自分では興味があるし、好きだし、向いてるかも……と思っても、不採用になることがります。「外から見えているイメージと、実際は違う」ことをよくわかっているその業界の採用担当者にしてみれば、その人が向きそうになかったから、ということ。とりわけサービス業においては、そのイメージのギャップが大きいのだとか。
そこで今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”業界の採用担当者114名に、その業界で働く場合に、向いていると思う人・向いてないと思う人の傾向をそれぞれ聞いてみました。
以前サービス業界で働く人から話をきいたところ、ほぼ全員から「人と話をするのが苦痛な人」「プライベートを重視し、マイペースで仕事をすすめたい人」「我が強い人」「体力に自信がない人」は向いていない、という声が寄せられました。
では、採用担当者の意見は?
多く寄せられたのは、「根気強さ」でした。運輸業の会社で採用担当を務める男性は、「例えば料理人の世界を想像してもらうとわかりやすいと思うのですが、サービス業では、トレーニングを続けることが大事。また、手順やルールなど、“こうしなくてはならない”と覚えることも多い。もちろん根拠があってそういう手順やルールになっているのですが、いちいち“なんでこんなことをしなくてはならないのか”などと疑問に思っていたら、身が持たないかもしれません。続けていくうちに、そうなっている理屈がわかってくるものだし、自分なりのやり方がも見つかってくるのです」と話します。
・覚えることが多いので、トレーニングが苦にならないこと。責任が重い仕事なので、それに耐えられる人(女性/営業・販売/25歳)
・考える能力は必要なのだが、特に新人のうちは疑問を持つような性格の人は向かない(男性/その他/49歳)
・黙って頑張る人はよい。口出しをし過ぎるひとはだめ(男性/その他/41歳)
・一人前なるまでに10年間かかるシステムエンジニアについてこれる人(男性/その他/45歳)
・忍耐力がない人はむかない(男性/その他/44歳)
サービス業という性質からして、人と接するのが苦手という人は、まず不向き。なかには「それを克服したいんです!」という人もいるかもしれませんが、少なくとも挨拶や明るい表情ができるかどうかは、大切なポイントです。
・向いている人……誰とでもコミュニケーションが取れる人。最低限の挨拶ができるかどうかはマスト(男性/営業・販売/40歳)
休みが不規則な業界では、友達との時間も合わなくなりがちです。ただし、会社員になったとしても、会社が異なれば、それまでの友達とはそう頻繁に会うというものではなくなるでしょう。
・不規則な生活でも大丈夫な人。体力がない人は向かない(男性/営業・販売/36歳)
・毎日定時退社をしたい人には向かない(女性/金融関係/44歳)
・友達が多くて付き合いを大事にしすぎる人は、土日休みのほうがよい(男性/総務・人事・事務/30歳)
厳しいトレーニングも、不規則な生活でも、それでもその業界に入りたい! という情熱をもった人が集まるからこそ、クオリティの高いサービスを受けられるということなのかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~23日
対象:企業の採用担当者 計114名