2017年卒業の学生でも、さまざまな事情で、これから就職活動をする人だっています。春から就職活動をしていた人に比べて焦りがちですが、秋からの就活スタートにもメリットはないのでしょうか?
JOBRASS編集部では採用担当者232名に、「秋からの就活スタートのメリット」を教えてもらいました。
ダントツで多かったのが、「涼しい」ということ。真夏の暑い時期にスーツを着て、汗だくにならなくて良いのが秋。涼しければ体調も整い、冷静になってものごとも考えられるし、たくさんの企業をまわる気になろうというものです。
・猛暑と戦う必要がない(男性/総務・人事・事務/46歳)
・涼しくなればお互いに冷静になれる(男性/営業・販売/41歳)
・暑さも一段階して、じっくりと向き合える(女性/その他/45歳)
・気候がよくなり体調も整うはず。言いたいことは100%言うようにしましょう(男性/総務・人事・事務/44歳)
・さわやかな季節にはさわやかな気持ちでトライすることができそうです(男性/デザイン関係/47歳)
面接する学生数も少ないため、企業側にも時間に余裕があります。そのため、じっくりと話を聞いてもらえる可能性が高いようです。
・募集の機会は少ないかもしれないけれど、じっくり選考してもらえる(女性/総務・人事・事務/35歳)
・お互いの焦りがなく進められるところ(男性/営業・販売/48歳)
・担当者側も余裕があってじっくり見てくれると思う(女性/その他/50歳)
・担当者との時間がより多く取れると思うので、その時間を有効活用して自分をアピールしてほしい(男性/会社経営・役員/41歳)
・春先に比べると秋採用の方がじっくりと面接ができたりするので、自己PRをしっかりできるように訓練すれば採用されやすいと思う(男性/その他/41歳)
企業が秋採用をする理由に、“まだ人数に達していない”というところもあります。そのため、いい人材がいたら話はトントン拍子。
・企業の方も焦っているので、積極的に自分を売り込むと良いと思う(女性/その他/40歳)
・未だ採用人数に達していない為、とる側も取りやすい心境である(男性/総務・人事・事務/37歳)
・どうしても人が欲しいので多少目をつぶって採用される可能性が高い(女性/その他/41歳)
春には埋もれがちだった個性的なタイプでも、就職活動をする学生自体が少ない秋には、目に留めてもらえる可能性が高くなります。また企業側としても、さまざまな人材を採りたい場合があります。
・ライバルが多い時期には埋没しがちなタイプでも、目に留まる可能性があること(男性/その他/36歳)
・秋スタートの就活生は、ある程度個性的な学生も採用する(男性/コンピュータ関連以外の技術職/48歳)
・個性的な人材を見極められる時期(男性/デザイン関係/42歳)
秋まで何もしていなかったわけではなく、夏にしっかり企業研究をしていたことや、これまでの就活経験からの反省などをもとに、秋にはよりしっかりと自己PRができます。
・希望する会社を、夏休みなどを利用して見学・調査する時間が持てる(男性/総務・人事・事務/43歳)
・夏の間にじっくり企業研究ができること(女性/その他/39歳)
・夏休みに何をしたのか、何を準備したのかを相手に伝えることができる(女性/その他/38歳)
ある採用担当者の女性(31歳)は、
「企業の秋採用は、「あともう少し」を充足するために行われたり、そもそも秋から採用をスタートしたり、目的がさまあま。
春~夏の就活猛ラッシュは過ぎているため、落ち着いた採用活動ができます。あえてラッシュを避けて秋からの採用を開始する会社は、就活生の本質を見たがっている可能性が高いです。流れ作業のようだった採用活動も、秋には一人ひとりをじっくりと見ようという姿勢に変わります。
普段、自分を大事に、自分に正直に生きている人ほど、就活が上手くいかなかったりして秋まで内定が決まらずにいることが多いです。自分を偽るのが下手なんですね。でもそれがいいんです。そんな人を雇いたいと思う会社が、秋採用をする企業にはあるはずです。秋採用の企業には、やけくそくらいでぶつかってください。言いたいことを伝えてください。聞きたいことも全部聞いて、自分を出し切ってください!」
と、エールの言葉を寄せてくれました。これまでの自分にぜひ自信をもって、就職活動を乗り切ってくださいね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年9月16日~2016年9月26日
対象:企業の採用担当者 計232名