就職先を考える上で、教員を視野に入れている人もいるのではないでしょうか。JOBRASS編集部では、現在先生を職業としている人たち100名に、「もともとは他になりたい職業があったかどうか」と、「先生になった理由」を聞いてみました。子どもが好き、教えることが好きという理由以外にみえてきた、先生になる人たちの理由とは……?
【もともと他になりたい職業がありましたか?】
・あった 37.0%
・なかった 63.0%
男女別では、「もともと他になりたい職業があった」という男性が40.8%、女性が27.6%。最初から先生になりたかったという人は、男性59.2%、女性72.4%という結果で、女性のほうが多めです。
1)子どもが好き
基本的には「子どもが好き」であることは必須。先生になりたいという人のすべてに共通する想いでしょう。
「子どもが好き」
「子どもが好きで、子どもたちの居場所をつくりたいと思ったから」
2)教えるのが好き
先生になりたい人は、子どもが好きということと「教える事が好きだった」ということの2つが合わさっているタイプが最も多くみられます。
3)自身が子どもの頃、尊敬する、憧れる先生に出会った
これも多くみられた回答。将来への夢をさまざまに抱く子ども時代、身近に情熱的な先生の姿をみて、自分もなりたいと思ったという人たちです。
「中、高のときの先生を見てやってみたいと思ったから」
「尊敬する人が教職だった」
「小さい時から良い教師に見てもらい、その姿を見てなりたいと思ったから」
4)可能性を引き出す仕事に魅力を感じた
1)から3)までは、もともと先生を志していた人たちに通ずる理由ですが、4)からは、“就活中に気がついた”という人たちの理由になってきます。日本の将来をつくっていく子どもたちの可能性を引き出す仕事は魅力。「やりがいのある仕事」というコメントも多数寄せられました。
「自分を導いてくれた 憧れだった小学校時代の先生のように、子どもの可能性を最大限に引き出すお手伝いをしたかったから」
「人と関わる仕事のなかで、大きな影響を与える大切な職業だと思うから」
「夢がある。様々な可能性のある子たちに、生きていく力をつけたい」
「昨日までできなかったことができた時の子どもたちの表情を一番近くて見たかったから。また、出来るようになるまでの過程に関わりたかったから」
「夢をかなえる力をつけさせたかった」
5)日本の将来を考えて……
教育を通して、将来の日本にも貢献できるという考えの人も少なくありません。
「社会と将来に貢献したかったから」
「将来の日本を考えて」
「国家の礎は教育がその基本となると考えたから」
6)学校生活をもう一度送りたかった
学校生活の楽しさが忘れられないという人も。
「学校生活をもう一度やりたかったから」
「夏休みが楽しい」
「部活ができるから」
「学校が好き」
その他、「女性が働きやすい職場」「地方で安定した給料で、やりがいのある仕事だから」「社会的に信用を得られやすい職業」という意見もありました。
なお、最初から先生を志望していなかったのに先生になったという人に多かったのは、仕事というものを考えるなか、子どもたちに「教える」ことで人のために働くということ(やりがい)を実感しやすく、また日本の将来についても貢献できる仕事だからという理由で先生になったという声でした。“一応教職をとっているけれど……”という人は、職業として具体的に考えてみると、新たな目的や気づきがあるかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:小・中・高の教職員 計100名