就活で面接がいかにうまくできるかで、新卒採用の合否は決まると言っても過言ではありません。もちろん、エントリーシートやSPIなどの点数によっても合否の判断をする基準にはなりますが、最終的には必ず面接をすることになりますので、テスト系を突破することよりも、面接をうまく乗り切ることの方が重要かと思います。
そこで今回は、就活の面接を乗り切り、内定を勝ち取るために面接の準備から望ましい受け答えについて、解説していこうと思います。
まず、就活面接に臨む前に、これだけは準備しておきたいものから、ご紹介していきます。
面接では必ず聞かれることの一つですので、自分がどうしてその会社に入りたいのかを明確にするために、まずは箇条書きで書き出してみて、それを整理するところから始めましょう。ポイントとしては以下の6つです。
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その企業の商品やサービスがどんな特徴をもっているか、経営の土台、将来の方向性などを加えると良いです。
自分がどんなことに興味があるのか、自分との関わり方や本音で書き出してみるのがポイントです。
たとえば、主なクライアントがご年配の方だった場合、飲食店のアルバイトで年配の方と接するのに慣れているというのうもアピールポイントの1つになります。
興味があることと、役に立てることのセットが整理できれば、あとは整理するだけになります。ポイントは結論から先に書くことで、相手は一文を読むだけでその概要を理解することができて読み進めやすくなります。
書き上げた文章を読み直すときのポイントです。よく起こりがちなこととして、志望動機で会社の説明をしてしまうことがあります。
自分との接点や興味を書くことは大切ですが、過去の経験を長々と記載することはやめましょう。
エントリーシートの志望動機&自己PRの書き方を就活キャリアコンサルタントが解説!
髪型は第一印象を決める上で最も重要なポイントになります。例えば、髪を左に流すのか、右に流すのかでも人が受け取る印象はかなり違って来ますし、女性の場合はショートなのかロングなのかでも変わって来ます。
マナーがきちんとしているだけで好印象な学生だと思われるのは真実ですが、就活生に求められるのが爽やかさと清潔感です。多くの就活本にもそういった旨のことが書かれています。
一般的に長髪に対して清潔感があるというイメージはありません。どのような髪型にしているのかといいう問題はありますが、あなたのイメージでも、賛成が長髪にしているのを見て印象がよかったことがあるでしょうか? 目元が暗くなるだけで、やる気を感じなかったり、暗い印象を持たれてしまう危険性が残ります。
参考
見た目の清潔感に加え、自分で髪の毛が気にならないようにすることも大事です。
- ・黒髪に戻した(女性/総務・人事・事務/29歳)
- ・それまで固めてとんがっていた髪型をお坊ちゃま風にした(男性/その他/30歳)
- ・黒髪にして、前髪をきれいにすることを意識した(女性/総務・人事・事務/31歳)
- ・長めだった髪型を短くし、染めていた髪の毛を黒く戻した(男性/コンピュータ関連以外の技術職/33歳)
- ・長髪なので、束ねるときに清潔感のある髪型を心掛けた(女性/総務・人事・事務/27歳)
- ・髪の毛をまとめて、一日中歩いてもボサボサにならないようにした(女性/コンピュータ関連技術職/27歳)
- ・髪型を必ずきれいにまとめて、できる女風に見せた(女性/その他/27歳)
- ・前髪が長めだったためピンでとめた(女性/コンピュータ関連技術職/23歳)
- ・普段は特に気にしてなかったが清潔感が出るように髪が乱れないようにした(女性/営業・販売/30歳)
- ・普段は髪型がロングで下ろしているがひとつに結った(女性/総務・人事・事務/28歳)
- ・面接中に髪の毛をさわらないですむようにセットした。(女性/営業・販売/28歳)
- ・普段は乱雑に髪を縛り化粧もしないが少しでも良く見られたいので髪をピンでとめ化粧もし、こ綺麗に見えるよう努力した(女性/総務・人事・事務/26歳)
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女性が就活の髪型で意識したいポイントも清潔感、そしてビジネスシーンにふさわしいかどうかです。何度もお辞儀をする機会が多い関係上、都度、髪を書き上げているとあまり印象は良くありません。顔を上げた髪で顔を隠すのもマイナス評価に繋がる可能性もゼロではないため、髪の乱れは最低限注意しましょう。
おでこを出した方が顔全体が明るく見える
すでに何度か話題に上っていますが、前髪は単純におろすことはせずに、できれば前髪を分けておでこを出すようにしていただくのがおすすめです。好感度は新卒採用においては最も重視されるポイントになるのです。好感度が高い人の話はよく聞いてもらいやすいという特徴もありますので、もし髪型ひとつでそれが演出できる可能性があるのであれば、やらない方が損だといえます。
眉毛が見えるぐらいの長さにするのがベスト
どんな前髪しようと、好印象な雰囲気を醸し出している方が良いと言えます。就活において、あなたと面接官は初対面ですから、特に身だしなみには気を使わなければいけません。
ではどの程度の長さならベストなのかというと、眉毛の上あたりの長さになります。長すぎず短すぎず、印象のよい位置をキープするには、この程度のながさになると覚えておくと良いでしょう。
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スーツを着ているから大丈夫だと油断している就活生も多いのかもしれませんね。細かい部分の乱れは自分だと気が付かないこともあるので、誰かにチェックしてもらいましょう。
- 「見るからに不潔な感じ。襟と袖が汚れていたとき」
- 「よれよれになっているシャツは常識を疑う」
- 「ネクタイ着用を義務付けていたにも関わらず、ネクタイをしてこなかった。聞くと、『クールビズです』と、ハツラツとした態度で言われた」
- 「女性で胸元を大きく開けて、派手なネックレスをしていた」
- 「靴が汚れていた」
- 「スーツが埃だらけであまりにもひどく、私生活の乱れが想像できるので」
- 「ワイシャツの下から派手なシャツが透けていた。自分で鏡を見たとき印象が悪いと気が付かなかったのか不思議でした」
- 「スーツが体型にあっておらず、理由を聞いてみると借り物だった。就職活動に本気ではないと感じたので」
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次に、実際に面接に赴いた場合に押さえておくべきマナーについて解説していきます。
マナーモードにしましょうという解説も多いですが、マナーモードでもバイブで振動するとかなり気になりますので、切っておくことをお勧めします
面接をしに企業の受付に来た際、大学名や自分の氏名を名乗り、何時から約束なのかを言えたら完璧です。
お世話になっております。本日●●時から面接をさせていただきます、●●大学の●●と申します。担当の●●様をお願いできますでしょうか。 |
受付でながながと話すのはよくありませんし、受付で対応してくれるかたが全員人事の方とは限りませんので、最低限の情報があれば問題ないでしょう。
会社によって多少形態が変わりますので、ある程度パターンに分けてご紹介していきます。
名前を呼ばれたら元気多めで「はい」と返事をし、部屋に向かってください。
一応就活のマナーとして、3回ノックをしてから「失礼します」といって入室するのがビジネスマナーだとされています。
男性の場合は手を横、女性は前に添えて、30度のお辞儀をするのが基本です。
お辞儀をした後は入り口に近い側の席の横に進み、「●●大学▲▲学部◆◆科の○○と申します。よろしくお願いします」という挨拶をするのがマナーです。
丁寧語や敬語で話すこと大前提ですが、難しい言い回しを無理に使う必要はありません。
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元気に、はっきりと、シャキシャキ話すことを心がけておけば大丈夫です。
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面接が終わればその場でお礼を言って立ち上がり、退室する場合にもう一度お礼を言って退出します。
次に、就活面接でよく聞かれるものの、学生が答えづらい質問を7つご紹介していきます。
これは、あなたの金銭感覚を図るという意図がある可能性があります。もし奨学金を借りている場合は、きちんと就職して返していきたいという本気度を出すと良いでしょう。
芸能人にはイメージというものが付いていますので、あなたを特定の芸能人に例えさせることで、どこまで自分のことを客観視できるかを判断している可能性があります。
これは結構いじわるな質問かもしれませんが、これまでのこととは経験とは関係なく、「その時どうするか」を判断する際の質問です。結論からいうと正解はなく、担当者は、そう考える「理由」「根拠」を重視します。
参考:「自分を漢字一文字で表すと?」 圧迫面接、珍質問がなくならない理由とは
これは、会社に入った場合にどのような姿勢で仕事をしているのかをイメージしやすい質問です。自分は何に対してどのように頑張り、どう困難を乗り越えたか、わかりやすく話すようにしましょう。
参考:多くの就活生が気をつけた方がいい学生時代に頑張ったことのポイント
入ってもいない企業の悪い部分などわかるはずもありませんが、他社と比べて、どこが劣っているのか、伸びしろがあるのかを分析しておくと良いでしょう。IR情報などを参考に、もし上場しているのであればそういった情報を参考にしてみるのも有効です。
大学を卒業し、就職を控えたかたであれば、答えられてもおかしくないと思っているのかもしれません。仕事に対するイメージや、将来のビジョン、大切にしている価値観などについて、聞かれることもあるでしょう。この質問の意図としては、あなたの人間性を探ると同時に、自社が求めるタイプの人物か、社風が合うかといったことを見ている可能性が考えられます。
社会人にとって情報収集は大切です。日々ニュース情報にどれだけアンテナを張り、関心を持っているのかを見ています。他に例えば出版業界ならば、最近読んだ本について聞かれるケースもあります。
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面接で絶対にやってはいけないNG項目と言うものもあります。
どんな場面でも遅刻はNGです。ただ、遅刻をしてはいけないとわかっていてもしてしまったものは仕方ありませんので、正当な理由があればちゃんと伝えることも大事です。もちろん遅刻をしたら評価が下がるのは避けられませんが、そこは面接の内容でカバーする気持ちで臨んで頂ければと思います。
「完全にアウト」かどうかは、「わからない」ということに尽きますが、JOBRASS編集では、「遅刻」についての考え方を、就職して1~2年たった社会人になりたての先輩+企業の採用担当者計111名に聞いてみました。
【面接への遅刻は絶対に許されない?】
・許されない 78.5%
・場合によっては許される 21.5%
「絶対に許されない」と答えた人は78.5%。ただし、「場合によっては許される」と答えた人も21.5%いました。
面接の際は言葉づかいに注意しなければならないのは当然で、「えっとぉ~」と語尾を伸ばしたり、ボソボソと喋り何を言っているのかわからなかったりするのは、イメージが良くありません。
面接の自己PRで「大学ではめっちゃバイトを頑張っていて、何を頑張ったかっていうと、自分的には、なんか~」などと言っても、言葉づかいがNGなうえにまとまりがなく、説得力ゼロ。また反対に、丁寧に話そうと思うあまり、自分に対して尊敬語を使ってしまって面接官に苦笑いされる就活生も少なくありません。
「なるほど」という相槌
「なるほど」は、“エラそう”と捉えられます。「もしお客様や取引先相手にそんな言葉づかいをされたら、たまったものではありません。面接の場の言葉づかいや話し方は、その人がウチの会社で仕事をしたときに、どうなるかまで見ているのです」(IT企業の男性採用担当者)。
- ・「めっちゃ」「超」「みたいな」などの言葉遣いをしないようにした(男性/その他/30歳)
- ・「~っすね」「~っすか」というのを、なるべく言わないように心がけた。意識して「ですね」と言うようにしていた(女性/営業・販売/32歳)
- ・「とか」という言葉を「など」「や」に変えたりした(女性/営業・販売/28歳)
- ・一人称を「自分」「俺」などと言わず、「私」に(男性/総務・人事・事務/28歳)
- ・「~的な」とか、「なるほどですね」といった言葉はやめたほうがいいと思う(男性/公務員/29歳)
- ・「~的な」とよく言ってしまうので、それを言わないようにした(女性/総務・人事・事務/29歳)
- ・「~ですよねー」「~けどもー」と、語尾を伸ばしぎみなのを直そうとした。あまり直らなかったかもしれないけど(女性/総務・人事・事務/31歳)
- ・「てか」「つーか」「まじ」「超」「俺」「やばい」等はよく使っていたので、しばらくは封印していました(男性/その他/27歳)
- ・「なんか」(女性/総務・人事・事務/28歳)
- ・ら抜き言葉に注意した(女性/コンピュータ関連技術職/23歳)
- ・以前は文頭に「やっぱり~」という表現を付け加えて話していたが、良くないと指摘された(男性/研究・開発/32歳)
- 若者言葉や省略語などは使わず、どの世代にも伝わる言葉に置き換えるようにした。辞書に載っているような正しい言葉を意識的に使うように努めました(男性/その他/26歳)
「面接の開始1分で合否を決める」という面接官は意外と多いです。そんな短時間で何がわかるのかと思われるかと思いますが、見ているのは第一印象の良し悪しです。つまり、印象が非常に強いインパクトを持っていると言うことになります。
では、残りの時間にはどんな意味があるのかという疑問が残りますが、これは確認作業のための時間に使っています。例えば、第一印象は元気だ(あるいは元気がない)けど、もしかしたら普段の生活は活動的かもしれない。このもしかしたらを確認していきます。
面接で落ちるタイプを簡単にまとめると、まず会った第一印象が良くない人です、それは髪型なのか、服装なのか、立ち居振る舞いなのかは人それぞれですが、第一印象で普通以下の印象を面接官に与えてしまった人に内定は降って来ません。
採用業務に長年携わっているキャリアコンサルタントの話によれば、下記のような特徴がある学生は落ちやすいとされています。
参考:キャリアコンサルタントが教える「面接で落ちる学生はこんな学生」
面接では、ぜひこういった項目に気をつけて臨んで頂ければと思います。
いかがでしたでしょうか。今回は就活面接で落ちないための方法などをご紹介して来ましたが、マイナス要素を消して初めてスタートラインに立つことができます。ここから、受かるためには何ができるのかを考えなくてはいけませんが、その努力ができるのはあなたしかいません。
先ほど内定が降ってくると言う表現を使いましたが、内定は勝ち取るものですので、他の学生と違う魅力を出したいと考えているのであれば、ぜひ努力を怠らないようにして頂ければ幸いです。
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