就職活動において、“盛った”自己アピールをする学生も多いことと思われますが、では、その反対は? OB・OG訪問でやってきた学生に、“プチ嘘”をついてしまったことがある先輩たちも少なくないようです。では、どんな「嘘」をついたことがあるのでしょうか?
これから社会に出ようとしている学生が、自分のところに話を聞きにきたら、OB・OGが嬉しくないはずはありません。社会人未経験のまっすぐな瞳で見つめられたら、ツラいことも吹っ飛ぶというもの。嘘とまではいかなくても、本音を隠すことはあるかも……。
JOBRASS編集部では、社会人1~2年目の先輩たちに、OB・OG訪問で自身を訪ねてきた学生に“プチ嘘”をついたことがあるかどうか、聞いてみました。
「OB・OG訪問の学生に“プチ嘘”をついたことがある?」
・ある 16.4%
・ない 83.6%
8割以上の人が「ない」と答える一方で、「ある」と告白した人も16%いました。6人~7人に1人の割合で、“プチ嘘”をつく人に当たる計算になります。先輩たちのついた「嘘」をみてみましょう。
就活生が面接官に話を“盛る”ように、先輩も就活生に話を“盛る”ケースがチラホラ。
「どうして自分がこの会社を選んだのかということ」(女性/23歳)
「所属していないのに、ゼミに所属していたと言った」(女性/22歳)
など……。そして、可愛い後輩のやる気をそいではいけないと思うあまりでしょうか、あがってきたのは、実際の人間関係や業務についてのネガティブな側面を見せなかったという声。
「人間関係の良い職場」(男性/23歳)
「業務に関してのネガティブな情報を与えなかった」(女性/24歳)
また、多かったのは残業についてです。
「定時であがれる」(女性/21歳)
「残業があるのに、ほとんどないと言ってしまった」(女性/24歳)
もちろん安心させたいゆえの発言ですが、残業が全くない会社なんて、そうそうない……くらいに思ったほうが良いのかも。同じ会社でも部署によって異なる場合もありますので、残業がどれくらいあるかを把握するために、先輩一人の言葉だけで判断してはいけませんね。
その他、
「元気で前向き」(男性/24歳)
「意欲がある」(女性/23歳)
「毎日が楽しいと…」(女性/24歳)
など、「毎日楽しい!」と盛ったアピール(?)をした先輩も少なくありませんでした。
現実にはツラいことだってあるし、そんなに毎日前向きで、キラキラしているわけでもない……。もし今後、先輩からキラキラした言葉を聞いたら、さらに突っ込んで、「どういうところが楽しいか」あるいは「ツラいのはどういうときか」などを是非聞いてみて。
OB・OG訪問を受けた経験のある先輩たちからは、
「厳しいことも多いけれど、楽しい、嬉しい、と思える瞬間が少しでもあるからこそ働いているのです。そんな楽しい瞬間を思い出させてくれるのがOB・OG訪問かも。日々の業務で忙殺されるなかで就活生と話をすると、“初心”にかえれます」
という声も多くありました。OB・OG訪問では先輩たちの話を受身的に聞いてばかりではなく、「楽しいと思える瞬間」を引き出せたらバッチリ! 働くとはどういうことか、リアルなイメージも湧きやすくなるでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:入社1~2年目の社会人 計128名