一口に社会人になる、就職活動をするといっても、さまざまな働き方がありますよね。何をしたいのか、都会で働きたいのか、地元がいいのか、小さい会社がいいのか、大企業がいいのか…。皆さんはどう思っているのでしょうか? 小さい会社のメリット、大企業のメリットは?
最近の若者は、出世欲が少なく、安定志向といわれています。そうなのでしょうか? 安定といえば大企業。そう考えたJOBRASS編集部では、2016年に卒業する学生と、社会人1~2年目社員合計238名を対象に、「大企業」のほうがいいかどうか聞いてみました。
「大企業のほうがいい?」
・そう思う 44.1%
・そう思わない 55.9%
全体では、「大企業のほうがいい」と答えた人は、約44%。男女別にみてみると、男性は49.0%、女性は40.8%で、男性のほうが大企業志向であることがわかりました。
興味深いのは、学生では「大企業のほうがいい」と答えた割合が37.3%と4割を切るのに対し、社会人は50.4%と半数以上の割合を占めたこと。学生のうちは「企業規模に関わらず…」なんていっていても、実際働いてみると、企業の大きさに恩恵を受けていると感じている人が多いことがうかがえます。
実際、一部上場の大企業に勤務する男性(28歳)は、
「私はやりたい職種がこれ!と決まっていたわけではないので、異動でそれまでとまったく異なる仕事をさせてもらえるのは面白いです。海外へ行くチャンスもあるし、異動で“転職”するようなものなので、いろいろな経験ができます。規模が大きい仕事ができるのも魅力。私は個人では出来ない仕事をしたかったから、大企業に就職して良かったと思っています。
案外良かったのが、人数が多い分、イヤな人がいても、必ずどこかに話をわかってくれる人がいるということ。急に病気になったときに休めるのも、日頃からチームで仕事をしていて、サポート体制が整っているから。小さい会社だと、自分がいないとまわらない……ということになるのではないでしょうか。
そして、これは大きいなと思ったのは、クレジットカードの審査や、引っ越し、車を買うなど、“信用”が必要になるときです。収入がそれほどでなくても、大企業に勤めているというだけで、引っ越しや家を買う、などといったときに話が通じやすいように思います」
と話していました。
では、大企業じゃなかったら良いのに……と思うことはないのでしょうか? 前出の男性によると、
「あります。まず決済が遅い。経理など、四角四面……まあ当たり前といえば当たり前なのですが。あと、何をやるにも書類がとにかく多く、時間がかかります。例えばメールの設定にしても、いろんな部署にいろんな人がいるから、“全部入り”のマニュアルが配られたり、書類を書かないとメールアドレスの申請ができなかったり。しかもメールアドレスがもらえるのも、数日後とか。
その他だと、なんとなく学閥があったり、実力はさておき、“上に気に入られる人”が出世していくようなこともありますね。そういうのを受け入れられない人には厳しいと思います」
とのこと。
大企業も、それ以外の企業も、メリットもデメリットもあります。企業研究のときには、規模を調べるのも必須です。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:2016年に卒業する学生+社会人1~2年目社員 計238名