以前、アルバイトで働いていた人が、買い物にきた有名人のことをツイートして炎上した事件がありました。そう、宿泊業や飲食業、小売業、観光業、交通関係などに携わっていると、有名人と遭遇することは珍しい話ではありませんよね。では、そういったサービス業に携わる人たちには、情報発信について、何らかの規定があるのでしょうか?
今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”働き方をしている社会人109名に、SNSや日常会話で気をつけていることを、教えてもらいました。
基本的にSNSをやらない、という人も多数。やっているとしても、仕事やお客様に関する内容は基本的に避けるという声が大半を占めました。
・SNSはやらない(女性/SE/41歳)
・SNSを使わない(女性/飲食店/31歳)
・SNSは極力やらない(男性/建築業/42歳)
・ツイートはしない(男性/販売業/41歳)
・SNSなどには絶対仕事のことは載せない(男性/不動産アドバイザー/38歳)
・お客様のことは基本、SNSにあげない(女性/リラクゼーション業/35歳)
・仕事の愚痴は心の中かプライベートで吐いてSNSで言わない(男性/コンビニで接客をしている/31歳)
そして、多かったのは「どんなときも、ネガティブな話はしない」というもの。お客様に関係することはもちろん、仕事に対するネガティブな話をして、誰かが聞いていたら、「もうあの店に行くのはやめよう」と思われてしまうかもしれません。
・お客様のネガティブな話はしない(男性/保安・保守・警備/49歳)
・お客様の悪口を言わないのは当たり前(女性/飲食店/42歳)
・マイナスなことは言わない(男性/小売り/38歳)
・悪口や陰口をしないこと(男性/通信業界/47歳)
・何事にもネガティブな話はしない(男性/不動産賃貸、インターネット輸入販売/47歳)
・愚痴は言わないようにしている。誰の耳に入るかわからないし、相手が不快になるかもしれないので(女性/運送業/31歳)
・仕事の愚痴はいわない(女性/飲食サービス/26歳)
・否定や悪口は言わない(女性/ペット業界でトリマーの仕事/36歳)
自分が「ネガティブなこと」と思わなくても、お客様にとっては「知られたくない」情報があるかもしれません。個人情報の取扱には、厳重な注意が必要です。
・プライバシーは守る(男性/医療/44歳)
・拡散するような場所で他人のプライバシーは話さない(男性/タクシー/41歳)
・患者様の個人情報は病院外で言わない、書かない、話さない(女性/作業療法士/23歳)
・個人情報は、他言しないは鉄則(男性/医療業/47歳)
・個人情報は拡散しない。顧客の秘密は口外しない(女性/金融/44歳)
「例えば、自分では何かを改善しようと思って悩みを打ち明けても、受け取り方によっては愚痴や仕事に対して否定的な人、と思われるかもしれません。仕事の話はしないことにしています」と、そもそもプライベートで仕事の話はしない、いう声もありました。
・そもそも仕事の話はしないようにしている(男性/警備/33歳)
・プライベートで仕事にはふれない(女性/サービス業/24歳)
・会社の情報をプライベートで漏らさない(男性/不動産/45歳)
・仕事の事は外部に漏らさない(男性/宿泊業/43歳)
・情報の扱いには気をつける(女性/保険/49歳)
また、「話をする場所に気をつける」という声も。「どこで情報が漏洩するかわからない」といったことが関係するようです。
・仕事の話をする時に周りをみる(男性/福祉/46歳)
・内部のことは外部の人がいるところでは話さない。SNSにあげないのはもちろんのこと。(女性/介護/32歳)
その他、「日常的に汚い言葉は使わない。営業中に出てしまう気がするから」(女性/毎日営業の飲食店/24歳)など、言葉遣いには常に気を配っているという声も多くみられました。自分が働いているところの信用のためにも、情報管理はシビア。「あのお店に行ったら、知らないところでTwitterに公開されていた」「笑顔で接客してくれたのに、陰で悪口を言われていた」なんて、気持ちいいものではありません。従業員ひとりひとりの意識が、“ここなら安心してサービスを受けられる”という安心感をつくっているのですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:土日祝が休みではない仕事をしている社会人 計109名