「ブラック企業」という言葉がすっかり定着しています。就活時にも、入社してから後悔しないように、「ブラック企業の見分け方」「ブラック企業とは」なんていう検索をかける就活生は多数。
とはいっても、実際働いてみないと実態はわからないもの。JOBRASS編集部では、20代の社会人105名に、学生の頃と社会人になってからとで、「ブラック企業」の基準が変わったかどうか、また「ブラック」だと感じる企業の特徴を教えてもらいました。
【学生の頃と社会人になってからとで、「ブラック企業」だと思うかどうかの(自分の中での)基準は変わりましたか?】
・変わった 45.7%
・変わっていない 54.3%
調査の結果、「変わった」という人が45.7%、「変わっていない」という人がそれよりもやや多い54.3%。では、「ブラック」と感じる実態は?
・鬼残業(男性/その他/29歳)
・サービス残業が多い(女性/その他/25歳)
・サービス残業を押し付けてくる(女性/その他/26歳)
・残業が多い、時間外労働の給料が出ないこと(女性/その他/24歳)
・終電ですら帰してくれないのに、残業代がつかなかった時(女性/その他/29歳)
・超勤手当がつかない(女性/その他/29歳)
・長時間労働(女性/総務・人事・事務/28歳)
・サービス残業、低収入、危険すぎる作業(男性/その他/24歳)
・サービス残業、賃金に見合わない労働や環境(女性/その他/27歳)
・長時間労働、安月給(男性/その他/28歳)
・能力に見合わない残業の強制(男性/営業・販売/24歳)
・休憩時間がまったく取れないこと(女性/その他/28歳)
・休日出勤しても給料なし(女性/その他/28歳)
・休みの日に呼び出される。家に持って帰って仕事をしないといけない(女性/その他/25歳)
・サービス残業量、休日の研修や勉強会の回数(女性/総務・人事・事務/29歳)
・有給をあまり取らせてくれない(女性/その他/27歳)
・定められた勤務日数・時間外に仕事の関与を要求される(女性/その他/22歳)
・残業や会社のトップが社員の意見を聞いてくれず押しつけが多いこと(女性/その他/26歳)
・業務について改善しようという意識が低い(女性/公務員/22歳)
・やれる人ばかりに仕事が集まっていて、それを放置していること(女性/総務・人事・事務/31歳)
・上司が部下に仕事を丸投げして自分の仕事さえも責任を取らない。退職しようとすると引き伸ばされる(女性/コンピュータ関連技術職/23歳)
・上層部が現場の指揮を机上の空論ばかりの考えを押し付ける。残業代、有給休暇を頂けない(男性/その他/26歳)
・勤務時間の長さよりも、職場環境の悪さが(ハラスメントや風通しの悪さ、有給の取得率の悪さなど)人を追い込むと思っています。そういった会社がブラックだと思います(女性/総務・人事・事務/30歳)
・パワハラ、マタハラがいっぱい(女性/その他/28歳)
サービス残業の多さ、休日出勤の回数などに驚いたという声のほか、目立ったのは「人間関係」について。業務を指示する上司の横暴さに辟易する一方で、「辞めたくてもやめられない」(女性/その他/25歳)という悲痛な声もみられました。
就職にあたっては、事業内容や職種だけでなく、自身の働き方も見つめる必要があります。その会社が総合的に自分に合うかどうかは、入社前に、その会社で働く先輩にたくさん話を聞くのがいちばん。実態を知りたければ、できるだけOB・OG訪問をしたほうが良さそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:社会人1~2年目の男女 105計名