何故か「商社は体育会が強い」と言われます。これは都市伝説なのか、本当なのか。もし本当だとしたらどうして? メーカーでも金融でもマスコミでもなく、「商社」に「体育会系気質」が必要といわれる理由を探るべく、JOBRASS編集部では、商社に勤める会社員92名に、「商社に体育会系気質は必要か」どうかを直撃してみました。
【商社で働く中で、「体育会系の気質」は必要だと思いますか?】
・思う 51.1%
・思わない 48.9%
1)ノリも必要
・馬鹿でも元気になるから(女性・27歳)
・元気があるように見せかけるのが必要(男性・53歳)
・ノリが必要な場合が多い(男性・44歳)
・ある程度の気合いや力強さもあった方がいいから(女性・35歳)
2)根性がありそう
・忍耐と瞬発力(男性・73歳)
・気合いと根性は必要不可欠である(男性・40歳)
・何事も積極的に行ける(男性・64歳)
・目標を立て理屈だけでなくやる気で達成させる(男性・69歳)
3)体力勝負の仕事がある
・本当に体力のいる仕事がままあるので(男性・57歳)
・いろいろな面で体力が必要だから(女性・37歳)
4)タテ社会だから
・上司・先輩を立てる。実力では勝負できない(男性・63歳)
・縦社会であるから(男性・55歳)
・上のいうことには絶対に従わなければいけないから(女性・42歳)
5)挨拶、秩序など
・秩序とけじめ(男性・64歳)
・あいさつ(男性・56歳)
・相手に合わすことも大事だから(女性・31歳)
ちなみに体力と秩序、気遣いすべてが必要な場として、商社あるあるなのが「接待」。お酒を飲むのも体力が必要ですし、そういった場では、上司にも取引先にも失礼がないようにしなくてはいけません。体育会系気質があれば、そういったことを学生時代に叩きこまれているのでは……というわけです。
・お酒が飲めないと付き合いきれない(女性・25歳)
・接待がそう(男性・43歳)
1)ノリだけでもね……
・ノリが疲れる(女性・53歳)
・見た目ではない(女性・37歳)
・精神論では効率が悪い(男性・37歳)
2)体力も必要だけど、それだけじゃ売上アップには……
「商社に勤めるものは多少バカでも体力があればともいわれていましたが、病気になれば優秀な人でも見捨てられた人を何人もみています」(男性・71歳)という声も。どれだけ学生時代に体力があったとはいっても、仕事を始めてから病気になってしまったら同じこと、という考えもあるようです。
・ビジネスなので(男性・45歳)
・実績を上げることにはつながらない(女性・35歳)
3)今の時代、「タテ社会」なんてもう古い
・先輩後輩のしきたりは不要(男性・71歳)
・時代遅れ(男性・49歳)
・時代ではない(男性・26歳)
現代は実力主義であり、タテ社会は崩壊しているのでは、という声もありました。大企業において、多くはなくても、就活での“体育会”つながりが存在するのは事実ですが、では体育会系気質が“必要”かというと、そうでもないということ。商社を志望する人は、自分が体育会系気質ではないからといって、恐れることはありません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年3月10日~2016年3月15日
対象:商社に勤める会社員 計92名