今、「一般職」の人気が高まっているといいます。勤務条件が異なる一般職と総合職ですが、就活生のなかには「どちらも受ける」という人も少なくありません。
そこで今回JOBRASS編集部では、一般職として働く社会人100名に対し、最初から一般職志望だったか、あるいは一般職と総合職を迷った結果一般職を選んだのかアンケート。迷ったという人には、どうして迷ったのか、その理由を聞いてみました。
【最初から一般職志望でしたか?それとも一般職と総合職を迷った結果一般職を選びましたか?】
・迷った 9.0%
・やや迷った 24.0%
・全く迷っていない 67.0%
アンケートの結果、「全く迷っていない」=最初から一般職一択だった、という人は67%。33%=約3割の人は総合職と迷ったと回答しました。では、どうして迷ったのでしょうか?
迷った結果、一般職を選んだ人たちの決め手は、基本的に「休み」と「転職」の2つでした。
Mさん(女性/総務・人事・事務/27歳)は、「接客業が好きだったので、迷った」と振り返ります。
「でも、好きなことをそのまま仕事にできるかって考えたときに、休みを自分の都合で取りにくい生活はキビしいなと思ったんです。もちろん好きなことなら、休みとか関係なくやりたい、残業とかも苦にならないっていう人も、いると思います。
でも私は、いくら好きなことといっても、生活時間が崩れるのは辛そうだなあと……。体力にも自信がなかったし、好きなことを仕事にすることだけが幸せじゃないかな、と思って。それで、私の場合働き方を重視して就活をしました。業種とか業界にはこだわりませんでした」(Mさん)
・休みが決まっていて自分の時間がとりやすかったため(女性/総務・人事・事務/32歳)
・条件が、休みを重視したい自分に合っていると感じたから(男性/総務・人事・事務/41歳)
現在メーカーの経理部に務めるSさん(男性/事務/41歳)は、一般職を選んだ理由として「転勤が無い」ことを挙げます。
「総合職と迷ったのは、給与面です。総合職のほうが長く働いていったときに昇進とか、給料とかの面で差がついてくるといいます。残業の多さでも給料は変わってきますよね。
でも私は、それをもってしても転勤がイヤだったんです。異動や転勤があり、その度に同じ会社でもまったく違う仕事をするのは、ほとんど“転職”みたいなものだと思うんです。私は一つの仕事を長くずっとやって、プロフェッショナルになりたかった。
ただ、大学のゼミの同期で、就職活動を一緒にした友人は、『同じ会社でいろんな仕事や土地を経験できるなんて、超ラッキー。むしろ転勤して海外とかにも行きたい』という考えのもと、商社に総合職で入社。海外赴任も経験し、いつ連絡しても違う場所にいるし、忙しそうな日々を送っています」(Sさん)
・転勤がないから。総合職は転居を伴う転勤があり、将来的に家族を置いてまでの仕事は無理だと思った(女性/総務・人事・事務/43歳)
・転勤が無いから(女性/営業・販売/31歳)
何を優先するかは人それぞれ。自分がどんな生活に「充実している」と感じられそうか、考えることが大切だということですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の一般職として働く男女 計100名