関係ない
・仕事ができれば関係ない(男性・62歳)
・成績次第で出世できる(女性・46歳)
■そんな例みたことない!
・そのような現実を見たことがないから(男性・48歳)
・そんな話は聞いたことがない(男性・48歳)
・独身でも出世した人を知っているから(男性・57歳)
・独身でも役職についているから(女性・40歳)
「結婚と出世は関係ない」という人たちの声には大きく3つのポイントがあり、「仕事ができれば関係ない」「実際独身で出世している人がいる」「結婚の有無で出世に響いた人をみたことがない」。「結婚していたほうが出世に有利」とする人たちが、「信用できそう」「責任をもつのではないか」など、おおむね“推測”や“イメージ”を語るのに対し、こちらは“現場”に即した意見といえそう。
こうした“都市伝説”があるのも、昔はそういった“風潮”があったから? かもしれませんが、現在は実力主義社会。あまり気にしないで良さそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年3月10日~2016年3月15日
対象:金融業界に勤める会社員 計91名