選考が進み、中には1次面接~2次面接~最終面接と、コマを着々と進めている人もいるでしょう。
「面接」と一言で言っても、たくさんの種類の面接があります。
■個人面接
■集団(グループ)面接
■英語面接
■リクルーター面接
などなど。
企業は、面接で“あなたがどんな人間なのか”を限られた時間の中で探ります。
その中でも、担当者に対して決められたテーマについてプレゼンテーションを行う「プレゼン面接」を知っていますか?
企業や地方自治体が取り入れている面接形式ですが、おそらく「まだ聞いたことがない」「初めて聞いた」という人が多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「プレゼン面接」の基本から対策までをご紹介します!
改めて「プレゼン面接」とは――
「自己PR」や「その会社でやりたいこと」といったテーマが与えられ、それについて自分の考えを自由にプレゼンテーションし、その後質疑に答える面接形式。
質疑応答形式の面接に比べ、話し方・話すスピード・身だしなみ・しぐさなどを細かく観察できるので、より深くその人の思考力や人となり、実力などをチェックできるのが特徴です。
テーマは「自分のこと」もしくは「企業の商品」をPRするものが多く、自分自身について、企業の商品についてどれだけ“知っているか”を測るためだと思われます。
多くの企業が新たな面接の手段として取り入れている理由は、普段の面接ではマニュアル通りの受け答えになりがちな、学生の考えをしっかりと聞くことで、学生一人ひとりの実力を見るため。
来年も続く「売り手市場」で、自社に本当に合った学生を見極めようと、企業も手を尽くしているということです。
多くの場合「プレゼン面接」は、3~10分でプレゼンテーションできる内容を用意し、レジュメや資料も準備・用意しなければなりません。
必要であればノートパソコンやタブレットを持参し、パワーポイントなどを使って説明します。
では、次の章ではプレゼンテーションに必要な準備についてお話します。
「プレゼンテーション」は、質疑応答形式の面接に比べ準備が大変ですが、成功すれば企業に自分の魅力を最大限アピールできる絶好のチャンス。一つひとつの資料を念入りに準備して本番に臨みましょう。
≪構成を考える≫
まずは、どんなプレゼンテーションにしたいのか構成を考えます。
1. 主張……自分が一番伝えたいことを決める
2. 根拠……なぜその考えに至ったのか、具体例やエピソードを盛り込む
3. 結論……どういった段取りで自分の主張を達成するのか整理しながら、全体の構成を考える
この流れを作ることができると、担当者に伝えたいことを端的にわかりやすく伝えることができます。
コツは、言いたいことを詰め込まないこと。
多くのことを伝えようとすると、主張が分散してしまい、結局何が言いたいのかわからなくなってしまうので注意しましょう。
簡潔かつ短い言葉で伝えることが、良いプレゼンテーションのキーと言えます。
≪資料を作る≫
次は、資料作りのポイントについて紹介します。
1. 文字だけではなく、図や画像も必要であれば利用する
2. たくさんの色を使わない(目安は3~4色)
3. フォントは「ゴシック」で見やすさを意識しましょう
資料はプレゼンでの重要な武器です。
良い資料が作れれば、多少言葉足らずでも相手に充分な理解と魅力を与えることができます。
パワーポイントなどを使って作成する方が多いと思いますが、文字が横から次々と出てくる機能やアニメーションは多用厳禁。不要な効果は使わずに本質で勝負することを心がけて作成すると、伝わりやすい資料になりますよ。
次の章ではプレゼンテーションの技術についてお話します。
「プレゼン面接」では、なによりもまず面接官を納得させなければなりません。
話を誇張したり盛ったりする必要はありませんが、ドラマティックに主張することも1つのテクニックです。
プレゼンテーションは、自分が一方的に話すものと思われがちですが、相手の反応を的確にキャッチできてこそ成り立つ、言わば“コミュニケーション”です。
練習したとおりに進めたい気持ちもわかりますが、相手を置いてきぼりにしないよう、聴き手のリアクションを確かめながら進めていきましょう。
≪プレゼンテーションを良くするテクニック≫
これをすると劇的にプレゼンテーションが変わります。
1. アイコンタクト……聴き手の全員に目を通すことを意識しましょう
2. ハンドアクション……話の内容に合わせて手で示すなどの手の動作を加えましょう
3. 強弱をつけて話す……強調したい部分を大きな声で話したり、正確に伝えたい部分をゆっくりと話したり、話す速度や大きさを変えましょう
これで、面接官の心にグッと近づけるはず!
あなたの話が強く印象に残ること間違いナシです。
またプレゼン面接は、多くの場合“制限時間”が設けられると思いますが、練習の段階からストップウォッチなどで時間を計るとよいでしょう。短すぎないか、長くなりすぎていないか、客観的に把握するためにも、動画などに撮って確認する方法もよいと思います。緊張で早口になってしまったり、身振り・手振りで丁寧な説明を加えたりすると、時間とおりにいかなくなってしまうこともあるので注意です。
「プレゼン面接」について理解を深めることはできましたか?
読んでみて「難しそう……」と思った方もいるかもしれません。
しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、最近は多くの企業がこの面接形式を取り入れています。もしかしたら、あなたが志望する企業の選考でも「プレゼン面接」があるかもしれません。そんな時はこの記事を改めて読んで、準備をして本番に挑んでいただければ、と思います。
プレゼンテーションは“慣れ”が必要。
短い準備期間であっても練習なしの「ぶっつけ本番」は非常に危険です。
注意点を掴んで、しっかりと練習した上でプレゼン面接に臨んでくださいね。
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