金融業界には、カタいイメージがありますよね。働いている人も「白シャツ、地味なネクタイ」じゃなくちゃダメというような雰囲気があるとかないとか!? これってホントなのでしょうか。JOBRASS編集部では、金融業界に務める会社員たちに、「仕事上、服装のマナーは厳しいかどうか」を尋ねてみました。さて、どれくらいの割合の会社員が「ぶっちゃけ厳しい!」と答えたのでしょうか。そして、厳しいルールとは!?
【仕事上、服装のマナーは厳しいですか?】
・はい 48.0%
・いいえ 52.0%
服装について「はい」と回答した人の割合が約半数となる結果でした。では、「厳しい」と感じている人は、どのような点に「厳しさ」を感じているのでしょうか?
よくよく聞いてみると、「厳しい」のなかにも「規則がある」(北海道・男性/40歳)という会社と、「規則はないけれど……(暗黙の了解がある)」(東京都・男性/49歳)という会社に分かれるようです。
■スーツ関係
業界や職種によっては、バリっとしたスーツではなく、カジュアルな服装でOKとする会社もありますが、金融業界は「絶対スーツ」。
なかには「スーツの形や色。」(富山県・男性/51歳)という回答もありましたが、会社によっては「カラーシャツやストライプのシャツはダメ。Yシャツは白一択」「ネクタイはあまり遊び過ぎない柄」というところもあるようです。
・スーツ(山梨県・男性/68歳)
・絶対スーツ着用(東京都・女性/40歳)
■ネクタイは必須
クールビズ、ウォームビズなどを取り入れ、ノーネクタイの会社も増えていますが、少なくともお客様の前ではネクタイ必須という会社が多いのも金融業界の特徴です。
・ネクタイはマスト(東京都・男性/59歳)
・ネクタイ着用(埼玉県・男性/57歳)
・ネクタイをしめる(神奈川県・男性/58歳)
・ネクタイが必須(静岡県・男性/29歳)
・ネクタイは必ず着用(東京都・男性/48歳)
・スーツ&ネクタイ(山形県・男性/67歳)
・お客様の前ではクールビズの時期でもネクタイ(愛知県・男性/50歳)
■暗黙の了解で……
別に三つ揃いを着用せよとはいわないけれど、派手なシャツなどはダメ、Gパンはダメという“暗黙のルール”があるという会社も多数。
・暗黙の了解で派手な服装はだめ(佐賀県・男性/38歳)
・Gパンはだめ(東京都・男性/55歳)
■制服がある
女性の場合、スーツの形にもさまざまあるためか、会社によっては一律制服を用意している会社も少なくありません。総合職はスーツ、一般職は制服という分け方をする会社も多数です。金融業界を目指す女性は、自分の志望する会社と、そこでの職種が制服着用かどうかは知っておいて良いでしょう。
・制服がある(神奈川県・女性/44歳|東京都・女性/33歳)
■ファッションに制限が……
ぺたんこ靴ではなく、少しでもヒールがある靴のほうが“ちゃんとして”見えるためか、「かかとのある靴」「つま先が出ていない靴(サンダルNG)」を指定する会社も。その他、ハイソックスやレギンスをNGとする会社もあるようです。これらも、コーディネートによってはカジュアルに見られるからでしょうか。
・かかとのある靴(宮城県・女性/30歳)
・レギンスだめ(東京都・女性/35歳)
・ハイソックスをはいてはいけない(奈良県・女性/39歳)
長らく金融業界にいる男性(62歳)は、具体的に「頭髪、化粧、香水、衣服のしわ、長袖ワイシャツの腕まくりはNG、男性のピアス・染髪(金髪)」と答えてくれました。スーツを着ていても、ただ着ているだけではダメで、「きちんと」着ていなければダメなのですね。その他、男性のピアスや髪を染めるのもご法度だとか。
もっとも会社によって差はあるので、就職したら、まずは周囲を観察してみると良いでしょう。ただ、上下関係が厳しいといわれるのも金融業界。周囲が着ているからといって、入社1年目の時点で真似をすると、浮くことになってしまうかも!? もし迷うことや、疑問に思うことがあったら、先輩にきいてみることをオススメします。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月23日
対象:金融に勤務する会社員 計100名