就活における企業研究は非常に重要です。ESを書く際や面接に臨む際、「なぜ御社に入社したいのか」という志望動機を述べる上で絶対に欠かせません。
とはいえ、「何から始めればいいの?」という人もいるでしょう。
そこで、企業研究をどのように進めればいいのか、その基本についてまとめておきましょう。
企業研究を始めるにあたって、最初に調べるべき5つの項目
・どんな製品やサービスを扱っているのか?
・主たる顧客は誰か?
・今後、どのような方面に注力していくつもりなのか?
・近年の業績はどうなっているか?
・業界内での評判はどうか?
特に、主たる顧客というのは普通に生活しているだけだと意識しないと思います。
調べていくと、意外な企業が取引先になっているかもしれません。
そうしたらどのビジネスでの取引先になっているのか仮説を立てましょう。
まず、ネットのコーポレートサイトを隅々までチェックしましょう。一般的なコーポレートサイトであれば、必ず製品やサービスについての紹介ページがあるはずです。
また「このサイトは誰に向けて作られたものか?」に注目すれば、主たる顧客がおのずとわかるでしょう。
BtoCのサイト構成になっていれば一般消費者を主たる顧客にしていると考えられますし、製品/サービス紹介の内容に専門用語が多く含まれるなどBtoBのサイト構成になっていれば、特定の業界に属している事業者が主たる顧客だと判断できます。
コーポレートサイトをチェックする際、もっとも重要なのは会社概要のページです。
代表者名や設立年月日、資本金、売上高、従業員数などの基本データは暗記するくらい繰り返して読み、完全に頭に入れましょう。
面接の際、会話の途中でこれらの知識がスムーズに出てくると、面接官に「うちのことをよく調べているな」という好印象を与える材料になります。
特に歴史の長い会社の場合、沿革について必ずチェックしておきましょう。
会社によってはユニークな経緯を経て現代に至っていたり「このような歴史があるから、この分野に特にこだわりがある」というアイデンティティが語られている場合もよくあります。
どのように発展したか知ることは、その企業の文化を知ることに他なりません。
似たように見える企業でも、沿革が違うと全然違った性格を持っているものなので是非チェックしてください。
企業の採用情報はコーポレートサイト内にもありますが、最近は外部の就活サイトなどに詳細な情報を掲載していることも多いでしょう。
これらの情報は志望企業を選ぶ際に目を通していると思いますが、企業研究の段階ではさらに詳細に情報をチェックする必要があります。
たとえば「求める人物像」の項目では、「自分がこれに該当するかどうか」ではなく「この企業がもっとも求めている人材はどのような人材か?」という風に企業側の立場からもう一度検討を行い、ESや面接でどう自己PRするかについて戦略を練る必要があります。
ここで紹介したのは企業研究の「基本のキ」ですから、これだけで企業研究が十分だというわけでは決してありません。コーポレートサイトのチェックは企業研究のスタート地点です。
ある程度以上の規模の企業であれば、企業について客観的な説明・紹介をしているサイトを簡単に見つけることができます。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。面接に臨む直前まで企業研究を深めていきましょう。