自分が働く先を考えるにあたり、就活生が避けて通れないのが企業研究。でもそう言われても、何から手をつけたらいいのかわからない人も多いのでは!? そこでJOBRASS編集部では、全国の採用担当者115名に、就職活動をする学生に向けて、“「企業研究」とはどのようなことをすべきか”を聞いてみました。
今回はその【前編】として、採用担当者が「どんな企業の研究をすればいいのか」「情報収集の仕方」をアドバイス。【後編】では、どういった点に注目すればいいのか、採用担当者だからこそ言える「ここを押さえておいて欲しい」ポイントを明かします。
まずは、どんな企業の研究をすればいいのか。王道の手順としては、まず自分の長所、才能を考えてみるというもの。「でも、そんなのわかんないよ!」という人は、「どういう人生を送りたいか」と「働く」ということを合わせて考えてみるべし、とのこと。そうすれば、自ずと自分が目指すべき企業もみえてきます。
・自分の才能や特性を理解することから、就職活動はスタートすべきです(男性/研究・開発/49歳)
・自分の長所、短所の見極め方や、それを踏まえて企業の選別をする(男性/営業・販売/45歳)
・自分が最終的にどういった人生を送りたいか。人生設計の一部として考えてもらいたい(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・今はどんな会社でもどうなるかは分からないので、将来的に長く人の役に立てるかを研究することをお勧めします(女性/その他/32歳)
企業がHPを持っているなら、そのHPをチェックする。ニュースサイトで情報を、口コミサイトなどではその企業に対する評判などをチェックする。ネットだけで把握できることはたくさんあります。業績や社風といったことだけでなく、直近のニュースもくまなくチェックしましょう。
・ホームページから読み取れる内容は全て読み取り、記事になってるものや口コミ含め、みておく必要がある(女性/その他/42歳)
・まずは会社の実積を調べる。それから社風等についてネットで調べる(女性/その他/42歳)
・(業界)新聞やインターネットで、その会社の方針や経営状態を徹底的に調べる(男性/営業・販売/44歳)
・興味がある会社のHPを隅から隅まで見て、業界別にノートにまとめる(女性/その他/32歳)
同業他社との比較は必須。採用担当者は、必ずと言っていいほど「どうしてあっちの会社じゃなくて、ウチなの?」という疑問を持っているもの。実際に面接で聞かれることはなくても、競合他社を研究することで、その会社の強み・弱みを知ることにもつながり、「どうしてその会社に行きたいか」という説明に説得力が出るでしょう。
・会社が外部に出している情報を把握して、同業他社と比べること(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
・同業他社との比較については、自分の中での譲れない条件を第一に比較してみるといいかと思います(例:給与、勤務時間、勤務地等)(女性/その他/30歳)
ネットで調べられる程度のことは“その企業を目指す人なら、知っていて当然の情報”。重要なのは、実際に企業を訪問したり、OB・OGに会うなど、自分の足、目、耳を使った情報収集です。それにより「あれ、調べていた情報と印象が違う」ということがあるでしょうし、ネットにはあがっていない情報も得ることができます。
・OB訪問をすべき。会社の商品や福利厚生をネットで調べるだけではリアルの情報が足りない(男性/総務・人事・事務/35歳)
・先輩社会人の意見や、一つの情報源以外の選択肢を把握することが大事だと思います(男性/コンピュータ関連以外の技術職/49歳)
・できれば多くの企業訪問を通じて、体験的に情報収集をすると良い(男性/その他/36歳)
・必ず企業の説明会などに足を運び、実際に担当者の話を聞くこと。ネットで調べただけで情報収集した気にならないこと(女性/営業・販売/44歳)
情報収集をしたら、できれば職場体験を。見たり聞いたりするのと、実際にそこで働くのとでは大違い。具体的にそこで自分が働けそうかどうか、見極めることができますね。
・インターンシップなどを経験し、自分の向き不向きを見極めることが大切だと思う(男性/その他/45歳)
・その企業の社風を知るためにも、短期間でも実際にその企業で職場体験してみる(女性/その他/45歳)
・業界、企業の特徴をネットでリサーチするだけでなく、アルバイトなどもできればしてみる(女性/その他/35歳)
前編では“企業研究のすすめ方”をお伝えしてきましたが、後編ではより具体的に、“企業のどういった点を見るべきか”を採用担当者が教えます。情報収集も、ただ手当たり次第に集めるのではなく、ポイントを押さえることで、効率の良い就活を目指しましょう。
◎【後編】では、企業研究や情報収集の中でどういった点に注目すればいいのか、「ここを押さえておいて欲しい」ポイントを解説!
後編はこちら
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名