就活生の合同説明会は、企業との初めての接触とも言える機会だと思いますので、失礼のないようなマナーを、最低限身につけて行くことをおすすめします。
合同で行う企業の説明会ですので、そこまで気負う必要は正直ありません。
しかし、今後進む選考の前準備として、どのようなマナーを身につけておいた方が良いのか、参考になれば幸いです。
採用担当者と関わり合いになる機会なんてそこまで多くはありませんので、合同説明会で実際に面接などを行う際のマナーなどを聞いてみるのも良いかと思います。
〈目次〉
合同説明会で知っておくべき5つのマナー
合同説明会でマナー違反になるものは?
まとめ
5つのマナー
1.開場時間(受付時間)には会場に到着しておくとよい
2.会場に入る前にコートは脱いでおく
3.スマホはマナーモードか電源を切る
4.荷物は椅子の下に置く
5.企業の人にお礼の挨拶をする
1.開場時間(受付時間)には会場に到着しておくとよい
受付が始まる前には、会場に到着しておくのがベストです。
遅れたからと言って、特に問題はありませんが、時間には余裕を持って参加した方が自分が1番接点を持ちたいと思っている企業の話が聞けるチャンスも多くなります。
また、しっかりと意欲を示すことができます。
マナーというよりはやっておいた方が良いという程度ですが、実際の面接時の練習だと思って、早めの行動を心がけるのが良いでしょう。
これは最も重要なマナーです。
どんな説明会でも会場に入る前に必ずコートは脱ぎましょう。
手荷物になって邪魔に感じるかもしれませんが、上着やコートは実際の面接などでも会場(会社)に入る前に脱いでおくのがマナーです。
覚えておくと良いのは、コートの持ち方です。
▼コートの持ち方 4ステップ
(1) 両肩の部分に裏から手を入れて持つ
(2) 手を内側に織り込むように返しておく
(3) 前の部分を後ろの部分に重ねるようにする
(4) 上下を二つ折りにして腕にかける
このような持ち方をしていると綺麗に見えるのでおすすめです。
説明を聞いている最中は、椅子に座っていると思いますので、カバンの上にそのままおった状態で置いておくと良いでしょう。
コートを脱ぐのは、付いている外の汚れやほこりを持ち込まないという姿勢を表すと言われており、気遣いの表れを示す意味があります。
引越し時に菓子折りを持って行くような、日本特有の文化ですが、「郷に入っては郷に従え」で、覚えておくと良いかと思います。
説明会の最中に携帯の着信音などがならないように、会場についた段階で携帯の電電は切るか、マナーモードに設定しておきましょう。
普段からマナーモードの方も多いと思いますが、念のために確認しておくのも大事です。
万が一携帯の音が鳴り響いた時の気まずさはかなりのものですし、こちらは話を聞かせていただいているので携帯を鳴らすのは失礼に当たります。
説明会の最中、カバンを持ったままにはせずに床に置くことになります。
その際は椅子の横ではなく椅子の下に入れておくことをおすすめします。
横ではダメということはないのですが、ブースで区切られた会場内は各企業のブースが狭くなっています。
横に置くと隣の方の迷惑になるので、椅子の下に置いておくのが無難です。
企業の担当者側から見ても、その方が綺麗に見えますし、一人だけ横に置いていると悪目立ちをしますので、気をつけておくと良いです。
ただし、面接時は少々違って、カバンは横に置いた方が良いでしょう。
これは、部屋が広いのにわざわざ椅子の下に入れる意味がないからです。
どんな状況でも椅子の下に入れておけば良いとうことではなく、状況に応じた使い分けが大事です。
企業ブースの説明会が終わったら、担当者の方にお礼を忘れないようにしましょう。
話を聞かせていただいているので、お礼を言うのは当然ですね。
次に、これだけは避けるというマナー違反になるものを確認しておきましょう。
これは最悪ですね。
もしあなたが真剣に話しているのに、相手がガムを噛んでいたらどう思うでしょうか。
全く聞く気が無いと思われてしまうことは確実です。
印象も悪いですし、なにより担当者の記憶に残ります。
人の印象はいい部分よりも悪い部分の方が目立ちますし、記憶にも残りやすいです。
もしその企業に興味がある、できれば入社したいと思うのであればなおさらガムはNGです。
アメなら良いのかということでもなく、口に食べ物を入れながら人の話を聞くものではありません。
喫煙者は特に注意して欲しいのですが、タバコの匂いは自分でおもっている以上に残ります。
タバコを吸うこと自体を否定はしませんが、吸ったならその匂いを消してから向かった方が悪い印象は避けられます。
カラオケでタバコを吸ったあとの匂いに嫌な思いをしたことがある方は多いのではないでしょうか。
閉鎖的な空間でなくとも、近くによればタバコのにおいは気になってしまうものです。
自分が思っている以上に匂いが残るということを自覚しましょう。
特に、限られたスペースで広さもないブースですから、服についた匂いだけではなく、口臭にも気を配ると良いでしょう。
足を組む、腕組みをする、あくび、大股開きは絶対にNGです。
企業の担当者によってはその場で退出を言い渡す方もいますので、とにかく聞く姿勢が悪いのは極力避けるべきでしょう。
実際に合同説明会で発言する機会は少ないと思いますが、質問をするタイミングでの言葉遣いには、そこまで気をつける必要は無いかと思っています。
丁寧な感じが大事であって、多少丁寧語や尊敬語が間違っていても、相手に不快感を与えなければ問題ないと思います。
マナー違反ではありませんが、大学名などを名乗るのは意味のない行為かと思います。
合同説明会の場でも、企業の単体説明会でも、大学名や学部を名乗る行為に特にプラスの意味はありません。
印象に残したいというテクニック論で使用する学生が多いのかと思いますが、担当者からしてみても、あまり有意義な行為とは思っていません。
最近は「大学名と学部は言わなくて結構です」と、最初に伝える企業もあります。
「ガムを食べる」や、「態度が悪い」に通じるものですが、やはり説明中に携帯をいじるのはマナー違反です。
会場に一緒に来た友人からの連絡などは、説明会が終わってからゆっくり連絡をしましょう。
これは企業の担当者側にも言えることで、説明会中に電話に出る方がたまにいらっしゃいますが、みなさんはそうはならないように気をつけておくべきですね。
合同説明会でのマナーは以上になります。
これらのマナーは合同説明会だけでなく、企業単体の説明会、インターンシップ、実際の選考などにもつながる話なので、社会人のマナーとして備えておくようにしましょう。
また、他の新卒向けのメディアなどでは、傾聴する(頷く)、質問をするといったこともマナーに含まれていますが、これは特にしなくてもマナー違反になることはありません。
そのあたりは個人の自由です。
気になったことがあれば質問をするのは良いことですが、無理やり質問を編み出す必要はありません。