今回JOBRASS編集部は、男性の多い職場で働くことになった女性たち59名を取材。まずその企業を選んだ経緯について聞いてみると、
「金融機関で、男性の方が多いのはわかってましたが、余り気にしてなかった」
「ものづくりに関わりたいと思っていたので、技術系総合職を希望しました。
技術系総合職は理系しか受けられないので男子のほうが圧倒的に多かったです」
という声が。では、男性の多い職場で得したこと、損したことは? 今回は「得したこと」をお届けします。
もっとも多かったのは、「基本的に優しくされる」ということ。言葉遣いや対応など、気を遣ってもらっていることを実感する女性は多いようです。
・金融関係に就職しましたが、男性よりノルマが少なくて達成しなくても怒られることはなかった。男性はノルマが大変そうでした(女性/その他/49歳)
・間違いをした時に大きく怒られなかったり、励まされたりした(女性/総務・人事・事務/41歳)
・女性という点で、言葉使いは優しくしてもらえました。又、多少のミスも最初は怒鳴られることなく、優しく教えて頂きました(女性/その他/48歳)
・上司が男の場合は優しいし、間違えても怒られたりきつく言われたりはしないから、そこだけは女で良かったと何回も思いました(女性/総務・人事・事務/31歳)
・基本的に優しくしてもらえるので有難いと思う(女性/営業・販売/26歳)
・同じ職場の男性は上司に怒鳴られることがあったが、私はそれほどまできつく怒鳴られることはなかったと思う(女性/その他/50歳)
ランチをごちそうしてもらったり、飲み会でも”傾斜配分”で女性は男性よりも少ない金額で良かったりというときに、得を感じたという声も多数。
・残業していたら、ごはんをおごってもらったりすることがままあった。たまたま時代がバブル期だったのもあり、結構得したと思っている(女性/その他/49歳)
・バブル時代だったので、よく飲みに連れて行ってもらったり、おやつを買ってもらったりしていました(女性/その他/48歳)
・社内旅行や、新年会、忘年会などでは女性の出費は少しで済みました(女性/その他/44歳)
・部署は市場部で9割は男性、皆さん優しかった。お誕生日にランチをご馳走して頂いたり、飲み会は全部払ってもらった(女性/その他/41歳)
女性が少ないとかわいがってもらえるだけでなく、女性の多い職場にありそうな派閥などがないことにメリットを感じる人もいました。
・女同士のネチネチした関係がない(女性/総務・人事・事務/22歳)
・女性同士の派閥のようなものが存在しなかったのは良かったと思える。また、周りがやさしく接してくれた(女性/その他/41歳)
・陰口やネチネチした人間関係がなく、けっこうかわいがってもらえる(女性/総務・人事・事務/46歳)
・人間関係でゴチャゴチャすることはない(女性/その他/41歳)
力仕事を手伝ってもらえるときに、男性社員に感謝する声も多く寄せられました。(仕事そのものが肉体労働でなくても、職場では異動のときや大掃除のときなど、何かと力仕事はあるものなのです。)
・会社に過去の書類をファイルにしたものがたくさんあって、それを整理する時、中身の確認は私がしましたが「それを棚に運んで直すのは重たい」と言ったら、男性が代わりに作業してくれたこと(女性/その他/31歳)
・力仕事や男性が得意な作業がある時、手伝ってもらえること(女性/総務・人事・事務/46歳)
夜遅くまでかかりそうな時などは、男性社員に比べて残業をある程度免除してもらえることも。
・残業はしなくて良く、男性が残ってくれた(女性/その他/41歳)
・問題が生じた時などの残業は、女性はある程度の時間になれば帰っていました(女性/その他/44歳)
・女性だからと早く帰らせてくれた。体調が悪い時も気を遣ってくれる(女性/その他/41歳)
女性というだけで“得”を感じる人が多い一方で、“感じたことはない”という声も。これには時代や社風なども関係しそうですね。なお編集部では、このほか「男性社員が多い職場で女性社員が損したなあと思うこと」、そして「女性社員が多い職場で男性社員が得したこと、損したこと」もご紹介します。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:男性の割合が多い企業・業種・職種に就職した女性 計59名